まだまだ 高校時代
「わー。ココ待ってよ」
「さーや、早くおいでよ! かーさん。さーやが遅いよ 呼んでよ 早く!って」
・・・・。
「あっ!」
「あっ!」
声が重なった。
「快くん。」
「笑ネエ。」
またまた声が重なった。
『久しぶりだな。どこ行くんだろ・・・』
「これ これ、快。あんた早いのはいいけど、そそっかしいねぇ。忘れもんですよ。
・・・・あら、笑ちゃん。久しぶりね。学校の帰り?早いわね。
・・・・
あっ、爽・快二人とも気をつけていってらっしゃ~い 」
「こんにちわ。おばさん。お元気ですか?
まだクラブ決めてなくって・・・・。なんかダラダラ過ごしてます。あはは・・・」
「怜勇も愁も入学式の当日からクラブ入って、がんばってますよね 」 にっこり
「しかも、二人ともびっくりするほどの人気者で・・・。最近、近寄りがたくって・・・
少しでも、話してると女の子達の格好の餌食ですよ・・・アハハ」
「そうなの?最近、朝早く出て行くし、夜も遅くなって帰ってくるし、帰ってくると、ほらお父さんと イーストゴルフに練習に行くでしょ。私と話す機会なくてね~~。
高校生活の話や愁君や笑ちゃんの話も聞きたいのに、全く聞けなくて、少し寂しいわ・・・
男の子って、大きくなると、せいが無いわ・・・」
「アハハ。元気ですよ。相変わらず二人して王子してますよ。大丈夫よおばさん。何かあったら私が教 えてあげます。笑におまかせ 」 ニコニコ とピース。
「あ、待って。快君 爽ちゃん待って。どこ行くの?笑の家の方に行くの?」
「うん。プールだよ。」
「じゃ、笑と笑ん家まで一緒に行こうか。 じゃ、おばさん。また」 ペコ
『うふふ。相変わらずかわいいなぁ。もう小学校2年生になったのかぁ。はやいよなぁ。7年前怜勇が
大喜びしてたよな。妹と弟がいっぺんに出来るんだ!って。産まれた日は学校終わってすぐ三人で病 院へ行ったもんなぁ。一生懸命真っ赤になって泣いていたの思い出す。クスッ』
「ねー。笑ネエ。あんまり家にこなくなったね・・・サヤ寂しいよ・・・」
「俺も・・・。愁ニイもこないし。怜勇ニイはゴルフばっかで忙しいし。ねぇ 笑ネエまた遊びに来て よ。ゲームしよ。俺、テニスうまくなったよ。たぶん笑ネエに勝つな へへん」
「なにーー。よく言った。よし今度勝負してやるよ。うーん。よし、今度の金曜日の夜勝負だ」
「わーい。やったね。ココ」
「よっしゃーー。約束ゲットだぜぃ」
「OK! じゃ、ここで。バイバイ。 車気をつけるんだよーーーーー」
金曜日か・・・。よっしゃ。気分転換だ。
私は私。だめだな、このままじゃ。私らしくない!
何をうじゃうじゃ考えてんだか・・・・・・
えーーーい。やめた。やめた。
私の名前は? 笑 笑うの笑 いつでも笑顔!だろ!うんうん。
笑!FIGHT!
明日、クラブ見学に行こう。
写真部 ゴルフ部 新聞部 バトミントン部。あとは・・バスケ部。愁のバスケ姿見に行こう。
この中で入る部決めよう・・・。
なんか、ワクワクしてきたぞぅ。
ただいまーーーーーー。
まだまだ、高校生の笑達三人。
もう少しこのままで・・・。