タイプ21「とりあえずバイトをやろうと思うんだが」
小説ランキング恋愛コメディー部門ベスト10入り!!!!!祝
これも皆様読者様のお陰です!!
これからもザ・タイプパニックをよろしくお願いします!!
昨日の事、
秋かぁ、涼しくなる季節に入ったな。
・・・・・最近は、出費が多すぎたな。
てか、食費がめちゃくちゃ増えたな・・・・・。
何で一ヶ月の食費がこんなにも多くなったんだ?
親は毎月今までと同じ金額を口座に振り込んでいる、
なのに・・・なぜか雑貨代も増えた気がする・・・・。
「・・・・なぁ、ひじり」
「な〜に〜?」
羊がマンガを読みながらだらしなく返事をした。
「・・・今月の貯金がもうすぐ底をつくのだが・・・・」
「はぁ!そんな!・・・お金がないって事!?」
「その通りだ」
「うそでしょ!?だって・・・今までそんな事あった!?」
「いや、前例がない・・・今まで通りなのに・・・なぜ?」
「わからないわよ〜、どうするの?親に電話してすぐ振り込んでもらう?」
「おいおい、各国を飛び回っている育児放棄をしたあの二人にどうやって連絡をしろと?あの親は携帯を持っていながら仕事用であるためお前達には教えれんとはき捨てた最低な親に・・・どう連絡しろと?」
「う〜ん、じゃあどうすりゃいいのよ!」
「どないしたん?二人して?」
「骸骨か、いやな、今月貯金が底をつきそうでさ」
「え?どないしたん?」
「それが原因がわからないのよ〜」
「・・・・・主に何の出費が増えたんな?」
「食費、及び雑貨」
狼が溜め息を洩らしながら言うと、骸骨は手を叩いて言った。
「そら増えてるに決まってますやん、オレとひじりちゃんが増えたんやから」
狼と羊が硬直した。
「・・・え?気付かんかったん?」
その台詞に更に気を沈める二人だった。
翌日の学校
「はぁ?アルバイト?」
要弧が狼から話を聞いていた。そして返ってきた言葉。
「だから使い過ぎには気をつけろって言っただろうが!」
「いや、ひじりが増えたからさ」
「は?従兄弟が増えたからなんだよ?」
≪しまった!ひじりは従兄弟という設定だった!!≫
「・・・いや、ひ、ひじりがあぁ見えて浪費家でさ〜」
「ふ〜ん・・・それでバイトってわけか・・・・」
「なんか短期間で高収入の奴ないか?」
「・・・・いや、あるけど・・・お前じゃ無理だな」
「あるのか!頼む!紹介してくれ!」
「ばっ!絶対嫌だ!」
「なんでだよ!そんなに難しい仕事なのか!それとも危険なのか!?」
「だってあの仕事はお前にやらせたく・・・・いや、なんでもない」
赤くなる要弧、だが、狼はそれでもしつこく聞いた。
「教えてくれ!紹介してくれ!頼むからさ〜〜」
「うるさい!うるさい!うるさい!絶対教えない!」
そう言って要弧はそっぽを向いてしまった。
「・・・・アルバイト?」
今度は羊が臣に相談をしていた。
「そうなの、なにかお金になりそうなのあるかな?」
「・・・・飲食店とか?」
「ゴメン無理、私接客は向いてないの」
「・・・・いや、それじゃあ全部ダメになっちゃうよ」
「そっか、でもやっぱり飲食店はやだな、忙しいのは好きじゃないから」
「・・・・いや、それって仕事をする気が無いのと一緒だよ?」
「う〜ん、それもそうか・・・でもホラ!本屋のアルバイトならできそう!特に人が来ない書店とか」
「・・・・ひじりは基本働きたくないんだね?」
「うん、まぁね」
臣は困ったように苦笑いをした。
「・・・・しずくなら、いいバイト知ってると思う」
「手間がかからなくて簡単で楽でお金がたくさんもらえるバイト?」
「・・・・・ひじりは少し苦労したほうが身の為だと思うな」
≪いや、苦労ならじんの頃散々かけられましたから≫
でも今はむしろ優遇されているよね君?
そんなツッコミが聞こえた気がしたが誰も気付かなかった。
「アルバイト?珍しいわねあんたが」
雫が意外だという顔をしながら狼にそう言った。
「いやさぁ、できればようこが隠している秘密のバイトを教えて欲しい」
「はぁ?なによ?ようこが隠している秘密のバイトって?」
「さっきようこにいいバイトがないか聞いたら、あるにはあるがお前じゃ無理だといって教えてくれなかったんだよ」
「・・・・もしや」
「ん?なにか心当たりがあるのか?」
「・・・多分それって・・・ホストだと思う」
狼が『何ですと?』という表情で固まった。
「・・・・おっとっと、騙される所だったぜ」
「いや、騙そうなんて思ってないから」
「ようこがホスト?ありえないな、そもそもあいつは女だろ?」
「でも少なくともあんたよりはかっこいいでしょ?」
狼は心の底から傷付いた。
「・・・まぁ、一億歩譲って、ようこがホストのバイトをしていたなら・・・確かに、オレには不向きだな」
「でしょ?あんたにホストは向いてないのよ」
「うん、だが・・・ウェイターならできる」
「あら、それは名案ね、ウェイターならじんでも確かにできそうね」
「よし、じゃあようこに相談して紹介してもらうか」
「あら、それなら私がしてあげるわよ?」
「ん?そうなのか?じゃあ、頼んだ!」
狼はバイトが決まった事で既に有頂天になってしまっていた。
そこへ羊も来る。
「あれ?じん、いいバイト見つけた?」
「見つけた見つけた、ウェイターの仕事だから簡単だろ」
「ふ〜ん、じゃあ、差し詰め私はウェイトレス?」
「ひじりもやるの?だったら二人ね、早速、今日の帰りに寄るわよ」
「はやっ!今日かよ!?」
「人気のアルバイトだからな〜、下手すれば定員オーバーかも」
「よし、今からでも行こう」
≪お前、変わり身早いぞ・・・・≫
羊は黙ってそう思った。
だがまぁ、この後これまためんどくさい事になるのだが・・・もちろん狼達はそんな事一切知らないのであった・・・・。
質問返答コーナァアアアアアアア!!!!
質問にお答えします!!
ペンネームりすこ様より
『部活と成績とスタイルは?』
栗鼠「なるほど、じゃあ私が説明するね」
守多 狼
「私のバカ兄貴だ、部活は入ってない、帰宅部だ、そのくせ帰るのが遅い、なぜならようこさん達の帰りを待っているから・・・だったら自分も部活しろよ?成績は上の下、まぁムカつくけど頭は悪くないって事だ、スタイルは地味!170センチで普通!黒髪で普通!見た目も普通!以上よ、まぁある一部からはワイルドだのなんだのって言われているけど・・・私にはよくわからないわ」
赤城 要弧
「忘れているかもしれないけど学校では学ラン着用をしているようこさん、部活はバスケ、あと運動神経がいいから他の部活から助っ人を頼まれるわ、成績は中の下、本人いわく本気を出せばじんには勝てるらしい、スタイルはもちろんバツグン!兄貴と同じ位の身長に茶髪でストレートの肩にかかる程度の髪型、いつも怖い顔をしているらしいけど笑うとかわいいらしい・・・」
守多 羊
「最近本当に兄貴の分身なのか疑問な姉貴、部活は兄貴と一緒で帰宅部、成績も兄貴と一緒、だけどスタイルはまったく別、身長は165くらい、髪型はようこさんより長い長髪、それで黒髪、しかも顔はめちゃくちゃかわいくて守ってあげたい娘ナンバー1、いつも笑顔なので癒し系だと称されている・・・元男だけどね」
ちょっと多くなりそうなのでつづきは次のお話で。