高校時代 それぞれの・・・
ふん ふふん♪
「澪~、一緒かえろう」
と、声を掛けて、待ってる間に外をみてると・・・
なんですかぁ?あれは・・・
走ってにげてる?長身の王子・・・
それに戯れようとする・・
我校の愁月王子様ファンクラブ軍団・・・・・
すぎょい、きょわい きょわすぎる・・・
愁・・・・ご愁傷様・・・・アーメン
ドド ドドドドド・・・・ドド
うん?今度はあっちに砂けむり・・・?
いや、し・静かです・・
しかし、なんとも近寄れない空気が・・・
あーー。こっちは、こちらも我校の長身の王子・・・
怜勇王子様ファンクラブと当人ですか。しかし こちらはわきまえたもので、怜勇を筆頭に1mほど
あけて、軍団がついて行ってます。が、が、です。すごい長蛇の列になってますが・・・
非常に迷惑ではないでしょうか?あっちの反対側に行きたい人が困ってますよ。
ザザーッ
わ、潮がひいた・・・。
わ、真ん中を通らしていただいております。
すごーい。やっぱ紳士のスポーツの代名詞のゴルフをしている怜勇のファンクラブ・・・
なんか、違うねぇ。怜勇が言ってるのだろうか?それとも皆様自ら・・・?
あっはっは。おもしろいね~。なんか二人のキャラが出てるというか・・
おもしろい。おもしろい。
愁は、ひとなつっこくて。やさしくて。誰とでもフレンドリーで。だから、あんな追いかけごっこみたいな感じになるんだろうね。
怜勇は、別に気取ってるわけでもないけど、物静かで、冷静沈着。周りに友達いつもいるけどワイワイ騒ぐタイプではなく、クールに聞き役?みたいな感じだもんね。だから、距離をおいてゆっくり付いて行くって感じになるのか。
たしかに幼馴染の私でも、愁には今でも気軽に話せるけど、怜勇は 「うっ。」て一歩引いちゃう感じになるもんね~。なんかオーラが違うんだよ。優等生すぎるんだよね。・・・ふーっ。
「待った?ちょと 笑。何ニヤニヤしてんの・」
「え? ああ。外見て見て。ほら。おもしろいっしょ?」
「ほんと。我校の二大王子か・・・」
「そ。なんか。ファン層がちがって。おもしろくて笑ってた。」
などと、いろいろ二人が話しながら、階段を降りて中庭にでると、校舎の影から膝からしたの足が見える・・・。どうも寝転んでいる男のようで・・・二人は顔を見合わせて
「なに?」 と同時につぶやいた。
そっと覗いてみると・・・
そこには、息を切らした
「愁!」 「山村君・・・」
「しっ! やっと逃げきったんだから・・・。」
「めずらし。愁でも。逃げたい時があるんだ。あははははは」
「あのなぁ・・・俺でも。たまには静かに物思いにふけりたい時があるわけよ」
「あはは 明日は嵐だね」
「バカ言うなよ。はぁ~。笑 帰るのか?お前、クラブ決めたのか?」
「うん。決めたよ。新聞クラブ。来週から入部しまっす。ハイ」敬礼ポーズ。
「は?新聞クラブ?なんでまた・・・。全然イメージじゃないんですが・・・姫?」
「そう?高校では、のんびりしたくて・・・運動部はやめたの。で、でもジッとばっかしてるのも退屈で似合わないし、自分がもたないから、新聞クラブだと、ほら取材いったりとかであっちこっち行くじゃん。ちょうどいいくらいのペースかなと思って。」
「だから愁も気をつけてね。私。試合速報の取材やいろいろするけど・・・。フォーカスもするからね」ニッ
「へー。おお、いいかもな。俺の試合かっこよくリポートしろよ。」
うんうん。ニコニコ。
「あっ!それより怜勇は知ってんのか?あいつ。笑とまたクラブだけでも、一緒にゴルフ出来たらいいなぁ。って言ってたぞ」
「・・・。うん。体験は行くって言ってて。行ったけど・・・。まだ、新聞クラブにしたって言えてない。」・・・怜勇、期待しちゃったんだろうか・・・私入部するって・・・。散々、キャプテンって人にも入部勧められたしな・・・ はぁ~~。
「でもちゃんと、今度会ったら言うよーー。」
「それと、愁!? 二人の取材が目的で、新聞クラブにしたんだからね。だから愁も私がいい取材できるくらい活躍しないとだめなんだよ! わかってる?」
「もちろん! まっ、俺はいつでもヒーローインタビューだけどね」 ウィンク!
ははは・・・。さすが王子様。
「じゃ、バイバイ」
「おう」「澪ちゃんもバイバイ」
「さすがの山村君もこう毎日、あれじゃぁ疲れるんだ。あははは」
「ははは。ほんと。愁、誰にでも愛想いいからなぁ。本命な彼女出来た時、苦労するよ。彼女。もしかしたら愁もしんどくなるかもねぇ。愁と怜勇、ほんと正反対だから・・・。あれで気が合うからねぇ」
クスッ
「ささ。早く。21のドーナツとミスアイスクリームのダブルアイス食べに行こう」
「よっしゃーー。いこ」
校門に向かって走り出した私達・・・。
ゲッ。キキーーッ。 とととと
澪と顔を見合わせて
「すごいね。これも我が校の二大王子様目当て?」
「だろね・・・」 ガクリ。うんざり・・・
「ね。あなた達、ここの子でしょ。怜勇様、まだ学校にいた?」
「愁君は?」
「ねーー。教えて」
ペラ ペラ・・・・
澪!行くよ!ダッシュ!GO!
はあ、はあ、はあ。 ふうーっ。
「「いえーい!さすが。陸上部からスカウトされた澪に元テニス部エースの笑!」」 ハイタッチ。
わはははは(笑)