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タイプ1「うん、日常」

なんだか連載している小説が四つになったATURAです。大丈夫、全部更新して見せるから!

ちなみに性転換なのか分身なのかまじで微妙な線です。

あと主人公二人の絡みはありません。


 近所のかわいい幼馴染から「大好き」って言われたい。

 メガネっ娘から「バカね・・・でも好き」って言われたい。

 体育会系の女の子から「す、好きだよ・・・」って言われたい。

 天然の娘から「ずっと!ずっと前から好きでした!」って言われたい。

 生意気な年下から「お兄ちゃん・・・好き」って言われたい。

 癒し系のお姉さんから「ふふ・・・好きよ」って言われたい。

 ツンデレのお嬢様から「ば、バカね!・・・す、好きじゃないわよ!・・・嘘だけど」って言われたい。

 引っ込み思案なかわいい娘から「愛して欲しいの」って言われたい。

 学校のアイドルから「好きです!付き合ってください!」って言われたい。

 

 まぁ、つまりモテたい、

 でも、モテるわけない。


 なぜなら俺には「悪魔」のような親友達がいるからだ。



質問しよう。

 5人の高校生がいます。

一人目は背の高いスタイル抜群の男装が趣味の自称「不良狐」とかいうかっこいい奴。

二人目は無口でクールでワイルドの三拍子揃った低血圧な無関心ヤローです。

三人目はメガネをかけた短髪のうざいぐらい頭の良い頭脳派な奴です。

四人目はジャニーズ系のかわいい顔のアイドルみたいな奴です。

五人目は普通の体格に平凡な容姿の地味な奴です。

 あなたなら誰と付き合いたい?


 え?五人目の男以外?


 ・・・・ですよね〜〜、


 察しの良い人ならわかるでしょう、五人目は僕です。


 更に察しの良い人ならわかるでしょう、


 

 後の四人はみんな『女の子』です。



 泣けますよ、何が悲しくて彼女を女に盗られてしまうのか・・・。


「ごめんね、本当はあなたと一緒にいるあの子が本命なの」

「いや、あんたじゃなくてこの人だから」

「やっぱあなたよりこっちの人のほうが良い」

「他に好きな人ができちゃった、だからバイバイ」


 ハハハ・・・アハハハ、ハハハハハハハ、


笑えねえよ畜生、なんたって俺は女より魅力がないんだよ、

なぁ神様よう、このモテない男に慈悲をかけてくれよ、

あぁ、彼女が欲しい、この「悪魔」達から解放されたい。


 誰か助けて・・・・。



 朝の六時、

高校へ行く時間だ。

あぁ、憂鬱だ、憂鬱すぎて鬱になりそうだ。

あ〜あ、みんな死ねば良いのに。

いや、それはよくないな、前言撤回。

あ〜あ、俺モテモテになればいいのに。

うん、これだ、これがいいな。

守多かみだじん

名前だけは立派だが地味な男だ。

いや、彼にもチャンスがあれば人気者になれるだろう、

だが、チャンスがない、むしろピンチが多い、

そう、彼は不運の星に生まれた運の悪すぎる男なのだ。

一人で朝食を取る、

両親は海外を飛び回る企業家なので家には滅多に帰ってこない。

あと、妹がいるが不良なので家には帰ってこない。

つまり一人での生活・・・。

寂しいぜ、心の中で呟く狼、

そしてのんびりと身支度をしながら登校の用意をする。


いってきますを言う相手はいない、だから無言で家を出る。

だがおはようを言う相手はいた。

「・・・今日も寝てるよ」

家の門の壁に寄りかかりながら寝る学生服を着た親友一人目、

体操座りで熟睡している。

まぁ少し朝出るのが早い俺に合わせているのだろう。

そこは律儀で良いんだけどな、

幼馴染の「赤城あかしろ要弧ようこ

小さい頃から男勝りだったとはいえ中学生の頃から男装の趣味が目覚め、

オナベになった。

正直俺よりかっこいい、過去に何度女を盗られたか・・・。

だが寝ている顔はいつも見るガンとばす顔よりマシだ。

そう思っている狼、

だが要弧の寝顔はマシという表現どころではない、

女の子のかわいさがもろに出ているあどけない寝顔なのに、

狼は鈍い故にその魅力に気づかなかった。

「おい、要弧、起きろよ」

「・・・ファ〜・・・狼か?・・・よう」

眠そうに体を起こす要弧、

「かったりーな、学校休もうかな〜」

「休めば?」

「じ、じゃ、狼も一緒に」

「嫌だ」

即答する狼、そしてうつむいた要弧は何も言わず狼の頭を掴んで塀の壁に叩き付けた。

「バカいってんじゃねぇ、学校休むんなら一人で休んでろ!」

≪いや、休むって言ったのお前だろ≫

心の中でツッコミをする狼、要弧はさっさと先へ行ってしまう。


 学校の校門

「要弧〜〜!!おはよぉ〜〜!!」

要弧と狼が門をくぐろうとした時、後ろから中性的な顔立ちの子が走ってよってきた。

 佐崎さざきしずく

要弧と狼の友達である。

「あれ〜?狼もいたんだ〜」

「・・・・・」

「・・・じ、狼いないみたいだね〜」

「・・・・・」

「狼のアホ!バカ!弱虫!根暗!性悪!」

「・・・・・」

雫の言葉をことごとく無視をして先に進む狼、

「・・・・要弧〜、狼を殺して〜」

「おや?おはよう雫、今日も良い天気だね」

要弧の殺気を背中に感じながら爽やかに返事をする狼、

「最低〜、女の子に脅されるなんて〜、かっこわる〜い」

にやにやしながら言う雫に狼は心底怒りを感じていた。

ただでさえ中性的な顔立ちで男とも女とも取れる顔なのだ、

ジャニーズのタレントみたいな顔で馬鹿にされるとイケメンな男から馬鹿にされている気がして怒りは倍増する。

女の子だと思えばかわいいのに男にしか見えなくなった狼にとって雫は最も嫌いなタイプの女の子だった。


教室へ入る、

すると狼の席に二人の女子が陣取っていた。

眼鏡をかけたほうは「鳥居とりい奈絵美なえみ

しかめ面で上の空の様子の奴は「おかおみ

どちらも要弧の友達だ。

「よう、奈絵美、臣」

「おはよう」

「・・・・オス」

「おっはよ〜!」

「・・・・どけ」

狼が奈絵美と臣にそう言うと、二人はそんな事も気にせず要弧達と話し始めた。

「昨日の心霊体験特集『目撃者がいる』見た?」

「見た見た〜!すっごく怖かった〜」

「・・・でも、おもしろい」

「そうだな、でも絶対やらせだぜアレは」

「・・・・お願いです、座らせてください」

「写真に写っていたあのドクロ、生々しかったでしょ」

「だよねだよね!あれはきっと本物だよ!」

「・・・・CGだと思う」

「あぁ〜?そんなもんあったか?」

「・・・・・あの〜〜」

「のど渇いたな、サイダー欲しい」

「わたしイチゴミルク〜」

「・・・・・緑茶」

「俺はコーラな」

「・・・・はい?オレ?」

全員からの言ってこいというアイコンタクトにしぶしぶパシリを受ける狼、


自動販売機の前で言われたものを買っていると一人の少女が近づいてきた。

「狼〜、またパシリ〜?」

「だまれオカマ」

鈴木すずきしん

顔のかわいい女装が趣味の狼の友達、

意外と要弧と気が合うため仲は更に深まる。

「朝から機嫌悪いねぇ、まぁわかる気もするけど」

「じゃあ助けてくれ」

「無理無理、全校の人気アイドルグループの下っ端である君をどうすれば助けれるんだい?」

「何がアイドルグループだ」

「ファンクラブが男女関係なく作られているんだ、これはもう芸能人だよ」

「うぜぇ、俺はこんなに惨めなのにあいつらは世間で言うアイドルってか」

「まぁルックスがね、狼も要弧達といなきゃまぁまぁだよ?」

「引っ越してぇ、あいつらの存在が知られていない所にいきてぇ」

「ヒステリックだな」

「もう、いやだぜこんな生活」

「でもまぁ、あれだよ、アイドルの一番近くにいれるの君だけだよ、登校もアイドルと一緒でさ、親衛隊の奴らにとっちゃ嫉ましいぐらいだよ」

「・・・でもよう、今までにファンクラブの奴にこれを要弧に渡してとか、いつもご苦労様ですとか言われるんだけど?嫉まれてはいないみたいだぞ?」

「じゃあ、周りからはマネージャーにしか見えてないんだよ」

「さらりとひどい事言うなお前」

「にしてもいいの?ボケッとしてると遅いって怒られるよ?」


「・・・・しまった」




「おせぇ、何してた?」

怒りの形相で要弧は狼を睨んでいた。

「申し訳ございません、許してください」

怒っていなければ強気な態度でいられるが、ここでそんな事をしたら殺される。

「本当ノロイわね〜、もっとさっさと行動しなよ〜」

≪うぜぇ、まじうぜぇ!!≫

「全く、こんなパシリもまともにできないのか?」

≪るせぇよ、いいから俺の席返せ!≫

「・・・・・役立たず」

≪うぉおおお!!言いたい放題言いやがって!!≫

「今度メシおごれよ、そうすれば許す」

≪ちくしょう、何だってこんな不良に絡まれたような学校生活を送らねばならないんだ?おかしいだろ!しかも相手は女かよ!男だったらぶん殴れるのに!!≫


「返事は?」


「はい」


もう、俺だめだ。



帰り道、既にクタクタの狼は重い足を引きずりながら家に帰った。

ドアを開けて家に入る。

「お、兄貴お帰り」

「・・・た、ただい・・ま」

「また要弧さんに使われたの?だらしないな〜」

妹の栗鼠りすが笑いながら言う。

「お前はどうなんだよ」

「しっかりしてるぜ?学校ズルしてダチとゲーセンいってた」

≪どこがしっかりしてるんだよ≫

心の中で突っ込む狼だった。



いや、パシリってマジきついよbyじん

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