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タイプ19「文化祭は準備期間がやっぱ楽しいよな、うん」

 今回は前もって言っておきますが、非常に短くもしかすると手抜きの内容に見えるかもしれません、ですが決してそういうわけではないので広い心で受け止めてください。

 季節はすっかり夏から脱却しましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

秋に近づくといろいろと面倒な事があります、テストとかテストとか、後・・・テストとか。

まぁそんなものは無視して、とりあえず・・・。


狼と羊と奈絵美は三人で文化祭について話し合っています。


「ったく、なんでたった三人しかいないんだよ?おかしいだろ?」

狼が文句を言いながら教室のイスに座っていた。

「仕方がないだろう、今ここにいる三名を除いては全員テスト赤点、強制補習に駆り出されているのだからな」

奈絵美が黒板の前に立ってそう言った。

≪てか、どんだけ馬鹿ばっかりなのようちのクラスは?≫

羊が机に足をのせて偉そうに座りながらそう思っていた。

≪っておい!お前なんで偉そうに座っているんだよ!てか行儀悪いぞ!≫

≪そんな堅いこと言わないでよ〜、リラックスリラックス〜≫

「ひじり、女の子なのにはしたないぞ、パンツ見えてる」

「え?ちょ、まじ!?ってキャ!」

慌てたため体制を崩し床にこけた羊。

「いたたた〜」

≪・・・・どんくさいな≫

≪っるさい!≫


「で、本題に入るが・・・ズバリ、文化祭の内容は何にするか」

「はい!」

羊が勢いよく手を上げた。

「ひじりくん、どうぞ」

「定番のメイド喫茶!これしかないでしょ!≪ふふふ、じん&しずくのラブラブ計画はまだ続いているのよ!≫」

「残念だが却下」

奈絵美はあっさりとそう言った。

「えぇ!なんで!?」

「去年あまりにもメイド喫茶をやるクラスが多くてね、つまらないという事で三年生のクラスのみメイド喫茶を許されている」

≪・・・終わった≫

絶望に打ちひしがれる羊をよそに、今度は狼が手を上げた。

「いいかな?」

「じんくん、どうぞ」

「一年に一度の大イベント、それが文化祭だ。なのに、メイド喫茶などのようなありふれた茶番で終わっていいはずがない!そうだろ!」

「う、うむ、そうかもしれんな」

「更に!お化け屋敷だの映画作りだの、そんなもの所詮素人が行うおままごと!どうせやるなら完璧かつインパクトのある最高の内容にしようではないか!」

「ほぅ、それで?完璧かつインパクトのある最高の内容とは?」

「コスプレ喫茶!これしかないだろ!」

「散々もったいぶっておいて結局それかぁあああ!!!」

奈絵美の強烈膝蹴りが狼の顎にクリーンヒットした。

「メイド喫茶と何が違う!一緒だろ!」

「す、すびばせん」

顎が外れかけながらも狼は一応謝った。

「全く、何でそんなメイドだのコスプレなどというものにこだわる?単純な喫茶店ではダメなのか?」

「男のロマンと夢を叶えてくれるのがメイド、またはコスプレなのよ」

「お前は女だろうが」

≪≪いや、男だけどな≫≫

「とにかく、喫茶店なんてものは在り来たりすぎる、三日間も文化祭はあるのだから長続きのするものを考えた方が利口だろう」

「長続きするもの?写真展とか絵画出展?」

「準備に時間がかかる、それに今から絵など描いても間に合わないだろう?」

「じゃあアレだ、研究レポートとかならさっさと調べて簡単にまとめれば出展できる」

「それこそ大イベントである文化祭にしては味気のなさ過ぎる内容だろう?」

「文句が多いな〜」

「そうだそうだ、お前も考えたらどうだよ?」

羊と狼がブーイングをする、すると、奈絵美は余裕の笑みを見せた。

「ふっ、私の案が聞きたいのだな?」

「おお!何かいいアイデアが!?」

羊が期待の眼差しで奈絵美を見た。

「劇・・・なんてどうだ?」


≪≪それこそ在り来たりじゃねぇえかぁあああ!!!≫≫

狼と羊は固まった。

「・・・どうした?」

「・・・いや、どうしたって言うか・・・その〜」

「いやさぁ、まぁ、劇なんて・・・ちょっとワンパターンじゃないか?」

「ふふふ、私がただの劇を考えるとでも思ったか?」

「え?どういうこと?」

羊がそう聞くと、奈絵美は自信満々に答えた。


「誰も舞台の上で劇をするとは言っていない、野外ステージとしてお客さんと同じ目線でアクションステージを繰り広げるのだよ」


悪戯な笑みを浮かべながら、奈絵美がそう言うのを二人はただ見ているだけだった。


≪すごい!すごいよなえみちゃん!!≫

≪いや、ちょっと無茶だろ?≫

≪そんな事ないよ!完璧かつインパクトのある最高の内容だよ!≫

≪俺はやっぱり女子達がコスプレをしてウェイトレスをしてくれる光景を見るほうがいいな≫

≪あ?てめぇなんか言ったか?≫

≪・・・・いいえ、何もないです≫

羊の剣幕に、顔を背けた狼だった。

 次回予告!

最近しずくにストーキングの被害が出たそうだ、要するにストーカーに狙われているらしい。それをひじりが尋常じゃないほど心配しているのだが、俺はどっちかと言うとストーカーの奴が死体で発見されるのではないかと心配している。

まぁとにかく、次回

「ストーカーと追っかけの違いって何?」

お楽しみに。


てかこれあるアニメを意識した次回予告だよな?

 by狼


てか文化祭はどうなったのよ?

 by羊

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