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10、統合魂

「表世界、裏世界ともに、普通であれば2つの肉体、2つの魂、1つの精神となる。広兼は、そうではない」

コップをことんと音を立てて、シャドウは言い続ける。

「記憶が残っているということは、魂が1つしかない、表世界、裏世界の両方で共有されているということ。この現象は、統合魂とうごうこんという名前が付いている。これは極めて稀な現象だ。さて、どれくらいの確率か分かるかい?」

分かるはずがないだろ、というのを抑え、シャドウに首を横に振って見せた。

「数十年に1度程度だ。それに、ここ100年ほどは、2人しか起きていない」

歴史をヒモとけば、といいかかったところで、俺の体がなにやら熱を帯び始めた。

「む、いかんな。もうすぐ起きてしまうのか」

そう言った時、シャドウはどこかのポケットから紙切れ一枚を取り出し、俺の額に張り付けた。

「“動け、我が命に従え、天と地と我が力よ”」

すると紙は俺の体に溶けていく。

そんな感じで紙が消えていくのだ。

その途端、ゆっくりと意識が二つに分かれていった。

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