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転生ナイト&スライム  作者: 紫葉
第1章 岩の洞窟
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衝撃の戦槌

「とりあえず、奴らは行ったようじゃの、戻ってくるやもしれんし…少し様子見するとして…それにしても…派手にひしゃげたのう…」

足はぺちゃんこ、胸と腕はやや凹み、剣も少し曲がっていた。

「これ、直さないと困るよな、ずっとお前に運んでもらわなきゃならなくなるし…どうしようか」

装備を変えることは出来るらしいが、こんな所では売ってるはずもない、かなり困ったことになってしまった。


「何を言っておる。自動修復が出来るじゃろ、魔物は大抵自己治癒だったり自動修復が出来る筈じゃ。魔力を使って自分の身体を直そうと意識してみい」

「そんなこともできるのか、えーっと…お、なんかちょっとずつ直ってる気がする。剣もいけるんだ。装備品はってことかな?」

ゆっくりとだが、凹みが元の形に戻ろうとしている気がする。だが暫く時間が掛かりそうだ。


「妾もさっき結構潰されたからの。少しスライムが減ってしもうた。今修復中じゃ。増殖の方が近いかの?」

ウゴウゴと蠢くスライム。って事はどっちにせよここから暫く動けないと…おっ?

「なんかここ、ちょっとだけ奥行きがあるぞ…どれどれ…?」

足は動かないので手を使って奥に進む。ガイアのサイズでもなんとか通る事ができた。


「余り1人で奥に行ってしまうと、戻れなくなってしまうかもしれんぞよ。おい!せめて身体が直るまで待たんかっ…はぁ…仕方ない」

自分の体の一部を分離し、ガイアの後を追いかけるジャム、1つだけなら分身を使えるようだ。

「お前、そんなこともできんの?あっちのスライム、崩れない?」

ハリボテの壁が崩れるとかなりマズイので一応聞いてみる。


「あちらに意識はないが、簡単な命令ならできるようじゃ。今の状態の維持をさせておる。妾が融合する前のスライムみたいじゃの」

いくつもの命令は伝わらないようで、増殖はこっちの体でしているらしい…。

「偵察とか便利そうだよな…囮にも使えるし…んっ?なんか有るぞ…箱?」


黒い箱のようなものを見つけるガイア。

「ヌシ…何が何でも妾を囮にしたいようじゃな…扱いが不遇じゃ…っと。おお!宝箱ではないか!」

「宝箱?マジで?なんでこんなとこにあるの?誰かが隠した?」

よく見ると簡単に開きそうな仕掛けになっている。結構重い。


「ダンジョンではこんな形で宝箱が出現するのじゃ。まあ、トラップもあるが…あのゴーレムはこれを守っていたのかもしれぬのお。不幸中の幸いじゃ」

嬉しそうなジャム。確かに、宝箱と聞くとワクワクする。

「ふーん、出現って訳わからんな。どういう仕組み?まあいいや、開けてみよっと!お宝お宝!」

ふと、疑問に思うガイア、だが、中身の方にすぐ意識は切り替わった。


「どうせヒマを持て余した神の余興じゃろうて。さて、中身は…ムッ、武器のようじゃな」

バット程の長さの棒の先に六角柱が付いている。六角柱の部分はは棒の部分より行く周りか太く、いくつかの丸い突起が付いている。素材は金属のようなことだけは分かった。

「棍棒のようじゃの。硬い敵には銅の剣より良いのではないか?そして恐らくこれは…魔道具じゃな」


嬉しそうに言うジャム、武器が手に入ったのは凄くテンションが上がる。

「魔道具?って、分からなければ調べれば良いのか、えーっと…」

知恵の実を使うガイア、すると…


“魔道具:魔力を込めることで、様々な効果を発揮する道具。誰でも使えるものもあれば、相性により、使えないものも存在する。”

“衝撃の戦槌:魔道具、魔力を込めることで衝撃を生む。衝撃は防御を貫通するが、防御力が高いと効率は落ちる。衝撃を飛ばすこともでき、その場合は着弾すると、そこで衝撃を生む。”


なんかめっちゃ強そうだ、これならさっきのゴーレムとも戦えたかもしれない。効果をジャムに説明する。

「おおっ中々良いではないか!これは掘り出し物じゃの。戦闘の幅も広がりそうじゃっ!」

「とりあえず銅の剣は黒い箱にしまって置いてっと。お、身体ももう大分直ってきたぞ」

凹みも多少はあるが動くのには問題なさそうだ。しっかりと衝撃の戦槌を持って出口へと引き返す。


「ふむ…そこまで身体が戻ったなら一旦拠点に戻るべきかの。魔力はお互い回復していないじゃろうし。回復がてら新武器の性能確認じゃ」

そういって分身と合体するスライム。岩のハリボテを崩していく。

「そうだな、魔力を回復させないとな。ふんふんふーん。」

戦槌が嬉しいのかバットのように振り回すガイア。割としっくりきているようだ。


「全く、子供じゃのう…ほれ、いつまで遊んでおる。さっさといくぞ」

ツタを伸ばしガイアを引っ張るジャム、来た道を戻り、元の広い空間に戻る。すると…

ジュル…ジュル…カタカタッ…カタカタッ…キーキー…キーキー

そこにはすでに先客がいるのだった。

武器を手に入れて強くなるガイア、もう少し話を進めたいので次回も戦闘です。

ここでもう少しパワーアップさせとこうかなって


そして、ガイアとジャムのイメージイラストが出来ました!

と言っても、絵の経験など皆無なので…本当にイメージだけ伝わったらよしと思って下さい。

諸事情でツイッターに載せております。


興味があれば

アカウント名「紫葉」

ユーザー名「@siba_naisura」

で検索してください。よろしくお願いしまっす!


予定では今日もう1話更新したいけど夜中になるかなあ…

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