表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/18

第4話(1章1話)「金欠」

1章始まりました!

楽しんで頂けると幸いです!


尚、1章の題名の命名につきましては、少々時間がかかるかも?

 火焚(ひたき) 守流(まもる)は、火野宮(ひのみや) (あかり)に助けらてから2年間、魔法の自主練習に取り組んでいた。

 守流の魔力はあまりにも高く、コントロールするのが困難であった為、時間を要したのだ。

 魔法に慣れるまでの間、ひたすら海面に魔法を撃ち続け、時には海を割り、また、時には津波を誘発し、そして、試しに空に打ち上げてみたら、大雨が降り大洪水に見舞われたりと散々だったが、漸く、高過ぎる魔力をコントロールする事に慣れてきたので、そろそろ冒険を開始しようとしていた。

 だが、問題があった。

 守流は、所持金を一切持っていないのだ。

「お金、如何しよう」と言うや否や、後ろから足音が聞こえてきた。

「ん?」

 守流は、不思議そうな顔のまま、後ろを振り返ると、そこにはいかにも貴族っぽい服装の灯がいた。

『2年ぶりね。如何かした? 何か困った事でもあったの?』

「え? あっ、はい。実はお金が無くて……如何やったら稼げるんですか?」

 灯は、怪しげに笑みを浮かべると、何かに気付いた様に表情を変え、上機嫌気味に言った。

『一番手っ取り早いのは、傭兵ね! 私のオススメは、アースディア帝国! この国は今、救世主を欲しているわ!』

 その言葉に、守流は動揺しながらも、疑問を問いかけた。

「へ? ちょっと灯さん? 何か(たくら)んでません?」

 灯は、完全に守流の言葉を無視し、1枚の写真を見せびらかして、問いかけた。

『この写真に写ってる女の子、守流君は、可愛いと思うかしら?』

 写真に写っている女の子は、守流の好みだったのか、顔がもの凄く赤らんでいる。

「可愛い……って、無視しないでくださいよ! もしかして、本当に何か、企んでるんですか?」

 灯は、怪しげに微笑むと、守流の問いかけを完全に無視して、話しを進めた。

『あらあ? 照れてるの? んじゃ、決まりね。私が今から、アースディア帝国に連れてってあげるわ』

 その言葉に、守流は慌てて反論した。

「ちょっと! 勝手に決められたら、困りますってば!」

『あら? まだ、守流君は、命の恩人の頼み事を聞いてないじゃない? だったら今、その借りを返して頂戴』

「確かにまだ、何もしてないですけど、それとこれとは……って、何してるんですか!?」

 守流の足元には、守流を中心に白く輝く丸い円状の魔法が展開されていた。

 如何いう事なのかを確認しようと灯の顔を見ると、灯は、笑顔で微笑んで言った。

『また、逢いましょ』

 その後、守流の体が光ったかと思うと、守流は一瞬にして、その場から跡形も無く消え去ってしまった。魔法の痕跡も一切残さずに。

 守流が消え去ったのを確認した灯は、怪しげに微笑んで言った。

『さーて、リーダーとしての素質があるか如何か、試させてもらうわよ。守流君』

今日から4日間、仕事の都合により、投稿が遅れる可能性があります。

御了承くださいm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ