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⑪ 怜勇 優勝宣言?

トーナメントのお話。

いよいよ明日は怜勇のトーナメントの決勝ラウンド1日目。ムービングサタデー。


「えみぃーー。怜勇君が来たわよ~!」

「怜勇君がんばってるわね。明日は応援行くわ。怜勇君のお母さんが来てやって!って。今日特別チケットくれたのよ。初めからお父さんと一緒に行くつもりだったんだけど。ありがとね。」

「こちらこそ、見に来てくれるなんてありがとうございます。今、優勝も狙える位置なんで狙いますよ!地元優勝したいですから」


「どうしたの怜勇!こんな時間に。明日もまだあるのに・・・」

笑は階段を降りながら声をかけていた。

「おう。明日来いよ!見に。」

「うん。行くつもりだけど?凛と一緒に。」

「ほい。チケット。これで来い!じゃ、その凛さんの分も」

「わ!いいの?特別チケットじゃん。ありがと」

 

「じゃ、怜勇君。明日ね」

と言いながら、笑の母は奥のリビングに消えていった。

すると、父と母の賑やかな笑い声と話し声が聞こえてきた。



「怜勇ぉ。明日がんばって!二日とも見に行ってしっかり応援するからね」

「おう。じゃな。帰るわ」

「うん。」



さすが人気者の地元開催のトーナメント!

朝もまだ早いのに、こんなにたくさんの人が来ているなんて。

「ねー。笑すごい人ね」

「そうね。怜勇見えるかなぁ」


「おーーーい。笑ネエ!」

「おはよ。快! 爽! おじさん・おばさん おはようございます。」

「すごい人ですね。さすが怜勇って感じですね。」

「まぁ今回は丸岡君と池端君もいい成績で決勝に進んでるから、おもしろいんじゃないかな。ゴルファンとしては。」


「あっ!こちら、月星TVの同僚で仲良しの凛です。怜勇の大ファンなんですよ」

「で、こちら怜勇のご両親と双子の姉弟の爽と快」


「こんにちわ。櫻木凛です。ずっと笑が幼馴染だって事全く知らなくて、最近の急展開にちょっと戸惑ってます。でもなんか、ご家族に紹介してもらえるなんて夢みたいです。ラッキーって感じです。アハハハ」

と凛は相変わらず凛と挨拶をした。おじさん・おばさんも人当たりがいいので、素敵な笑顔で

「これからも、ファンでいてやってくださいね」

と言っていた。


「あ、愁ニイのおじちゃん おばちゃんも来た。笑ネエのおじちゃん達も。爽。気付いてないから呼び行こうぜ」

と走って行った。

爽快達が、私の母の手を引っ張ってこっちにやってきた。

凛に愁のご両親を紹介し、さっきと同じようの凛として答え、私の両親にはご無沙汰してます。と頭をさげていた。


「あのさ。私達、今日簡単なレポートしなくちゃいけないの・・会社にうまく利用されちゃって・・・。だからちょっとあっち行くね」と練習コーナーの」方を指差した。

「爽快たちも行く?」

「ううん。いいや。仕事の邪魔しちゃ悪いし」

「笑ネエ。後でちゃんと爽達のとこきてね」

「OK。じゃね」


「なんか、海藤さんの暴露によって私のまわりもゴロッと環境が変わったから、さすがの私も少し戸惑い気味・・・」

「あら!めずらしい。やめてよ。嵐を呼ぶの!あははは」

「えみぃー。どういう言い草よ!フン。でもさ、会社も会社よね!プライベートで来てるのに簡単なレポしてこい!なんて。なにがミッション達成祈る!よ」

「そうね。本番前だし。ピリピリしてるよね・・三人衆! ま!見に行くだけ行ってみよ!」


「あ。いたいた!三人そろってる。」

「すごい人だかりね。これは部長のミッションは無理ね。見た事だけの事を報告になるね」

「凛!ちゃんと感想書いておいてよ。私はパスだからね」

二人で遠巻きに見ていると、池端さんが練習を終えてこっちに向かってきて。前を通り過ぎた。

『やっぱ、すごいオーラ。怜勇とはなんか雰囲気違うけど、もってるオーラは同じように強烈ね』

と、通り過ぎるのを目で追っていたら、池端祐樹がクルッと踵を返してこっちに向かってきた。


『ん?もしかして・・・』

「や!きみ 怜勇の月星TVの星野笑さんだろ?怜勇の幼馴染で高校のときペア組んだ」

「え?あ!はい。この間は特番に出ていただきありがとうございました。」

『うーーっ。ファンの子の視線が痛いんですけど・・』

「あ、私も月星TVの櫻木凛と申します。よろしくお願いします。」

「あ、よろしく」

「あの、少しだけ聞いていいですか?」

「いいよ。怜勇の幼馴染さんとその友達って事で優遇措置!」


って事で少し色々話が聞けた。凛が話をしている間に、ふと怜勇のほうを見ると、怜勇も私達に気が付いたみたいでこっちを見ていた。

怜勇に手を振ろうと手をあげたところで、プイッと冷たい顔で向こうを向いてしまった。

『どうしたんだろ。怜勇。あ、そっかファンがいるから手振ったりして慣れなれしくしたらダメなんだ。いくら、前よりオープンにしても良いとは言え、やはり、その時々弁えないとだめなんだよね』

簡単な話が終わって

「がんばってください。」

と言って別れた。

凛は簡単にノートへ解りやすくまとめ、感想などを付け加えて整理してる

「凛。私トイレ行ってくる」

「OK。ここでまってる」

「うん。行ってくる」


トイレは結構離れたところにある。人も多いし、移動が大変だ。道順覚えておかないと、凛とはぐれてしまうので、キョロキョロしながら進んで行った。少し進んだ人の少なくなった木陰で

ふと、誰かに手首をつかまれた。

「誰?」と振り返ると、そこには怜勇が立っていた。

「怜勇」

「・・・・」

「いいの?誰かに見つかるよ?」

「・・・・」

「怜勇?」

「・・・・」


「俺、この大会絶対優勝するから!久々に笑の前で優勝してやるよ。プロになってからは笑の目の前ではまだ優勝してないからな!」

「うん。楽しみにいておく。がんばって!」

「おう!俺しか応援するなよ!」

「わかった。口だけでも他のやつにがんばって!って言うな!」

「へ?社交辞令だよ?」

「でも。ダメ!」

「わかった・・・」

「じゃ、そろそろ行くわ!ちゃんと俺のラウンドについてくるんだぜ!」

と言いながら手を振り振りさっていった。


笑は、何がなんだかよくわからなかったけど、もともと怜勇の応援に来てるんだけど・・・

と思いながらトイレを済まし、凛の待ってるところへ急いだ。


「おまたせ」

「海藤君が 俺今回優勝するから! って言ってたって書いてていいよ って、去って行ったんだけど・・・。なんだったんだ?」

と、私につぶやいた。

私は何も答えず、しばらくして


「始まるから行こう」と歩き出した。




一話で終わらすつもりだったのですが、二話にまたがってしまいました・・・

ごめんなさい。

評価よろしければお願いします。

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