表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/44

古の悪魔と巨人の子

よかったらブックマーク、評価お願いします!

「図体だけの木偶め!」

「魔法も使えない落ちこぼれの癖になんでここにいるの?」

「悔しかったらやり返してみろよ!」

「え? 殴るの? きゃあ怖い! 私を殺すつもりなのね!」

「お前の馬鹿力で殴ったらオレら死んじゃうなぁ? これだから野蛮人は!」

「バカが」

「醜い」

「死んじゃえ」

「消えろ」


 頭上から降ってくる声にじっと耐える。

 膝を抱えて、体を丸めて、そうすればこの嵐はどこかに行くから。

 頭を踏まれる。水をかけられる。あぁこの服洗うの大変なのになぁなんて、そんな事を考えて思考を紛らわせる。

 どうせ誰も助けてくれない、そんなこと分かっている。

 だから


「初めまして、古き血を引く少年。──私を召喚したのは貴方ですか?」


 復讐の為じゃない。ただ自分のために


 召喚陣の前で尻餅をついた僕に、その美しい『悪魔』は手を差し伸べる。


「貴方の望むことをなんでも叶えましょう。お金でも名声でも、そう世界征服だって」

「そんなもの要らない。……本当に、なんでも叶えてくれるの?」

「えぇ勿論。悪魔は約束を守るものですから」

「じゃあ──」




「僕を殺して」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ