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23.尋問

俺達は牢屋がある建物に来ていた。

マズドールが目を覚ましたらしいので話を聞くためにやってきた。


牢屋の中には角を折られたマズドールが椅子に座っている。

もちろん手錠をされている。


俺はマズドールの前に出ず、ルゼに任せることにした。

マズドールはルゼの姿を見て驚いている。


「ルゼ・グラントニスなのか…。生きていたのか」

ルゼはマズドールを見て驚いている。


「久し振りですね」

「昔ほど圧がないな。スキルを変えられたんだろ?」

「そんなことはどうでもいいです。なぜ貴方が怠惰の悪魔を名乗っているか教えてください」

「カーハハハ。そんなの私が怠惰の悪魔に選ばれたからだよ!」

マズドールは高笑いをしている。


「ということはゴフェルが死んだということですか?」

「知らないね。いない男の事なんて」

「答えなさい!マズドール!」

「カーハハハ!」

マズドールはまともに返答していない。


「私にこんな事をしていいと思うのか?ルゼ・グラントニス、いやもうルゼだな」

「どういうこと?」

「『暴食の悪魔』をもう取得していないだろ?ということはお前がグラントニスを名乗ることはできないだろ」

「まさか『暴食の悪魔』を所得した人が?」

「そうだ。新しい暴食はもういるんだよ。当然強欲・色欲・憤怒もいる。そして新しい怠惰が私だ。ルゼ、お前達の時代は終わったんだよ。大人しく私を解放しろ。他の元四天王達と同じ目に遭いたいのか?」

ルゼが動揺したのが分かったのか、マズドールの声はどんどん大きくなる。


「直ぐに私を解放するならすべて許してやる。今回の件も学院時代の件もすべて水に流してやるよ。お前が泣いて靴を舐めるようなら私の妾にしてやってもいいぞ」

マズドールはどんどん威勢が良くなっている。


俺はカチンと来てしまったのでマズドールの前に姿を出すことにした。

俺は冷静だ。



「おい。マズドール」

マズドールは俺を見て驚いた。


「貴様は…」

「昨日振り。そんな驚くなよ。俺に倒されて捕まってんだから、ここに俺がいるのは当然だろ?」

「貴様―!」

マズドールは暴れようとするが、縛られているので動けない。


「さっきから俺の彼女にクソみたいなことをよくも言ってくれたな」

「あ?彼女だと?」

マズドールは動揺している。


「お前怠惰の悪魔って言ってたよな?」

「それがどうした」

俺はマジックバッグからマズドールの角を出した。


「そんな奴の角が折れているのは問題ないのか?」

「私の角がぁぁあああ!」

マズドールは動揺している。


「角は回復魔法があれば治るんだろ?良いのかそんな態度で」

俺は角をお手玉のように回す。


昨日の夜、悪魔族にとっての角の重要さをルゼに聞いていた。

悪魔族の象徴、折れた角を人に見られるのは恥。


「おい!人族!私の角を返せえええ!」

「だからそんな態度でいいのか?」

俺はわざと角を落とした。


「あああああ!」

「俺の彼女を妾にするって言った男に対して慈悲を見せる必要あるのか?」

俺はまた角を拾い、地面に落とす。


「わ、わかった!お前の質問に答えてやろう」

「ん?なんか言ったか?」

俺は角を踏みつけた。


「やめろぉぉぉぉぉ!」

「わからないようだから、1本は粉々にするか」


俺は『異世界装備』を使い、右手にタンクを装備した。

「タンク。話がわかんないみたいだから、これ粉々にして」


俺がそういうと、手の甲から銃口が出てきた。

腕を床に落とした角に向けた。


「タンク、頼む」

銃口から大量の弾が発射され、角に当たる。


「やめろぉぉぉぉぉー!」

マズドールは叫ぶが、俺は無視した。


「簡単には砕けないか」

「ハルキ、俺を胴に装備してみてくれ」

「え?わかった」

俺はタンクを胴に装備した。


「装備したけど?」

俺がそういうと、背中から何かが出てくるような感覚があった。


「え?なにこれ」

俺の右肩に砲台が出てきた。


マズドールは俺の姿を見て、声が出なくなっていた。

「タンクすごいな。狙いはどう合わせるんだ?」

「言ってくれれば、俺が合せる」


俺とタンクが喋っているとマズドールが口を開いた。

「人族。それは何だ?それになんでわけのわからない言葉で喋っているんだ?」

マズドールには俺とタンクの使っている言葉が理解できないみたいだ。


「じゃあ、マズドールの脚の間に一発お願い」

「わかった」


ギュウウウウウウン

俺の右肩から不穏な音が聞こえてきた。


「あれ?タンク。威力の調整してる?」

「してるぞ」


バシュ―ン!

バスケットボールサイズの魔力の塊のようなものが、マズドールの脚の間に飛んで行って。

魔力の塊は床を1メートルほど抉った。

マズドールはその攻撃力に怯えていた。


「おー。これでどれくらい?」

「10パーセントだ」

「すごいね。とりあえず狙いを角に合わせておいて」

「わかった」

砲台はマズドールの角に向いた。


「で、マズドール。どうする?」

「は、話します。何でも聞いてください」

「あとルゼにも謝ってもらえるかな?」

「わかりました」

マズドールはタンクの攻撃に戦意喪失したようだ。


▽ ▽ ▽


俺はルゼにバトンタッチをした。


今回は隠れずにルゼの後ろで、角をお手玉している。

ちゃんとタンクは胴に装備中だ。


「じゃあ質問に答えてもらいます」

「ああ。しょうがないから答えてやる」

「ゴホン!」

俺は咳ばらいをした。

マズドールは俺を一瞬見ると縮こまった。


「ル、ルゼさん。先ほどはすみませんでした。なんでも答えます」

「はい。ではまず、怠惰のゴフェル・色欲のアデス・憤怒のサイルバルタンの情報はありますか?」

「ない。お前達がいなくなった時から目撃情報はない」

「わかりました。では今の大罪スキルの所持者について知ってることを教えなさい」

「強欲・暴食・色欲・憤怒は新しい取得者が現れ、リディアが治めていた時のように魔人領を7つに分けて管理している」

「ということは貴方がこの諸島の管理を?」

「…」

マズドールは黙った。


俺は角を床に落とした。

「わかった。話すから!角は大事に扱ってくれ」

俺は角を拾った。


「私は『怠惰の悪魔』を取得していない」

「「え?」」


俺とルゼは悔しそうに話すマズドールを見た。


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