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転生ナイト&スライム  作者: 紫葉
第1章 岩の洞窟
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『知恵の実』と『生命の実」

「まずは『知恵の身』について話すのが一番手っ取り早い。『知恵の実』とは、知恵を授け、進化を促すと言われる木の実じゃ。と言っても、食べるものによって効果は変わる。自分の内側を意識し。『知恵の実』とは何か。と問うてみよ』

言われた通りに従ってみる。内側を意識…おっ、脳裏に浮かんできた。


“知恵の身とは自分の認識したものの理解を助け、情報の蓄積をし、自分の力とする能力。使えば使うほどレベルアップし、能力もアップする。認識の度合いにより情報量も増える”

うーん…よく分からん。凄い…のか?


「よく分かっていなさそうじゃの、感情もある程度伝わってくるようじゃ…では、次は自分は何なのか『知恵の実』に問うてみよ。」

「ああ?うん、えっと…こうかな…おお!」


”『知恵ある鎧』:鎧にヒトの魂が入っている。通常の動く鎧と違い、自我があり、魔素を使った意思疎通もできる特殊個体。『生命粘体(ライフスライム)』と精神が繋がっており、鎧内部の核石が破壊されると共に死ぬ。装備品を変えることができ、装備を変え、戦うことで強くなる“


「これは…凄いな…やっぱ核石壊れると死ぬんだな。」

「だいたいどんな能力か分かったかの。自分のことじゃからそれだけ分かったが、恐らく知らないものや初見のものに関してはまだ、あまり分からぬはずじゃ。そのうち成長すれば分からんが…どんな成長をするかも分からんからの。」

「成る程、凄く便利なのは分かった、特に異世界から来た俺にはありがたいな」


検索能力があるのはありがたい。情報は武器だ。

「とりあえず妾のことも調べてみるが良い。お互いの能力はしっかり把握するべきじゃ。一心同体じゃからの。恐らく繋がりから妾の知っている情報もいくらか判る筈じゃ」


それから気になる事を調べて分かったことはこんな感じだ。

”生命の実:生命を育み、環境に適応していく能力、自身の細胞を増殖し進化していく、生命を紡ぐほど様々な可能性が生まれ、進化遺伝子を記憶し続ける“


生命粘体(ライフスライム):今は大きめのスライムとあまり変わらない、敵を捕食し、消化、エネルギーとして吸収する。普通のスライムと違い核が無い。物理攻撃でダメージは受けないが、衝撃は食らう。他のスライムを吸収すると…“


”核石:ここに魂が入っており、これが壊れると知恵ある鎧、生命粘体、共に死亡する。周囲の魔素を吸収し、霊気と混ぜる事で魔力を生み、貯めておける。この靄の中には空間があり、無機物を少しだけ収納することができる“


モヤ:普通の動く鎧(リビングメイル)には無い,中に小さな別の空間があるようだ。異世界から来たせいか…?“


”魔素:世界中にあり、魔素だけでは何もできないが、何かと組み合わせることで魔力となり様々なことができる。生物は生命力と混ぜ合わせる事で魔法が使える“


“霊気:無機物に魂が入った魔物や霊系統の魔物はコレと魔素を混ぜて魔力とし原動力とする。基本的に生命力より混ぜ合わせにくいが熟練次第で大量の魔力を生む”


”魔法:様々なことができる。理論上は万能だが、特性や相性、魔力量によりできる事や質にかなりの幅がある“


“魔物:魔法を使うことができる動物で人種以外を指す”


“人種:様々な種族がいる、全般まとめて人種。人族、魔族、獣人族などなど”


ついでに、この洞窟を調べてみるも…

“洞窟:情報がない、そんなに難易度は高くなさそうだ”としか出なかった。

「ほーう…成る程ねえ…分かることにばらつきがあるけど、思い出そうと思えばいつでも思い出せるし…何より調べるの面白い!」

「恐らく色々調べることで情報もどんどん多くなる。現時点ではこれが限界のようじゃの」


ジャムがグネグネと動く。色々とできる事を試しているみたいだ。

「まあ、妾とて分からんことは多い。色々試しながら調べて行こうぞ、とりあえずは自分たちのできることの確認と…レベルアップ。洞窟とて小さいがダンジョンのようじゃ。だがその前に…この世界について話しておこうかのお…」

スライムの上にとぐろを巻く蛇の形の触手、鏡餅みてえ…


「お、それは知っときたい、俺がいた地球とは違う世界なんだよな?」

「そうじゃ、この世界の名前は『アゥエリア』と呼ばれる。何度か滅んでは再生を繰り返しておるが、恐らく名前は変わらんはずじゃ、大陸の名前は変わっておるかもしれぬのお。今どこにおるかは妾にも分からん。じゃが、魔素が濃い、小さいがダンジョンのようじゃ」

チロチロとジャムが舌を出しながら話す。


「ガイアが調べたように、魔法もあり、様々な種族が生きる世界よ。まあ、あとは追い追いしれば良い」

「ダンジョンなんかあるんだな、真っ暗な世界じゃなくて良かったよ、で、どうやって出るんだ?」

「慌てるでない、探索するしかなかろうて、強い魔物もおるやもしれぬし、慎重にな、それにひとまずここは安全のようじゃ。拠点として準備を整え、そろそろ動き出そうぞ」


蛇が伸びを始める。器用に触手を出しウネウネさせながら。

「ひとまずは、自分たちのできることの確認と…ガイア、今度は自分の名前を意識してみるが良い」

ジャムとの会話は今しばらく続く…。

色々と設定回でした、次回主人公スペックと少し探索に進もうかと思います。

今日中に2話くらい更新できたらいいなあ…

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