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社会人編 ⑥

何かがおきる少し前・・・ 

って感じでしょうかぁ

『あー頭いたい!失敗した・・・。』

とぼとぼ、半分寝てるような顔で出勤中の笑に、

「おはよ!」バン と思い切り背中をたたいて凛が声をかけて来た。

「お は よ あまり大きな声出さないで・・・」

「ふーーん」と言いながら凛はクンクンと匂いをかいできた。

「なるほどぉ。二日酔いね。珍しい!合コン嫌いだし。女子会の飲み会でもあんま飲まないのに。なんかあった?」

「いーえ。とにかくしばらく声かけないで・・・頭痛いから。」

と、ふらーっと先に歩いていく笑をみながら、あきれていた凛。そこへ月星TVの二大新人アナの一人の翠川基虎がやってきた。

「桜木さん。おはよ」

「あら、基虎君。おはよ」

「星野さんどうしたの元気ないみたいだけど・・・」

「アハハ 二日酔いなんだって。笑にしたらめずらしい。」


笑は、二日酔いの午前中をなんとか無事のりきり、やや通常の体調にもどりつつあった。

午前中は、怜勇の出演交渉だったが、昨日返事をもらっていたため。契約書にサインをもらうだけになったので非常にたすかり、

「では、海藤さんこれを読んでいただき、サインいただけますか?」

「OK。わかりました。」

 プルルル プルルル・・・

「はい。春川です。・あ・それね・・ちょ・・・「あ、すみません。ちょっと外出ます」 そう・そ・・・・で。・・」

と、頭を低くぺこぺこしながら扉の外へと出て行った。


「おい、笑!お前二日酔いじゃねーの?」

「ねーのじゃないよ。頭割れそう。そういう怜勇は?」

「俺?あれぐらいじゃ、全く平気!」

「そう・・うらやましい事で・・イタタ」

と春川君が出て行ったとたん。小声で幼馴染モードでの会話になった。


「ところでさ、笑。今度の日曜日、グリーンパールゴルフ倶楽部でラウンドなんだって?」

「な なんで知ってんの?」

「俺、プロだぜ。それにあそこは俺のホームグランド!知ってるだろ?」

と、ニンマリ右の口角をあげて言ってきた。

「そうよ!悪い?何年もクラブ握ってないのに、誘われたの。だから毎日練習行ってたのよ。」


「あ!そうだ。怜勇。翠川基虎 って知ってる?」

「ああ。笑んとこの男アナだろ?」

「そうなんだけど、高校の時。あの大会に出てたらしいんだけど?」

「うん。そうだな。あいつも、うまかったからな。いつもそこそこの順位だったんじゃねぇか。 で、それが何なんだ?」

「その人に、誘われたの!怜勇と愁と幼馴染だという事の口止め料として!」

「なに?」

笑は、怜勇の顔が一瞬厳しくなった気がして慌てて

「あー。二人じゃないよ。凛と凛の彼氏?かな藤見君は・・・。ま、その子と四人で」

「ふーーん。」

「じゃ、これサインしたから」 

ハイと渡された。

『何?怜勇。急にどうしたの?』

「あ どうも・・」

「じゃ、星野さん。僕はこれで・・・」

と急に立ち上がって

「じゃ、当日楽しみにしていますよ。楽しい番組になるといいですね」ニコッ


「な なによ 急に・・・」<ガチャ>「あ すみませんでした。長くなってしまって・・・」

と私と春川君の声がかさなった。

『あ そういうことか。さすが怜勇すばやい!』


「あれ、終わったんですか?」


「はい。じゃぁ私達もこれで失礼します」

二人で頭を下げて怜勇の事務所を後にした。

春川君は、怜勇の人柄にひどく感激したらしく、さんざん褒めちぎっていた。


仕事が終わり、凛と日曜日の話をしたら、日曜日は翠川君が9時に家まで迎えに来てくれる事にいつの間に決まったのかそういう事になっていた。散々自分の車で行くよーーーーって、ダダをこねたけど、簡単に却下された。

また、ひとつ憂鬱な事が増え、せっかく二日酔いから完全復活した笑に、またまた頭痛が襲ったのは言うまでもなく、トボトボと元気なく家路に向かう事になった笑であった。

そんな姿にいつまでも元気よく手を振っている凛は、『なんだぁ?まだ二日酔い直りきってないのね。どんだけ飲んだのよ』

とお気楽な思いで笑の姿が見えなくなるまで見送っていた。


笑は、なぜにここまで、お迎えごときでこんなに落ち込むかって?

実は22年間のうち、男の子車に乗ったのは、父親 愁 怜勇 。なんとこの三人の車しかプライベートでは乗った事がないからなのです。

仕事上ではやっと、ここ何ヶ月かで、仕事と割り切る事で乗れるようになったのです。

しかも車の中では仕事の話しかしない!と決めたからでした・・・。

次回は、四人で楽しくゴルフ?

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