プロローグと中学時代
「さよなら・・・またいつか」
あなたの夢が叶うまで・・・
涙をこらえて、得意の笑顔で明るく言った。
あれから何年たっただろ
私はもうすぐ23歳。
あなたは一足先に23歳になってるね。
メディアであなたを見るたびに、あの日の事を思い出す。
ほんとに、いつかがあるのだろうか・・・
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怜勇 愁月 私(星野 笑)は家が近所で小さい頃から公園で遊んでいた幼馴染。
小学校の頃は私の方が背も高かったのに、今では二人を見上げて話すぐらいに背が伸びた。
怜勇も愁月もスポーツ万能・成績優秀・容姿端麗。
校内のモテ男ナンバーワン・ツーだ。
どんどん置いてけぼりをくらってる感がいっぱいの私・・・
容姿端麗は努力ではどうにもならないので諦めた。
スポーツは努力でなんとかなるとクラブのテニスをがんばった。
愁はバスケ部で県選抜選手。怜勇は陸上で短距離選手で常に名前が上位に出る。
がんばってる私のテニスの成績は・・・ベスト8が関の山。
勉強は怜勇と愁に負けず劣らずの成績を残した。
一緒の高校に行くために・・・
私は二人についていく為、必死だった。
なのに二人はいつも飄々としていた。神様は不公平だと常に思っていた。
それでも、同級生の女の子達には羨ましがられていた。
学校の往復も三人一緒だし、普通に話せる事が羨ましいのだそうだ。
怜勇も愁もよく告白されている。
今は二人とも「誰とも付き合う気がない」 と断っているらしい。
なぜ、「付き合わないのか」 と聞けば、
二人は口をそろえて「今は、三人でいるのがいい。彼女を作ると笑のナイトが出来ない」 と言う。
私より綺麗でスタイルのいい女の子にいっぱいコクられてるのにもったいない話だよ。まったく。
県内一の進学校如月高校の合格が決まった。
また三人一緒の高校生活が始まる・・・。
怜勇は全国トップ5級のゴルフ部に入部すると言う。5歳から続けているゴルフ。プロゴルファーになる夢に近づくために。
愁は県大会常勝クラブ、中学から続けているバスケ部に入ると言う。先輩にも誘われてるからと。
私は・・・どうしよう。何もない。二人みたいに思うものが何もない・・・。
ただ三人でいつまでも一緒にいたかっただけ。それしかない・・・。高校になって何かを探そう!
次は高校編です。
高校では三人の他に中学から一緒に進学してきた澪も登場です。
怜勇の双子の妹弟もいよいよ登場です。