俺と幼馴染が相部屋なんてありえない
早くも二回目の投稿となります。
まだ未熟者ですが、続けていければな、と思います。
お気づきの点や感想等ありましたら気軽にお願いします!
「あぁーーーーーーー良く寝た。」
俺は半開きになった目を擦る。ぐっすり寝たはずなのに疲れが全く取れていない。
ふと時計を見るとまだ六時前だ。二度寝しよっかな。いやいいか。コーヒーでも飲みながらニュースでも
見るか。いや待てよ、何か大事なことを忘れているような気がする。なんだっけ?まぁーいっか。
ベッドから降りた瞬間何かにつまずき転んだ。忘れてたことそれはその『何か』だ。完全に忘れていた。
遡ること昨日。
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「以上で最後でーす!」
引っ越し業者の人が去っていく。運び込まれたのは今日から俺の部屋に住む夏南の荷物だ。さすが女の子。
段ボールの量がえげつない。おかげで俺の部屋段ボールだらけになっちゃたよ。
俺は引っ越し業者を見送り家の中に入る。
「冷たいコーヒーでも飲ーもおっと。」
家に入って早々に冷蔵庫に直行する。いやー重労働のあとのコーヒー最高!
夏南とお袋は俺の部屋で荷ほどきしている。
まぁーおいらがこっそり買って隠してあるエロ本の存在には気づくまい。
やべ、フラグ立てちまった。まあーまさかあそこは探すわけがない。大丈夫大丈夫。
「さつきー!ちょっと来なさい。」
やっべーーー。ほんとになっちゃったよ。まーまだ決まったわけじゃないし。ここは落ち着いて、
「はぁーーーーーい。」
よし。行くか。俺は恐る恐る階段を上っていく。来てしまった。この扉の向こうにはお袋が。
深呼吸をし取っ手に手をかける。よし。
バァン!!勢いよくドアを開ける。あ、終わった。机の上には俺の選びに選びぬかれたコレクション達。
机の隣には顔を真っ赤にする夏南と今にも噴火しそうなお袋。
「ちょっとここ座って。」
やべぇーー激おこだこれ、とにかく言い訳を。
「あのそれなん・・・・・・・」
「いいから座りなさい!」
「ハイ!」
怖すぎて返事しちゃったよ。とにかく座らなきゃこの家での俺への目線が・・・・・
「これはなに?」
「本です。」
「知ってるわ。で、何の本?」
「成人向け雑誌いわゆるエロ本です。」
「どこでこれを?」
「友達が置いていきました。」
「ホントは?」
やべぇ。すべて見破っていやがる。ここは本当のことを言わなければ。
「お小遣い日にコンビニで買いました。」
「はぁー呆れたわ。内容はどれもこれも制服もの。最低ね。」
うわーーー超痛いとこついてきたーーー。
「あのね。別にこういうのを持ってちゃダメとは言ってないの。でも、夏南ちゃんがこれからここで生活
するのにこんなものがあるとねー。」
あれ?思ったより怒ってないぞ。ワーイ!でもよお袋。幼馴染でこれから相部屋だっって女の子の前で、
エロ本のことについて言うのやめて!夏南見てみろよ。赤くなって固まっちまってるよ。
「ということで、これぜーーんぶ焼却ね。」
「おいおいおいおい。待ってくれよ~。お袋処分するのだけはやめてくれ。俺の玉・・・・・いやなんでも
ない。頼む。この通りだ。」
俺は正座の体勢から頭を床に突き付ける。恥ずい。夏南が凝視してるよ。これもエロ本のためだ。
エロ本がばれた今、俺はどんな恥辱にだって耐えられる筈だ。
「じゃ~お父さんに預けるわね~。」
「すぐに燃やしてくださーーーい。」
このババア。俺が親父に逆らえないからって、まぁ~でも息子がエロ本隠してたんだなんて知ったら、
俺もうこの家から永久追放だよ。
「分かったわ。燃やしとくわね。うふふ♪」
なにが『うふふ♪』だよ。40過ぎた年増がよ。気持わりぃ。
『バシ!!』
い、いきなりビンタ⁉
「いきなりなにすんだよ!」
「あら、ごめんね。とっても失礼な言葉が聞こえた気がするの。つい。」
おい。それ心の声だよ。さすがお袋。
「ありがとう。それ程でもないけどね。」
もういいわ。夏南は固まったまま動かない。
「私はこれから引っ越しパーティーの準備するから、二人は適当に過ごしてて。」
それだけ言いお袋は鼻歌を歌いながら降りていく。我が精鋭達をわきに抱えて。
部屋には俺と夏南しかいない。
「おい。夏南生きてるか?さっきから動いてないぞ。」
「・・・・・・ん?生きてるよ。当たり前でしょ。・・・・さーちゃんってさ、制服着た女の子が
好きなの?」
なんで分かった。制服女子大好きだよ。
「なわけねーだろ。どーしてそー思うんだ?」
「さっきの本・・・・・。」
やっべ、夏南も中見たのかな?俺終わったな。話題変えよ。
「夏南はさ、えーーと趣味とかってあるの?」
やっちまったー。このタイミングで言う事じゃ無いよな。
「えーと、あえて言うならテニスとか。その一応前の学校ではテニス部だったし。さーちゃんは?」
「お、俺か?・・・・ラ」
いや待てよ、ラノベを読むことなんて言っていいのか?そこらでラノベ読んでにやけてる野郎どもと同等
に見られちまう。まぁー実際にやけてるんだけど。
「俺もあえて言うなら読書かな。」
これならラノベ愛読家だとは悟られまい。
「へぇー。どんな本が好きなの?」
な、なに⁉なんと厳しい質問。何と答えれば。なんか適当に言っときゃいいだろう。
「紫式部の源氏物語とかかな。」
みっすった。今どきの高校生読まねえよな。まー夏南は意外と天然だから何とかなるでしょ。
「わー難しそうだね。さーちゃんって読書家なんだね。」
ふっ。チョロイチョロイ。なんて言ってたら家のチャイムが鳴った。
お!来たか。意外と早かったな。夏南のお父さんとお母さんだ。久しぶりに会うな。俺の事覚えてるかな。
夏南は鳴った瞬間かけ下りて行った。俺も行くか。
「こんにちは。お久しぶりです。皐月です。」
「さーちゃん。おっきくなって。たくましくなったわね。」
「お!さーちゃんか。元気だったか?」
変わってないな。この二人同時のちょっと困るトーク。懐かしいな。
「元気ですよ。覚えててくださったんですね。」
『もちろんよ‼』
声がでけぇ。寸分狂わずハモってるよ。
「ちょっと。お父さんお母さん、やめてよー。さーちゃんが困ってるじゃない。」
サンキュー夏南。ナイスアタック。
「あら、そーーお?」
「ん?そうか?」
全くきいてない。ダメだこりゃ。そこからしばらく話は続きパーティーが始まった。
ここからはおっさんおばさん(四人共既に泥酔しかけてる)のうるせぇー話しかないので割愛させて
もらおう。酔っぱらいをよそに俺と夏南は寝る支度をして、部屋に戻る。
夏南は俺が『ベッドで寝ていいぞ。』って、言ったけど床に布団敷いて寝るんだと。
そっちのほうが落ち着くらしい。だがよー。全然寝れねぇー。隣で幼馴染の美少女が寝ているんだぞ。
世の男性諸君なら分かるだろう。目を閉じても頭の中に浮かんできちまう。
夏南はもう寝てるみたいだ。可愛い寝息を立てている。
俺も寝るか。はぁー。先が思いやられるぜ。
意識があったのはここまでだ。
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『何か』だったけ?男と同じ部屋だってのに無防備な姿で寝ている。
俺のことをなんだと思ってるのかね。いつもそうなのか。それとも俺を男だと思ってないのか。
後者だったら辛いな。まーいいや。起きなさそうだから、先行こっと。
俺がコーヒーを飲みながら朝飯を食っていると、なにやら二階から降りてくる。
「さーちゃん!なんで起こしてくれなかったの?あーーーーもう、あと20分しかない。」
おいおい。こいつは何を言ってるんだ?まだあと50分はあるぞ。
「おい!夏南。校門が閉まるまであと50分あるぞ。」
「違うの一昨日学校行ってみたら7時30分に来てって言われたの。」
「そうだったのか。じゃぁー急げよ行ってらっしゃい。」
夏南が何故かきょとんとした顔でこっちを見ている。
「どうした?急がなくていいのか?」
「なにいってるの?さーちゃんも一緒に行くんだよ。早くして。」
何故か俺が連れ出されいつもの30分も早く家を出る。
はぁー。朝から疲れるなー。まぁー今日も一日頑張るか。
色々とありながらも俺と幼馴染との同居生活はいい感じにスタートしたのかもしれない。
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