第8話(1章5話)「誓約」
文字にして表現するのって、難しいですよね……
(昨日休みだったのに、投稿出来なかった奴)
『火焚 守流君、この私、プラーミャ・エイゼンシュテインと共に、アースディア帝国を再建国しなさい!』
「えっ? あの……」と守流は困った様な顔で言うが……
『何よ……私の初めてを奪った癖に……』と言ったプラーミャは、胸のところで腕組みをして、顔を赤らめている。
プラーミャの行動の理由を察した守流は、顔を赤らめながら狼狽えてしまう。
「その事に関しては、本当に御免なさい! でっ、でも、僕は今、やりたい事があるんだ。それさえ聞いてくれれば、後は僕の事を好きに扱ってくれても構わないから」
それを聞いたプラーミャは、顔を赤らめたまま、守流を指差して言った。
『内容によるわよ。納得出来なかったら、火焚君は私のいいなりになってもらうからね!』
「えっ? ちょっと!?」と守流は驚いて困惑するが、プラーミャはそれを無視し、『で? 何がしたいの? それを話してくれないと、判断出来ないんだけど……』と守流に問いかけた。
守流は「ちょっと、落ち着かせて」と言うと、しばらく深呼吸をして心を落ち着かせた。
そして、覚悟した様な顔をして話し出した。
「さっきも言ったけど、僕は昔、奴隷だったんだ。それも物心ついた頃からね……理想論でしかないのは分かってる。でも僕は、如何しても奴隷制度を、僕の出来る限り無くしたいんだ。難しい夢だって事は分かってるんだけど……如何かな?」
プラーミャは深く溜め息をつくと、呆れた様な顔をして言った。
『何よ、もう……変に身構えちゃったじゃない。火焚君の夢、喜んで協力させて頂くわ』
と言い終わった後、プラーミャは、『あっ、そう言えば!』と何かに気付いた様に声を上げると、そのまま続けて言った。
『アースディア帝国は、元から新帝王候補がいなくてね。相応しいか如何かを見定めた上での話しになるけど、火焚君には帝王になってもらうつもりだからね。拒否権はないから』
「あっ、はい。分かりました」
『それじゃあ、改めて宜しくねっ』と言って、プラーミャは笑みを浮かべて、手を差し出した。
それを見た守流は、如何していいか分からず、戸惑ってしまう。
呆れた様に溜め息をついたプラーミャは、『まあ、仕方ないよね』と納得すると、守流の近くまで寄って、守流の右手を掴んだ。
そしてそのまま、後ろ歩きでさっきまでいた場所に戻って言った。
『私と協力関係を結べないと思うのならば、今すぐ手を離して』
守流は、しばらく考えてる素振りを見せた後、決意を固めた様な顔をして言った。
「是非、協力させてください! あっ、後、火焚は名字なんで、出来れば守流と呼んでくれませんか? プラーミャさん」
『守流君ね。それじゃあ、これからやる事を決めましょうか?』とプラーミャが言うと、突然上から、背が低く胸の大きな赤髪ツインテールの少女が飛び降りてきた。
そして、危なげなく着地した少女は、2人の目線が自分に向いているのを確認して言った。
『話しは全て聞かせてもらったよ。おいらはスピサ・ガヴラスって名前なんだけど、良かったらおいらも仲間に入れてくれないか?』
そろそろ冒険させたいけど、最低でも後1話冒険の前に書かなきゃいけないんです!
もうしばらくお待ちを……