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私という存在

作者: 何遊亭万年

 私の体を構成する物質は何億年も昔から世界へ存在している。

 私の体を動かすエネルギーは何億年も昔から世界を循環している。


 人間の寿命は数十年、長くても百年ちょっと。

 私の寿命も残り数十年。


 私の精神を構成する魂は何億年も昔から世界へ存在しているのだろうか。

 私の思考を生み出す精神は何億年も昔から世界を循環しているのだろうか。


 私は答えを知る事が出来ない。

 私には前世の記憶は全く無い。


 例え精神が世界を循環していても次の人生に記憶を持ち込む事が出来ない。

 例え魂が永遠に世界へ存在しても今の私は今の私でしかいられない。


 喜びと後悔を魂に刻み込もう。

 精神に記憶は残らなくても次の私へ伝える思いを魂に刻んで世界を循環したい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一種の散文詩といった感じですが、私はこういう考察――というか感傷というか、大好きです。 さすがにいつも……とまではいきませんが、昔から「永遠性」のようなものについては良く考えまして……。 …
[良い点] こいつ何言ってんだ、と一笑に付すことができない深さを感じました。 それって考え始めると終わらないやつですよね。 さっき私が飲んだ水も、絶対誰かの体内を経由してるはずですもんね。 万年さん…
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