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人同士の繋がりってやっぱり大切ですよね。
ひきこもりの人に読んで欲しいかも。
カーテンの隙間から入り込んだ陽射しが鬱陶しくなり、僕は重くだらしのない瞼を開けた。しかし、意識が目を覚ましたからといって何かをするわけではない。今度は布団を頭に被せ、必死に頭を巡らせていた。人から見れば眠ってるように見えるのだろう。1日のうちのほぼ全てをベッドで過ごす彼にとって、瞳を閉じているのも開けているのも特に差はなかった。
私高宮洋平は、不登校の引きこもりである。いつからこうなっていまったのかも、どうしてこうなったのかももう覚えていないし、考える気もなかった。ただ今僕の頭の中にあったのは、当たり前ができず社会から遠のいていく実感と、底知れぬ不安だけだった。