痒い
ある日、リストカットで切るところが、痒くなったので、ボリボリと、掻いていたら、それからというもの、そこが無性に、痒くなった。毎日、ボリボリと掻いていると、ある人が、「君はどうしてそのようにボリボリと腕を掻いているのか」と聞いた。無意味に、「悪魔と、契約、しました」と、答えた。その後、孫の手で掻くところが、痒くなったので、また、ボリボリと、掻いていたら、それからというもの、そこが無性に、痒くなった。毎日、ボリボリと掻いていると、またある人が、「君はどうしてそのようにボリボリと背中と腕を掻いているのか」と聞いた。これにも、無意味に、「へい、大将、こんばんは」と、答えた。その後、くるぶしの下の白く変色しているところが、痒くなったので、また、ボリボリと、掻いていたら、それからというもの、そこが無性に、痒くなった。毎日、ボリボリと掻いていると、またある人が、「君はどうしてそのようにボリボリとくるぶしの下のところと背中と腕を掻いているのか」と聞いた。これにも、無意味に、「連絡が、足りない」と、答えた。それからというもの、体のいたるところが、痒くなったので、また、ボリボリと掻いていると、ある人が、私の手の甲を、縄で拘束して、ボリボリと、掻けないようにした。それでも、頬で鎖骨を、足でくるぶしの下の白く変色しているところを、掻き始めたので、あるその人は、足首を縄で縛り、私の顎と、大胸筋を、手によって離し、また、ボリボリと掻けないようにした。ムガムガと、掻こうと、暴れると、あるその人は、全身で私を拘束し、また、掻けないようにした。その後、おまわりさんが、ふたり、やって来て、あるその人を拘束した。それからというもの、いろいろと、聞かれて、やっと、解放された。あるその人が、どうなったか、知らない。家に帰ってまた、リストカットで切るところを、ボリボリと、掻き始めた。掻いている、人差し指と、中指と、薬指と、小指には、血が、ついていた。