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第11条 自己主張はしっかりと!

 夜が明けると、さっそく昨日の神社へ向かった。

 

 神社への道はおそらく一本道だが、念のため昨日から世話をしてくれている女の子に案内してもらうことにした。


 名前はイヨというそうだ。

 

 イヨは昨晩から夕食や寝床の用意など、私の面倒を見てくれている。

 今朝も朝食の用意をしようとしてくれていたが、一刻も早く神社に行きたい私は、なかば無理やり彼女を引っ張り出したのだ。


 早朝の村の空気はひんやりとしているが、真冬というほどではなかった。

 今は2月のはずだが、季節が違うのだろうか。


 すでにちらほらと村人の姿があり、こちらに注目している。

 

 そういえば、昨晩から私は巫女装束のままだった。

 薄汚れた着物姿の人の中で、白い着物に赤い袴はさぞ目立つのだろう。


 紅白でおめでたいヤツだと思われてないだろうか。

 視線が痛い。


「あれ?」


 前を歩いていたはずのイヨの姿が無い。


 きょろきょろとよそ見をして、目を離したすきに見失ってしまったようだ。


 仕方がないので記憶を頼りに一人で神社を目指すことにした。

 先に行ってしまっただけかもしれない。


 幸い、程なく神社があった森の入り口まで来ることができたが、ここにもイヨの姿は無い。


「イヨちゃん逃げちゃったのかな」


 なぜか常にオドオドして、気の弱そうな子だったから、異世界から来た私が怖かったのかもしれない。


「いますよ?」


 突然イヨの声が聞こえると、いつの間にか目の前に彼女がいた。

 

「どこに行ってたの?」


 当然の質問だが彼女はきょとんとして、ずっと前を歩いていたと主張した。


「私、影が薄いので、いるのに気づかれないことがよくあるんです」

 

 そういうと彼女は、また私の前を歩いて森の中に入って行く。


 そういえば、昨晩お茶を淹れてくれた時も気づかなかったけど。

 これは影が薄いとかいうレベルだろうか?


 彼女の主張に納得しきれないが、それ以上問い詰めても仕方がないので彼女に続いて森に踏み込んだ。


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