表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/61

6、朝の会話

「でも、急に猫耳なんて、どうしたのさ」

罵ってから岩屋は俺に聞いた。

岩屋は、基本的にほとんど誰ともしゃべらない。

唯一の例外が俺だ。

何故かは知らないが、入学以来、俺とはこうやって仲良く話しかけてくる。

服装はさすがに制服であるが、ローブを着たら、もっとそっくりになるだろう。

「いやさ、実はな……」

俺は、そう前置きをしてから、猫耳魔女っ子が現れたという夢の話を岩屋へした。


「へぇー、私そっくりな子が猫耳で、魔法使って、あんたを召喚したっていう夢かあ」

「そうそう」

もうしばらく、チャイムは鳴らないようだ。

俺は岩屋と、相変わらず話しこんでいた。

「そうなんだよな。不思議だろ」

「並行世界みたいなものなのかもね」

「たくさんの宇宙が同時に存在しているっていう、あれか」

「どっちかって言ったら、複数の可能性が同時に存在している、かな。まあ、そんな感じ」

つまり、俺が魔術師に召喚されるっていう世界もあるっていう話のようだ。

「ま、そんな話もあるってことだな」

俺は、そう言って、遠くを見た。

「そうね、一緒に暮らせるってのは、夢かもね」

岩屋が、そんなことを言った気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ