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ショートストーリーズ:秋ってどうよ?

ショートストーリズってのはあれだ、

短いお話が複数あるお話なんだよ。

 秋ですか?今、秋なんですか?

紅葉してますか?秋風吹いてますか?落ち葉ありますか?

まぁ正直そんな事はどうでもいいのですが一応季節は秋ってことで、

本日は秋を満喫しちゃおう!なんてテーマでやっていきます。はい。



 ファイル1:スポーツの秋


「あぁ?テニス?」

狼はめんどくさそうな表情で北崎にそう言った。

「そうそう、ほら?今はスポーツの秋、ぜひともスポーツがしたい気分なんだ」

「唐突だな、第一そんなのナンパ野郎とか変態とかしょうきとやれよ」

「しょうき以外はひどい呼び名だな・・・いや、それに三人はそれぞれ別の秋を満喫するとか言ってどこかへ行ってしまって・・・まぁそんな事より、テニスしようぜ?」

「ったく、オレテニスした事ないぞ?」

「奇遇だな、オレもだ」

「ケンカ売ってるのかてめぇは?」

「まてまて、テニスを知っている人間とダブルスを組めばいいじゃないか?簡単だろ?」

「なるほど、それなら確かにできるな」

「秋はスポーツで汗を流すのが一番!誰を呼ぶかは君に任せよう」

「そうか、わかった」

「うん、では!オレは道具とテニスコートの整備をしているからそこで落ち合おう」


 十分後


「イケメン崎〜、呼んできたぜ」

「おぉそうか、オレも準備がで・・き・・た・・・」

狼の後ろには臣と要弧がいた。

「・・・・え?」

「なんだよ?誰でもいいからできる奴呼んできたぜ?」

「・・・・ふぅ、どうやらオレはなにやら幻覚が見えているようだ、ここは深呼吸だな」

「テニスか〜、丁度先週テニス部女子の助っ人をしたから正直飽きているんだけどな」

要弧がマイラケットを手に持ちながらそう言った。

「・・・・私は、好きだな・・・テニス」

「ほらイケメン崎、どっちとタッグを組む?」

「いや、お前今の状況わかってる?これやばいよ、やばいって、目の前にいつ爆発するかわからない核弾頭があるのにそれと一緒にテニスするのと一緒な位やばいぞ?」

「わけわかんねぇよ、遊びたいんならさっさとはじめようぜ?」

≪じんに頼んだオレが浅はかだった・・・≫

北崎はとりあえず現実を受け止める事にした。


 ダブルス 狼&臣ペア − 北崎&要弧ペア


「よ〜し、まずはサーブだな?」

「・・・・頼むぞ、じん」

狼がボールを高く上げてラケットを勢いよく振る。

そしてボールは見事な弧を描きながら北崎の下へ。

「ふむ、これを打ち返せばいいんだな」

「おう、失敗したら死刑な」

「ちょ!罪が重すぎる!!」

「当然だ、このゲームで負けた敗者チームには勝者チームにパフェをおごるというバツゲームがあるんだ、負ければ死あるのみ、勝てばパフェだ!」

「命の代償がパフェとはな・・・悲しすぎる」

「ほら!ぼさっとしてる場合か影薄男!打ち返せ!」

「か!影薄とはなんだ!オレはツッコミ役だ!」

そんな事を言いながらもボールを打ち返すためにラケットを振り上げた北崎。

「おりゃぁあああ!!!!」



  「スカッ」



「・・・・あ」


見事空振り。

「・・・・ほう?死刑を選んだか?」

「・・・ふう、テニスなんて・・・・人間のすることじゃないな」

とりあえず北崎は永眠する事となった。


 

 ファイル2:読書の秋


「じんさん!読書しましょうよ!」

将騎が本を片手に狼にそう言った。

「いや、別にいい」

「・・・・そ、そうですか」

         終


 ファイル3:芸術の秋


「じん!オレと共に美の探索をしないか?」

しゅうがカメラを片手に狼に近寄ってきた。

「気持ち悪いな、くねくねしてないでしゃきっとしろよ」

「おいおい、今のオレは優雅なんだ、だからくねくねしても仕方ないんだぜ!」

「わけのわからん奴だな」

「それより!オレと美の鑑賞をしようぜ!」

「美の探索じゃないのか?」

「小さいことは気にせず!女子のベリーグッドナイスシャッターショットフォトを集めるんだ!」

「英語おかしいぞお前?」


とりあえずグランドに来た二人。

「見たまえ、ラクロス部女子だ」

「それがどうした?」

「彼女達のプレーはまさに芸術、シャッターを押すオレの指を誰も止める事はできない!」

「悪いが変態と行動を共にする気はない、オレは帰る」

「実はこの後美少女ばかりで有名な『茶道部』にお邪魔しようと思うんだ、君も来ないかい?」

「戦友よ!」

≪変わり身早いなじん・・・≫


二人がグランドで撮影を終えるといよいよ茶道部の和室へ。

「茶道部で要チェックなのは部長の香川さんと二年の水島さん、二人とも温和な性格で守ってあげたくなる女の子上位にランクインされている」

「なんだ?一位じゃないのか?」

「一位はひじりちゃんに決まってるだろ!」

「・・・・へー」

「どうした?なんか心なしか目が白いよ?」

「なんでもねぇ」

狼がそう言うと、いきなり強い風が吹いた。

「うわ!冷た!」

「うわっ!シャッターチャンス!」

「は?なにわけわかんねぇ事言ってんだ?しゅう?」

「ほら!あそこに女子がいてさっき風でスカートが!」

「なに!?」

そして振り返る狼、だが・・・そこにいたのは・・・。


「・・・あ〜ん〜た〜た〜ち〜?」


≪≪やっべ!しずくじゃん!?≫≫


二人が茶道部にたどり着くことはなかった・・・・。



 続ファイル2:読書の秋


「あ〜ぁ、じんさんに断られちゃったな、まぁ一人で読んでいよっと」

将騎が図書室に入る。

「ん?」

「あ」

中では奈絵美がたった一人で本を読んでいた。

「・・・図書室では静かにな」

「・・・・はい」

≪うわ〜、怖い人と一緒になっちゃったけど、すぐに帰るのも変に思われるしなぁ〜≫

将騎は仕方なく席に座った。

≪なえみさんは何を読んでいるんだろ?≫

ふと奈絵美の本を何気なく見てみた。

≪へぇ〜、『医療ミス』か、確か最近流行のミステリーだ、ってあの本逆さだよ!?≫

見事に逆さまの本を奈絵美は平然と読んでいた。

≪おかしいよ!絶対おかしい!≫

将騎はそう思っておもむろに立った。

「違う本を探そっと」

そう言いながら奈絵美の後ろへまわった。

≪・・・なになに?『鈍感な彼への究極アプローチのレッスン』・・・≫


「ブッ!」


将騎は思わず吹いてしまった。


ちなみに将騎の意識も次の瞬間吹っ飛んだ。



 ファイルファイナル:食欲の秋


「やっぱさぁ、今の季節ってうまいもんが多いだろ?」

「だからなんだよ?」

音恩が狼とそんなやり取りをしていた。

「食欲の秋って要するに男が女の子を誘って食事をするシーズンってことなんだよ」

「究極の取り違いだな、思い込み激しいぞお前?」

「いいからいいから、お前の飯もおごるから!頼みがあるんだ!」

「はぁ?」


 レストラン

「・・・なんで私なのかなぁ?」

羊がこわばった笑顔を浮かべながらそう言った。

「可愛い娘と食事をするのは男の夢だからさ」

音恩がかっこつけながらそう言った。

「だそうだ、すみませーん、国産最高和牛ステーキ一つお願いします」

狼がすました顔で注文をした。

「だそうだ、って・・・無責任に言わないでよ」

「いや、事実オレに責任はない」

「なによ〜、他人事みたいに」

「・・・・例え他人じゃなくとも俺に責任はない」

「え?なに?君達他人同士だろ?」

≪≪元一心同体だよ≫≫

二人は暗い顔をしながらそう思った。


「ま、僕にやましい気持ちはないから、とりあえず食べて食べて」

「僕って一人称を使うようなキャラだったかお前?」

「じん、お代わりもしていいから黙っててくれ」

狼は黙る代わりに店員に追加注文をした。

「でだ、ひじりちゃん、君も好きな料理を頼んでいいんだよ?」

「まずはあなたの用件を聞いてからね、後でお金の代わりに変なものを請求されたらたまったものじゃないから」

「・・・・じんと違ってしっかり者なんだねひじりちゃんは」

≪いや、同一人物だけどね≫

「実は・・・僕としずくちゃんのデート計画を練ってもらおうと」


 「断る」


羊は露骨に怒りをあらわにしながらそう言った。

「え?・・・いや、別にいつものような軽い気持ちじゃなく、僕は真剣で」


「一度でも女を軽く扱ったような男に、しずくは渡さない!」


羊はすぐにその場で立ち上がり、さっさと店を出てしまった。

「・・・・あちゃー、オレなにか地雷でも踏んだのかな?じん・・・」

「さぁな、だがお前がやっぱり軽い奴だから、ひじりは怒ったのかもな」

「・・・・別にオレだって、どんな女の子とでも軽く付き合うわけじゃねぇよ」

「・・・・ほう?」


「しずくにだけは・・・本気なんだよ」


狼は音恩の真剣な表情を見て、本気の顔だと言うことに気付いた。

「・・・別に、本気だって言うなら・・・自分でそれを伝えればいいじゃねぇか」

「・・・・人間、本気の恋になると多少臆病になるんだよ」

「あっそう」

狼はそう言いながら、運ばれてくる料理をドンドン食べていた。


「・・・なぁ、それ全部俺が払うのか?」

「お前がおごると言ったんだろ?お前の『ひじりを連れてきて』という条件はちゃんとクリアしたぞ」

「・・・あぁ、そうだな」

帰り際、音恩は携帯で親を呼ぶはめになった。



 我が家

「ただいま〜」

「おかえり、ところでじんはん、ひじりちゃんめっちゃ怒ってたで?」

「・・・・あれだ、害虫から友達を守ったのさ」

「・・・じんはん・・・例えが下手やな」

「な、なんだよ?」

「ひじりちゃんに何があったかぐらい、オレは悪魔なんやからわかるっちゅうねん」

「そうか、だったらあえて聞くなよ」

「せやけど・・・男に告白されたひじりちゃんをほっとけ言うんか!?」

「・・・お前何もしらねぇじゃねぇかよ」

「・・・・すまん、勘でもの言うとった」

「だったら、ひじりに気を使うためにも、何があったか調べとけよ」

狼はそう言って自分の部屋に行った。


 結構久しぶりの骸骨日記

『まぁ、言いたい事はぎょーさんあるけど、その中から一つだけ選ぶとしたら・・・オレ、最近気が付いたんだけど大阪弁で日記書くのって大変なんだな、今度から標準語で書こうっと』




空気よめ骸骨! by狼


さぁさぁ!

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