第3話「侵略」
1500文字に届き掛けてる事に驚きを隠せないです。
ここは、ローゼンディア公国の君主邸。
その一室に、2人の美少年と1人の美少女が集まっていた。
「どうやら、また、ニウムンド現象が起きたらしいな」と右目の瞳は水色、左目の瞳は黄緑色のオッドアイで、黄緑色のポニーテールという目立つ姿の美少年は、地震が起こった直後なのにも関わらず、冷静に分析し、意見を求める様な眼差しで、彼の前に立っている2人を見つめた。
「全く……物心ついた時から起こってたけどよお、慣れねえぜ」とオッドアイの美少年の右斜め前に立っている、オレンジ色のツンツン髪の美少年が呆れた様に言うと、何かに気付いた様に、オッドアイの美少年の左斜め前に立っているセミロングで桃色の髪の美少女が、声を上げた。
『ニウムンド現象って事は、新しい土地が出現してるって訳でしょ。って事は、なんか面白そうなものが、見つかるかもしれないね!』
オッドアイの美少年は、「そうだな」と相槌を打つと、「察してると思うが、お前らに伝えたい事がある」と言い、注目させた。
「これから、指定した国を侵略しに行く。国名は、バズナ帝国とライハ大公国の2つ。それぞれお前らのどちらか1人に任せたいと思う。因みに俺は、今日開催される、世界会議場に侵入するつもりだ。また、それに並行して、各自、分身を新世界に送り、調査を実施してくれると助かる。何か、異存はあるか?」
『無いでーす!』
「無いっすよ!」
オッドアイの美少年は、異存が無い事を確認すると、「では、作戦開始!」と言い、瞬時に姿を消した。そして、その後を追う様に、残りの2人も瞬時にその場から姿を消したのである。
オッドアイの美少年は、ローゼンディア公国の君主邸から消え去ったのも束の間、数秒も経たない内に世界会議場の会議室にある、テーブルの中心へと瞬間移動した。
『侵入者を捕らえろ!』
と席に着いている内の1人の男が命令したのも束の間、護衛達は両腕を切断されてしまう。
『ひっ……なっ、何が望みだ!』
先程命令していた男は、怯えた様にオッドアイの美少年に問いかけた。
「望み? はっ、何様のつもりだ? お前らの国はローゼンディア公国が侵略する! 俺の名は草野 千寿! 覚えておくと良い」
そして千寿は、急ににやけ出すと、意味の分からない言葉を上機嫌に言った。
「面白そうな奴、見いつけた」
ライハ公国は、混乱の最中であった。
平民や貴族、兵士までもが、逃げ惑っている。
オレンジ色の髪の美少年が、分身魔法を使い、数えきれない程の大人数で攻めて来てるのだ。しかも、反撃しようにも、美少年の魔力が高過ぎて太刀打ち出来ない上に、上手く包囲して攻め返そうにも、瞬時にその場から消え、いないはずの場所から直ぐ様、返り討ちにあうのだから……
「生きていたけりゃ、逃げ切る事だぜ! まあ、この国に帰る事はもう2度と出来ねえがな!」
翌日、元ライハ公国周辺では、多数の人が無惨な姿で発見された……
バズナ帝国の上空には、桃色の髪の美少女が、にやけ顏で飛んでいた。
『ふふふ、焼き尽くしてやるわ!』と美少女は嬉しそうに宣言し、両手を挙げて、魔法を発動した。
『サン・フレイム!』
すると、美少女の頭の上に、超巨大な灼熱の炎の玉、その名の通り、太陽の炎が一瞬で出現した。
『燃え散れえー!』
そして、美少女は、太陽の様な灼熱を放つ魔法を地面に叩きつけた。叩きつけられた灼熱魔法は、一瞬でバズナ帝国を焼き尽くしてしまったのである。
『ふう……すっきりした』
ーー彼らの侵略は、まだ、始まったばかりであるーー
国を一瞬で焼き尽くすとか、チート過ぎるんですけど!!!
次回は、守流の話しになります。
守流に関しては、頭の中に元ネタが無いから、時間掛かりそう……