表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/57

タッグ試験、開始



もはや慣れた病室。

何時もより早く起きた(起こされた)理由は――


「今日からクラス決め試験ですね」

「俺いつ退院出来るの?」

「……そんなにここから出たいんですか?」

「え」

「……」


ジトっとした目で見てくる彼女。

よく見たら結構美人だよなえみりさん。

そんな彼女に看病されている俺は幸せ者なのかもしれない。


「いや、別に居心地は悪くないけど」

「そうですか」

「いつもありがとうね、えみりさん」

「! 褒めても何も出ませんよ」

「寧ろここに住みたい」

「そっ、そんな……だから何も出ませんってば」


何か出てきても困るんだが。

でも彼女の照れてる表情はレアだから嬉しい。


「たださ……それでもこんな元気なんだよ? 病室圧迫してない?」

「その時は一時的に自宅療養になりますのでお構いなく」

「何だそれ……あ、だったらナースさんが家に来てくれるの? だとしたら嬉しいな~」

「!? はっはい!?」

「そんな声出さんでも。冗談だよ冗談。流石に傷付きますね」

「いや、あ、もう……ごめんなさい。あっほら、そろそろお時間ですよ」

「はーい」


ま、彼女が言っていたが。

今日からクラス分け試験の開始である。


いそいそと着替える。

この制服も慣れたもんだ。ネクタイ? もう余裕ですよ余裕。

余裕過ぎて引きちぎりたくなる。邪魔なんだよこれ!


「はぁ。勝てなかったらどうしよう」

「……」

「何か言ってよえみりさん」

「だらしない人ですね。それでも男ですか」

「確かにカッコ悪かった」

「……貴方なら大丈夫です」

「嬉しい!」


激励を貰ったところで。


「……碧君」

「お、行くか」


現れた音無。

自分の最強のタッグ様である。

まずは一勝だな。




タッグ試験。

一日一回行われ、そしてそれを二週間、毎日続ける。

計十回の決闘を通し……各生徒の来年度のクラスを決定する。

決闘はレート戦のようなモノで、闘って勝てば勝つほど強い者同士、勝った者同士で闘う事になる。


分かりやすい話、全勝したらAクラス入りは確定って訳だ。

Eクラスの俺がこんな事考えても意味ないんだが、Aクラスの奴らはAクラス同士で闘うんだろうか? だとしたらかわいそうだよな。


「緊張してる? 音無」

「……」


ぷるぷるしてる、スライムかお前は。

隣にコレだけ震えてる奴が居るおかげで全く俺は緊張しない。


……ま、やる事をやるだけだ。

負ける時は負ける。死なない時は死なない。

これまでと同じ――俺の異能を暴れさせてやるだけ。


さあ! テンション上げてやっていこう!

初戦、頑張るぞー!!





対魔法使いとの戦闘において、装備を見るのは大事だ。

例えば――



ロッド……長い杖。 攻撃魔法を扱う者向け

ワンド……短い杖。 回復魔法・補助魔法を扱う者向け

オーブ……手に付けるタイプのコンパクトな杖。 魔力消費量を削減できるが魔法威力は低下。


特殊例

煉……竹刀、見たら分かるが近接戦多め

音無……ヘッドホン ?? 見て分からない。諦める。時には諦めることも大事。



ノートを閉じた。

こんな感じに、ある程度装備で何をしてくるか分かる。

つまり闘う前から勝負は始まっているのだ。

決してその情報を逃してはならない。

対峙した時点で敵を見定め、計画を練る――これが喧嘩(決闘)の極意である。


《――「テメェ話聞いてんのか? 続けるぞ」――》


ちなみに全て煉先生からの受け売りです。

眼鏡を掛けて解説しだした彼女には、危うくギャップで惚れかけた。

アイツ頭も滅茶苦茶良いんだよ。凄い。



「ココまでしてもらったんだし勝たなきゃな」

「うん!」



俺は拳を握りこんだ。

何よりこの試験は俺だけのものじゃないんだ。

音無の将来もここで決まる、そんな覚悟で挑まなければ。



――さあ。


勝ちに行こうか!








「……あー、えっと。音無&碧ペア、対戦相手の降参により不戦勝になります」


「……」

「……」


試験開始、一日目。

結果。

決闘場、寂しく響き渡る先生の声。


……何だよそれ!

次回からしっかり闘います……。

面白いと思って頂けたら、いいねやブクマ、評価押して貰えると作者は泣いて喜びます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポイント評価は上の★をクリックです!


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ