⑭ 祝勝会
更新遅くなってごめんなさい。
今日・明日で二話投稿したい! と思っていますが・・・。
がんばります。
怜勇の地元優勝を記念して、海藤家・山村家|(残念ながら愁不在)・星野家で三家族ご用達の太郎庵で祝勝会を開いた。
「怜勇くーーん おめでとう!」
「かんぱーーーい」
何年かぶりの近所会!怜勇の優勝にこじつけて・・・という感がぬぐいきれないが・・・。
大変楽しくご機嫌に盛り上がってる!
「怜勇君よかったわね」
「怜勇君のおかげで、久々に三家族で楽しく食事できるし うふふ」
「ほんと。怜勇さまさまね ふふふ」
「ここに愁君も居ると言う事ないのに・・・。春ちゃん|(愁の母親)も寂しいでしょ?」
「まぁねぇ。もう慣れたわ。愁月があっちにいる事で年に何回もアメリカ旅行がパパと出来るしね アハハ」
と、母親達は昔のように飲み食いしながら会話を楽しんでいる。
父親達は同窓会さながらの盛り上がりで、ご機嫌ですっかり出来上がっている。
そのなかに何故か、タロおじも混じって・・・。
この四人はすごく気が合うのだ。すっかりタロおじは店放棄状態!
この日は、最初から仲間に入るべく、タロおじは、貸切につき臨時休業!の札をかかげ、なるべく自分も給仕をしないで、どっしり構えて飲み食い出来るように、料理の類は早々仕込んでいたのだ。
そのなかで、忙しく動き回りながらも楽しそうなのが、爽快の二人!
店についたとたん、何やらタロおじにカウンターの中に入れられ、ビールサーバーの使い方を教えられていたのだ。そう。店員さながら、生ビールを常に運んでいるのだ。
いつもは、出来ない仕事な上に、みんなに
「おう、ココ サヤ ありがとな」
「おー。うまいな。エライエライ」
と誉められまくるので、ご機嫌なのだ。
あと、もう一人、忙しく汗だくで焼き物を焼いてるのが、太陽|(高二の愁の弟)だ。
太陽も、着いたとたん、タロおじにコソコソ何やら耳うちされていたのだ。
「おい。太陽。お前なんでそんな事してんの?」
と怜勇が聞いた。
「タロおじに頼まれたんだ。バイト料やるから、焼き物係りだけしてくれ。好きなもの焼いて食いながらでいいからよ! って。来たとたん焼き方教えられたんだ。」
と、タロおじの方を見ながら言った。
「相変わらずね。タロおじ。人を使うの上手いわね。見て爽快達。何も知らずにご機嫌に働いてるわ」
「ほんとだな。昔から人使い荒いから・・・。俺達三人もうまく口車に乗せられた事あったもんな」
「おーーい。太陽! 焼き鳥もってこーーい」
「だってよ!早く焼け!アハハハ」
「ヒカ。私にもししとう焼いて!」
「ほーーーーい」
「えみ・・。俺ちゃんと約束守ったろ・・・」
「うん・・・。かっこ良かったよ。有言実行!さすが怜勇だね」
「有言実行の話。親達には内緒だぞ」
「ふふふ。わかった。ねぇ?今年も賞金王ねらい?」
「さぁ?それは後からついてくるもんだからな。」
「なんか、みんな楽しそうだね。こんな光景久しぶり。ワクワクしちゃう」
「だな。祝勝会と言いながら、俺、うまく利用されただけっぽいけど・・・。ま いいかぁ。アハハハ」
「ね?有言実行のお祝い何がいい?」
「え?笑 何かくれるのか?なんでもいいのか?」
「うん。怜勇みたいに稼いでないから、高い物はあげられないけど・・・」
「ほんとに、なんでもいいか・・・・」
怜勇は、急に神妙な顔をして黙り込んでしまった。
『なに?怜勇・・・そんな難しい事?高いもの?』
「じゃぁ。来年のマスターズ。俺と一緒に同行して欲しい。同じ飛行機で同じホテルで同じ期間。一緒に居て欲しい。」
怜勇のお願い・・・
これはどう言う事でしょうか?
笑の返事は?
結果は後々の話にて・・・