主人とメイドの恋愛がだめなんて誰が決めたんですか?(仮定)
誰に何を言われようとまだ私は信じているよ。あの約束を・・・・・・。
「ぇええぇぇぇーーー!!よっちゃん今日これないのーー!!?」
「うん。ごめんって言っておいてって言ってたよ。」
「そんなーなんで?」
「彼に会うんだって。久しぶりに。」
「・・・・・・ふーん・・・。」
「あたしらの彼氏は学校にいるけど、ようかの彼は成人してるからねー。高校はいったばっかりなのにすごいわー。」
「うらやましー。」
「あんたはまず相手がいないでしょ。あんただけよ。このなかで。」
香菜は言葉に詰まる。
「い・・・いるもん!!よっちゃんより遠くにとおぉぉぉくにいるもん!!!」
「小学生じゃないんだからそんな見栄はいいってー。」
「見栄じゃないもん。本当だもん!!」
そういって香菜は「じゃあね!!」と教室を飛び出す。
香菜がいなくなって他の一同は
「見栄張らなくていいのにねえ。」と言い合っている。
「もし本当だといしてもさ・・・・・・、そんな会ってないなんてもうわすれらrているだろうしねえ。」
「・・・そうそう・・・。」
などと話していた。
「いるもんいるもんいるもん!!!!!」
「いるもん」を繰り返しながらいかった足取りで香菜は家に向かう。
「なんで信じてくないんだろ・・・。」
やっぱり香菜が子供っぽいからな。とか考えながら香菜は家に着く。
家では、父が困った顔でため息をつきながらPCのキーを叩いていた。
「ああ…お帰り、香菜。」
「ただいま・・・・・・お父さん!!!!!」
「ど・・・どうした!?」
「父さんがそんな困ることないよっ!香菜もできることやるから!」
「ほ・・・・・・本当かっ、香菜!!!!!」
「ふぇ!!?」
父の当然の上機嫌に驚く。
「本当なんだな!!」
「え・・・ああ、うんっ!!」
「じゃあっ・・・!ちょっといってくる!!」
「う・・・うん。」
どうしたんだろう・・・・・と香菜はおもう。
香菜は今年1年になった女子高校生。幼いころ母が死んで父と2人暮らし。
おかげで家事やスポーツはとくいだが、頭はちょっと・・・あれだ。
約束を交わした例の彼は今、アメリカにいる。7歳のころに引っ越したのらしい。名前は「騎人」。優しくて人のためなら自分を犠牲にできる香菜のあこがれの人・・・・・・。
「あいたいなあ」
思い出していたら、父が飛び込んできた。
「おい!!香菜!!らいと・・・・うぅ・・・うん。らいとたちの一家が帰ってきているそうだぞ!!!会いに行かないか!!!」
「!!!っっ!!っ!!っ!!!!!ええええええええええええぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇえぇ!!!!!!!!!!!!!!」
すごいタイミング。というかすごすぎ。飛び出した父が持って帰ってきた超絶ビックニュース。
今はそれより・・・・・
「いくいくいくいくいく!!!!いくうぅぅぅぅぅぅ!!!どどどどどこにいるのおぉぉ!!まっ前とかわんない!?」
「ああ、位置は。でも・・・な・・・。」
告げられた事実。
「え、え、え、え、えっ、ぅええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」
それから数時間後、彼の家に着く。
「う・・・嘘・・・。こ・・・こじゃない・・・よ・・・ね?まさか・・・こんなんじゃなかったよ・・・ね?」
しかし表札には「城代」とらいとの名字が豪華に描かれている。
超豪邸だ。
先ほど父に伝えられたことから確信する。ここは、らいとの家だ。
「ここでなのされているんですぅ?」
「っっ!!!!!」
背後からの声に驚く。ふりふりの服を着た女性がいた。
「ひえぇっ!あっ怪しいものでないです。えーと・・・らいとさんの・・・」
友だち?知り合い?なんと言えばいいか迷う。しかしその女性が、
「ああ。前中 香菜様ですね。噂はかねがね聞いております。お坊ちゃまもお待ちです。さあ、中へ・・・・・・。」
と、いい中に案内してくれた。
お待ちです?待っててくれてたの?らいとは・・・・・・。香菜に嬉しさと不安と緊張の色々な気持ちがこみ上げてくる。何とも言えない。
しかし、一歩家にふみ込んだだけでその思いは緊張一色になる。
「えー・・・と。ここは・・・・・・」
(お城!?)
と、思うほどの豪華さ。
先ほどのふりふり女性に案内されらいとの部屋に行く。部屋の前でもう驚く。扉が豪華だ。
ふりふり女性が扉をたたき、「らいと様、香菜様がいらっしゃいました。」
「はいれ。」 低い声が返ってくる。
香菜の知らない低い声。
初めまして。嵐山明です。この話はまだ大切なとこには入ってないけれど、香菜の性格だけでもまず、見ていただけたらなぁと思います