高校時代 思い
更新遅れてすみません
今、怜勇はさーやと、私は快と手を繋いでプールに向ってます。
ほんと怜勇とこうして歩くの久しぶりだな・・・。
生まれたときからずっと近所で親同士も仲良くて、となりにいるのが普通だったのに、いつからだろ、少しづつ一緒にいる時間が減って、隣にいるのも普通じゃなくなって・・・。
「なぁ、笑。」
「久しぶりだな。こういう時間持つの・・・」
「うん・・・。」
「たまには、またこういう時間、つくろうぜ。」
「さ、ついたぞ!爽快。しかっり泳いでこいよ」 ぽん ぽん。
と怜勇が二人の頭をたたいて、励ましている。
「ココ、またテニスのゲームしよーね。あ、リアルテニスでもいいよ。さーや、今度一緒に笑とお買い物 行こ。じゃ二人ともがんばってね。ココ達帰った時は、笑もういないかもだけど」
『ばいばい』
二人を送った後、しばらく無言だったけど、なんとなく隣にいる怜勇にドキドキしてた。爽快達がいなくなって余計に・・・。いつからだろう。怜勇の事こんな風に意識しだしたのは・・・。
愁月といてもこんな感じにならないのに・・・
きっと私・・・怜勇の事が・・・・
『えっ!・・・・』
怜勇の大きな手が私の右手を握ってきた。
『うそ・・・』ドキドキして、心臓がとまりそうだよ。
「笑。俺。2年になったらプロ登録しようと思ってる。学校にもあまり来れなくなるかも・・・
お前が、ゴルフクラブに入ってくれてたら、プロになるのは卒業まで待ってたかもな。俺には夢がある だろ。アメリカのメジャーで優勝する事!全米かマスターズ。笑とこの学校に男女団体優勝を持ち帰る のが、高校時代の夢だったけど、なぜかお前が新聞クラブなんかに入ったから、叶わなくなっただろ。
なら、俺の小さな頃からの夢を叶える為、少しでも早くプロになって、全米かマスターズ優勝の夢を叶
えたいんだ。そして、それが俺のその先にあるもうひとつの夢を叶るためでもあるんだ」
「もうひとつの夢?」
「そ。誰にも言ってない。大事な大事な夢。俺がアメリカメジャーで優勝した時にお前に教えてやるよ。 一番に」
「一番に?」
「そ。お前、俺をリポートする為に、新聞クラブに入ったんだろ?」
「でも、高校卒業してからの優勝だったらどうすんのよ?リポート出来ないじゃん。・・・・
ん?そっか。私、レポーターか新聞記者になるよ。進路、決めた。よし。サンキュー。怜勇。だから怜 勇、あんたもしっかり活躍してよね。後、愁にも言わなきゃ。愁にも活躍してよね って。怜勇も愁も
幸せよね。専属レポーターがもう決まったんだよ」
それから、大きな暖かい手に繋がれたまま、時々会話をしながら家までの道を歩いて帰って行った。
怜勇は気づかなかっただろうか・・・
プロになってしまうと、今のように幼馴染として横にいて、時々手を繋いでくれたり出来なくなるんだろうなと、怜勇と反対側を向いた時、涙が流れてしまったことを。
怜勇が好きだと気付いてから、初めて手を繋いでくれた今日という日を忘れないで、心にそっとしまい
、怜勇にはレポーターとして割り切って接しようと誓った事を・・・