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はぁ。

まただ。





土曜日の朝。

このため息は、きっと仕事の疲れのせいじゃない。



濡れた頬を服の袖でぬぐう。


見慣れた天井は今もなお霞んで見える。




もう何度目だろう。

彼の夢を見るのは。







いつも同じ場所。

いつも同じ時間。

いつもあの言葉。




枕に思い切り顔を埋める。







どうして・・・

もう5年も経つのに。






だってもう、

彼はあんなにも遠くにいるのに。



枕が濡れていくのがわかる。



ダメだ。

ダメだダメだダメだ。


弱い自分は嫌いだ。





もう一度深いため息が出る。


こんな朝を、何度繰り返すんだろう。









ふと枕から顔を外すと、携帯の画面が明るくなっているのに気づいた。



画面に表示された名前は・・・やっぱりひかる。



「ねー!理沙!テレビ見てテレビ!」




ある程度のテンションは予測して、仕方なく受話器を耳に当てたが、あまりの大きな声に思わず耳から離した。



ひかるの元気さにはあきれるけど・・・元気が出る。

思わず笑みがこぼれた。

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