選挙前日。緊急特別番組。蒼井ケルアックVS酵素ロックンロールの党首対談
「皆様、お晩です。明日は選挙です。選挙権を持つ日本国民の皆様、未来のために素晴らしい判断をしてくださいませ。早速ですが、真面目党の党首、蒼井ケルアックさんと驚愕健康党の党首、酵素ロックンロールさんのトップ対談を致します。2時間番組になっておりますので、最後まで番組を御覧ください。わたくし、司会者の川村蛇口です。よろしくどうぞ。それでは、最初のテーマは『日本の未来について』です。真面目党の党首、蒼井ケルアックさん、いかがですか?」
「日本の未来は明日の選挙で全てが決まると言っても良いね。日本の、日本人の未来は日本人が築き上げる努力をすることでしか成し遂げられない。日本は日本人の魂と行動力で輝けるものになるだろう」と蒼井ケルアックは言った。
「日本の未来は、日本は、日本人の力でこそ上手くいくはずだ。よその国の関与はいらない。日本人には歴史と伝統がある。その素晴らしい日本国の未来を日本人自身が信じきる事が何よりも大切なんです」と酵素ロックンロールはオーバーゼスチャーを交えて話した。
「日本の未来を素晴らしいものにするためには具体的に何が必要でしょうか?」と司会者の川村蛇口は言った。
「まずは消費税を水洗便所かボットン便所に葬り去る事です。消費税はイカサマですから」と蒼井ケルアックは真剣な眼差しをして言った。
「やはり、健康的な生き方になってくるんじゃないですか。3食きちんと食べて糞して寝る。これさえできれば人間はシンプルに生きられる」と酵素ロックンロールは自信ありげに言った。
「全くの同感です。すっきりと糞が出ないと生活サイクルが狂いますからね。糞して寝る、これが人間の根本的な生きる姿勢になってくる」と蒼井ケルアックは大いに賛同しながら言った。
「今、日本で1番問題になっているものはなんですか?」 と司会者の川村蛇口は言った。
「政治の腐敗ですね。政権の堕落」と蒼井ケルアックは言った。
「何故、政治は腐敗するのか、そろそろ真剣に考えないといけない」と酵素ロックンロールは言った。
「消費税廃止、税金廃止を訴える酵素ロックンロールさんにお伺いします。果たして可能なことなんでしょうか?」と司会者の川村蛇口は言った。
「余裕のよっちゃんです。余裕で可能です。まず、消費税をぶん殴る。次に高い税金をぶん殴る」と酵素ロックンロールは言った。
「ぶん殴れるもんか!ハハハ」と横から蒼井ケルアックは言って笑った。
「ぶん殴れます!」と酵素ロックンロールは怒鳴るとポケットから1円玉を出して机に置くと1円玉を何度も何度もぶん殴った。
「お金をぶん殴るな!!」と蒼井ケルアックは怒鳴った。
「お金は幻想だ!! ナメんなタコ!!」と酵素ロックンロールは怒鳴り返した。
「ちょっとちょっと! 喧嘩はしないでください! 次に日本人と宇宙人の国交を結ぶと訴える蒼井ケルアックさんにお伺いします。宇宙人はいますか?」と司会者の川村蛇口は言った。
「います。宇宙人はなかなかいい奴です」と蒼井ケルアックは言った。
「嘘つくな!! 宇宙人なんかいるかよ!!」と酵素ロックンロールはバカにして言った。
「宇宙人はいるんだよ! ヘタすりゃ地球は直ぐにでも宇宙人に支配される立場にあるんだ! 危機感を持って頂きたい!!」と蒼井ケルアックは怒鳴った。
「宇宙人はいない! 宇宙人はいないけどビッグフットはいる!」と酵素ロックンロールは言った。
「ビッグフットなんかいないね! ビッグフットはいないけど宇宙人は間違いなくいる!」と蒼井ケルアックは強く言った。
「どっちもどっちなような。蒼井ケルアックさん、宇宙人がいるという証拠はありますかね?」と司会者の川村蛇口は言った。
「ならば今からスマホを使いますが、友達の宇宙人に連絡します。友達の名前はマンカスティン・チンカスティンくんです」と蒼井ケルアックは言った。
「ハハハ、卑猥な名前の宇宙人だな。ハハハ」と酵素ロックンロールは笑って言った。
蒼井ケルアックは水の入ったコップを持つと酵素ロックンロールの顔にブッかけた。
「冷たい!! 何をする!?」と酵素ロックンロールは怒鳴ると木綿のハンカチーフで顔を拭いた。
「私の友達をバカにしたら殺すぞ!!」と蒼井ケルアックは凄んだ。
「やめてください!」と司会者の川村蛇口は言って喧嘩を止めた。
「では電話します。あっ、もしもし? マンカスティン・チンカスティン?」
「うん。マンカスティン・チンカスティンだよ」
「マンカスティン・チンカスティン、今、見てる?」
「うん、見てるよ」
「マンカスティン・チンカスティンは宇宙人だよな?」
「うん、宇宙人だよ」
「ほらね! 酵素ロックンロールくん、間違いなくマンカスティン・チンカスティンくんは宇宙人だろう?」と蒼井ケルアックは言ってスマホを酵素ロックンロールに向けた。
「電話でわかるわけないだろうがよ!」と酵素ロックンロールは大きな声で否定した。
「マンカスティン・チンカスティンくん。と、酵素ロックンロールは言っている」と蒼井ケルアックは悲しそうに言った。
「あのね、本当に宇宙人なんだよね。信じてくれないなら信じなくてもいいよ」とマンカスティン・チンカスティンは言ってくれた。
「マンカスティン・チンカスティンくん、なんだか気分を悪くさせてゴメンね。悪いね」と蒼井ケルアックは電話で頭を下げながら謝った。
「いいよ、いいよ。気にしないでくれよ」とマンカスティン・チンカスティンは優しく慰めた。
「マンカスティン・チンカスティンくん、本当にゴメンね、また後で連絡します」
「うん。蒼井くん、頑張ってね」とマンカスティン・チンカスティンは言った。
「さて、酵素ロックンロールさんに質問です。モザイク問題についてです」と司会者の川村蛇口は言った。
「モザイクは百害あって一利なしです」と酵素ロックンロールは言った。
「モザイクのせいでどれだけ辛い思いをしてきたか。モザイクは世界や現実をウヤムヤにするために作られた悪の仕業だ!」と酵素ロックンロールは言った。
「モザイクがあればセーブできるからモザイクは必要だ。何でも見えたら良いというわけにはいかないね。モザイクをかけていい場合にはモザイクをかけるべきだ」と蒼井ケルアックは否定的なコメントをした。
「笑わせるな! じゃあ、蒼井ケルアックさんの顔にモザイクをかけても良いんだな?」と酵素ロックンロールは言った。
「それは困る!」と蒼井ケルアックは冷や汗をかいて言った。
「じゃあ、蒼井ケルアックさんのチンコにモザイクをかけないで蒼井ケルアックさんの顔にモザイクをかけるのはどうかな?」と酵素ロックンロールは言った。
「それは面白いけども困る!」と蒼井ケルアックは悔しそうに言った。
「モザイクを破壊するのが人類の飛躍だ。俺は必ずモザイクを倒す! モザイクなんか嫌いだ! まずは必ずAV女優の椎名シャチ子ちゃんのモザイクを外してみせる!」と酵素ロックンロールは強く強く言った。
「俺は既に椎名シャチ子ちゃんのモザイクなしのを見たよ」と蒼井ケルアックは呟いた。
バン!!!!
「えっ!? 何だって!?!?」と酵素ロックンロールは机を叩いて立ち上がった。
「見たよ」と蒼井ケルアックは呟いた。
「えっ!? いやいや。それはありえない。えっ!?」と酵素ロックンロールは冷や汗を流しながら呆然と立ち尽くしていた。
ジ・エンド