表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/44

⑧ 楽しくゴルフⅱ

ゴルフ場でごたいめーん!

な・なんで?


ナーイスショッーーー!


「さすがぁーーだね。ホラホラ次は笑だよ」

「うん」


ナイショッ!

「ありがと。次 凛どうぞ」


スコーーーン

「わーーー。あーーん。最悪!ちょっと、新ーー。どっち行った?」


四人がティーショットを打ち終わり、翠川君と藤見君はすばらしいショットで、私はまずまず。凛は一人ブータレています。藤見君に半分あたりながら、ブツブツとセカンド地点を二人で

「あのあたりじゃね?」

といいながら、並んで歩いてます。


『凛 って、新の事は友達いがいのなんでもない!なんて言ってるけど、こうして見てると本当いい感じなんだけどね・・』


「星野さん。さすがだね」

いつのまにか横に並んで歩いていた翠川君が話しかけてきた。

「翠川さんこそ。さすがですね」

「ねね。僕も笑ちゃんってよんでいい?同じ部署の人は笑ちゃんってよんでるよね?」

「あ。別にいいですけど・・・」

「やったー。じゃ、僕の事もキトって呼んで。櫻木さんにも言っておいて」

と、超爽やかイケメンビームで笑って言う。

「うん。わかった。」


久々のゴルフは付け焼刃の練習がこうをなしたのか、そこそこのスコアで楽しく前半のハーフを終える事が出来た。

昼食を食べにクラブハウスに行くと、なんだか騒がしい。


「何?すごい人だかりじゃない?」

「ほんとね。何があったのか聞いてこよう」

と、好奇心旺盛な凛はそそくさと、聞きに行ってしまった。


「ちょっとーー。凄いわよ!ニュースニュース。今日は海藤怜勇が来るんだってぇ」

と、息をきらして走ってきた。

「あの 人だかりはファンクラブの人達だって。隠密ラウンドだったのにって。凄いですね。ファンの方々の情報網は・・って。ここの係りの人が言ってた」


『怜勇~~。わざとだね。太郎庵で聞かれたような気がしてたもんなぁ。あんな急に練習していつ?どこでゴルフだ?って。私、半分ボーッと答えたんだろうな・・・』

『でも、なんで来るのよ!神様・・どうか ばったり!って事になりませんように・・・』


凛は一人興奮して、ばったり会えないかな。で、教えてくれたりしないかなぁ?なんて、うかれながら食事パクパク食べている。

そんな凛に対して、藤見君が、

「俺が教えてやるよ。凛はまだまだ海藤怜勇に教えてもらえる程じゃねーー。俺で十分!」

などと、二人はにぎやかに食事をしている。

『ほんと、微笑ましい二人。こっちまで笑顔 になるのに恋人じゃないなんて・・。』


「さ、さ。そろそろ 行こうか。時間だぜ」

と、翠川君がポンと背中を叩いて席をたって行った。


後半のラウンドも楽しくゴルフが出来た。

スコアは午前中がんばりすぎたせいか、疲れてちょっとスコアが悪くなった。

それでも、帰りの荷物運びを四人で賭けていたので、ハンディを足したら最下位ではなくて良かった。


お風呂にゆっくり入り、クラブハウスのラウンジで座ってみんながそろうのをアイスティを飲みながら、

『よかった。なんとか怜勇に会わなくて。』

なんどかファンの大群は目にしたけど、本人とのニアミスは避けられた。


「キト、残念だったな。お前には珍しくスコア乱れたな」

「さー。キト君に運んでもらわなくちゃね、荷物」

「あはは。ほんと。ご苦労様。キト君」


翠川君は四人分の荷物をフラフラしながら運んでいる。

先の方を三人でワイワイ言いながらたまに振り向いて

「おーーい。早くーーー」

とか手を振り呼んだりしていた。


「少し もったげるよ」

と二人に言いながら、

「き  とぉ  」

と 後ろを振り返り走り出したら

「あ!笑!あぶな」

という凛の声が聞こえたとたん、背の高い誰かにぶつかった。

「あ イタ。あ ごめんなさい」

と、誤りながら上を見上げると、そこにいたのは、絶対ファンや外では見せない冷たい微笑みの怜勇がいた。

すると

「いーえ。君こそ。大丈夫ですか?」

と、付き合いの浅い人になら素敵な笑顔と通る笑顔で、こけないように支えてくれた。怜勇は小声で誰にも聞こえないように

「笑。楽しそうだな」

耳元で囁いてきた。

「はい。大丈夫です。すみません。騒ぎすぎですよね・・・。」

と誤ると、怜勇ファンの凛が飛んでやってきた。

「きゃー、海藤さん!私ファンなんです。こんな時なんですが、サインしてもらえませんか?」

と、寝ぼけた事を言う凛をじっと見た。すると怜勇は

「いいですよ。どれにします?」

と、王子スマイルで凛を悩殺していた。

「笑。笑もしてもらいなよ!」

な・なんですとぉーー。凛。私はいいよーーと言おうとしたら怜勇が

「あなたも。どうぞ。サインしましょうか?」

と聞いてきた。

早くここから立ち去りたい私は、翠川君からシューズケースをとり、それにサインをしてもらう事にした。

翠川君は私が怜勇の幼馴染なのを知ってるので、下を向いたまま笑いをかみ殺していた。


「ありがとうございます。またトーナメントがんばってくださいね。ホラ 笑も」

と、私の頭を手のひらで押して頭を下げさせた。

「はい。がんばります。ありがとうございます。」

と爽やか笑顔でさっていった。


凛は、もうテンションあがりっぱなしで。うるさく三人でしゃべっている。

私も適当に相槌をうとながら、そっと怜勇がたちさった方を振り返った。すると、怜勇もこちらを見ていた。

 

『な なんだぁ?』

と思って顔を元に戻せずにいたら、怜勇はまたもファンが知らない不敵な笑みで

ニヤリと笑い手をあげて行ってしまった・・・のでした。


笑は

『あの、何かをたくらんだ笑みは何だぁ?不気味・・』

と、ブルッと肩を震わせたのでした。

次回、特番に怜勇出演!愁も久々登場!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ