表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
49/61

49、即座に

「岩屋の魂は、どうなったかね」

「あ、無事に戻りました。肉体のけがはほぼなかったので、すぐに退院できそうです」

「そうか、それはよかった」

 一方で、全然よくないこともある。目の前の現状だ。わかっていることは、神秘省へと魔術粒子が流れ込んでいるということだ。おかげで、表世界へと魔術粒子が流れていっているのだろう。

「国の魔術師たちが、それも、高等魔導士たちが、全力で抑えようとしている。確か、神秘大臣がやったと言っていたな」

「はい、あれを引き起こしたのは、彼女であると思います」

「そうか。それは大変だ」

「何が大変なのでしょうか」

 素知らぬ顔して眠っているマハラの体を、ゆっくりとシャドウは右手で触った。マハラの体の周りを、緑色のスライムが取り囲む。

「緊急用ポッドだ。平たく言えば、な」

 それから俺の体にも、同じように触る。体の中からあふれ出てくるかのような、吐き気と、激しい動悸。そして猛烈なめまいの影響で、俺はベッドから起き上がれなくなった。だが、それが通り過ぎると、目の前が緑色のフィルムを通しているような状況だ。息はできるし、外の感覚もはっきりと伝わってくる。だが、体が動かない。

「ゆっくりと休んでなさい。おそらくは、再び向こうで必要となるだろう。広兼がいるべきところは、ここではない、土は土に、魂は肉体に、あるべきところに還りなさい」

 シャドウの言葉は、まるで子守歌のようだ。俺は、それにあらがうことができず、眠ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ