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決意


「……ほ、炎。大丈夫……?」

「ああ。別に気にしてない」


――「誰だよアイツ」「確かGクラスの」「タクマを『焼いた』奴じゃね!?」――


今自分が居るのはDクラスの渦中。

聞こえてくる周りからの声。


「ホームルームまでは一緒に居てやるから」

「悪いよ……」

「良いって。出来る限りお前には手を出させない」


輝の席の横に立って、ボディーガードっぽく振る舞っていた。

タクマとかいう被害者のおかげでオレに突っかかってくる奴はまだ居ない。


でも、いずれ来る。まあその時はその時だ。

大丈夫大丈夫、オレにはこの火があるんだから。


「……はは」

「?」

「いいや、何でもない」


まさか自分の異能がこんなに頼れるモノになるとは、昔のオレに言っても信じてくれないだろうな。




キーンコーンカーン……


って事で昼休み。

猛ダッシュでDクラスへ。



「おう輝――!?」

「ほ、炎!」


「はぁ、はぁ……彼女に何か用か?」


「チッ――何なんだよテメェは!」

「昨日といいウゼーんだけど」


「お前らか? 真野に手出してんのは」


質問には答えず、逆にこちらが問いただす。


「ッ――ハハハそうだよ!」

「何コイツ」

「お前何なの?」

「タクマとかいうGクラスの奴ヤったぐらいで調子乗ってんな」


目の前には三人の男。

普通に考えれば太刀打ち出来ないその人数。


「なあ、決闘しよう。オレが勝ったら彼女には一生手を出すな」


「は?」

「急に何言ってんのコイツ」


「はは! 負けるのが怖いのか? Dクラスのゴミ共が」


「……あ?」

「おい、今なんつった」


「このGクラスの『無用の長物』に、三人纏めてヤられるのがそんなに怖いのかって哀れんでやってんだよ」


「「「……」」」


静寂。

当然クラスの教室中にそれは響く。

プライドが高いコイツらが、次に言う台詞は予想出来た。


「……今日の放課後、叩き潰してやる。逃げんなよ」


「はは、『お前ら』こそ」

「――ッ!」


そうして。

放課後――オレはコイツらと闘う事になった。




238:名前:名無しの落ちこぼれ

おい大ニュース大ニュース!!!!


239:名前:名無しの落ちこぼれ

おっ今度は何だ? 下駄箱から靴でも盗まれたか?


240:名前:名無しの落ちこぼれ

この学校下駄箱無いぞ


241:名前:名無しの落ちこぼれ

あっあっ 中学の時の思い出がああああああああああ!!


242:名前:名無しの落ちこぼれ

何か刺さる奴いて草


243:名前:名無しの落ちこぼれ

んで大ニュースって何


244:名前:名無しの落ちこぼれ

いや、放課後に異能持ち二人とDクラスの魔法使い三人が闘うらしい


245:名前:名無しの落ちこぼれ

マジで大ニュースじゃねーか!!!!


246:名前:名無しの落ちこぼれ

え? またあの転校生? 


247:名前:名無しの落ちこぼれ

いや違う 噂じゃ前の氷眼の弟を退学にやった奴


248:名前:名無しの落ちこぼれ

マジかよ 見に行くか


249:名前:名無しの落ちこぼれ

期待します



「はは、もう決闘の事広まってんな……尚更負けられん」

「ほ、炎……なんでボクの為に」

「昨日言っただろ? これはオレの為だよ真野。だから気にしなくて良い」


中庭。

昼休み、飯を食いながら輝と話す。

掲示板を見ればもう決闘の事が知られていた。


……ぶっちゃけ飯が喉通らない。


「何だよそれ……」

「だから、真野は黙って見てれば――」

「――いや! ボクも一緒に闘うよ」

「え」

「指咥えて見てろっていうの? ボク、一応回復魔法使えるんだから……すぐ魔力切れしちゃうけど、それでも居ないよりマシだろ?」

「いや、凄い助かる」

「攻撃とか出来なくて、回復しか出来ないけど……」

「それでも助かるよ!」

「そ、そっか!」


ぶっちゃけオレ一人でやる予定だったけど、それならそれで。


「でも、怖くないか?」

「……怖いよ。けどココで逃げたらきっと後悔するんだ」

「そっか。真野がそう言うなら――」

「ね。(ひかる)って呼んで、呼びにくいだろ?」

「! おう、よろしくな輝」

「うん!」


嬉しそうな真野……いや輝。

昨日泣いていた彼女とは全く違ったその表情に、じっと見つめてしまった。


「あは……な、なに?」


困ったように笑う輝。

オレは拳を握り締め、放課後に向けてさらに決意を固める。


彼女の顔が……また悲しい表情に戻ってしまわないように。

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