夢へ 動き出す
遅くなりました。
すみません。
夢へ動きだすのでしょうか?
私は新聞クラブで、怜勇は
怜勇と愁の人気は、ますます拍車をかけて増し、私は二人の取材に四苦八苦していた高二の春、とうとう
怜勇が『プロデビューするのでは?』 という噂が飛び込んできました。
私は、幼馴染という事で、怜勇と愁の専属記者のようにされているため、部長の命で取材!となりました。
「ええと・・・怜勇は~?」キョロキョロ
『キャーッ!』 『わーッ』
居た!相変わらず凄い人気だねぇ・・・
うーん。チャンスをねらわねば・・・・。
クラブ終わる時間まで待つしかないかなぁ・・・。
暇だな・・・。
アッ。打席空いてるじゃん。ニッ。クラブまである・・・。 ピーン
打っていい!って事だよね。
スコーン スコーン・・・うーん。気持ちいい~~。
「君、やっぱ上手だね。女子メンバーの為にも入って欲しかったよ」
「ギャッ!あ あ あ す・すみません。勝手に・・・」
「いーよ。いーよ。使って。使って。君かわいいし。センスいいし大歓迎だよ。それに・・・・」
ペラペラ・・・・
ペラペラ・・・。
ペラペラ・・・。
「あのーーー。」
「あ!怜勇・・・。ま・待って~~・・・・。行ってしまった・・・」
『ど・どうしよ・・。インタビューしそびれた・・・部長に怒られるだろうな・・・・』
『それに、個人的にも本当に噂の真相知りたかったのに・・あーーあ・・・』
「あ、ごめん。君新聞クラブだったよね?もしかして海藤に話あった?もしかしてプロ転向の件?真相を 直撃!ってか?」
「はい。 部長の指示で・・・」
「そう・・。ごめん。本人に聞けば確実だけど、たぶん高校在学中はプロにならないと思うよ。高校生活 をenjoyしたい!一生に一度きりだから!って言ってたと思うよ。ちょっと前はね」
「そうなんですか?」
「うん。君幼馴染なんだろ?やけに嬉しそうな顔に変わったけど?早くプロになるの反対なの?」
「え?イエ。 そ そんなことありません。けど・・・」
「アハハ。君。わかりやすいね。 ま、海藤に直接聞いてみな。じゃ。」
『ふーっ。早くかえろ。帰り怜勇ん家よって聞いてみよ。家までの押しかけインタビューはダメだろう か』
ピンポーン
「はーい」
「あ。こんばんわ。笑です」
「あら、いらっしゃい。怜勇 かな?」
「はい」
「部屋にいると思うわ。どうぞ」
「おじゃましまーーす。爽快 こんばんわ。今日はちょっと学校の用事だから遊べないけど、また遊ぼう ね。ばいばい」
コンコン
「はい」
ガチャッ
「笑。どした? なーーんて。来ると思ってたよ。インタビュー頼まれたんだろ?新聞クラブの部長 に」
「げっ。なんで。わかるの?」
「プロになる噂がマスコミで騒がれてるからな。ソロソロうちの俺専属記者がくるだろ って思ってたか らな。 ククク」
「あそ・・・。さすが・・。入っていい?」
「あー。どうぞ」
「ガハハハ」
「愁!愁もいたんだ。おばさん言ってくれればいいのに・・・」
「で、ズバッと聞くけど、真相は?」
「本当は噂通り、今すぐにでもプロになりたいさ。でも、高校卒業してからにしようと思ってる。高校時 代は二度とないから、思い出いっぱい作ってからでいい!と思ったんだ。」
「うん。よかった・・・。まだ近くにいれるんだ・・・グスッ。本当はこんな事言ったらダメなんだろう けど、良かった。いっぱい思い出つくろ。プロになったらほんと、雲の上の人になっちゃうだろうか ら」ズズッ グスン
「あーー。」よしよしと頭をなぜてくれる愁と怜勇。
その時、愁が・・・
「笑 。俺ももう卒業後どうするか決めてんだ。」
「愁は大学でしょ?それとも実業団? 私、また愁と同じ大学受けよっかな うふっ」
「おう。大学だぜ。ほんとに受けっか?同じとこ」
「うん。どこ?どこ?」
「アメリカ・・・。留学すんだ」
「え? う そ・・・」
「・・・・・」
「と お い ・・・・よ。無理だよ。・・・・。」
「・・・・・・」
「高校卒業したら、みんなバラバラにそれぞれの道に進むんだね。」
「あー。今まで三人ずっと一緒だったのにな」
「おー。それぞれ夢があるからな。絶対叶えようぜ!俺はNBLで活躍したい。絶対に。その為に大学か ら、あっち行くんだ。」
グスン グスン
「笑?」怜勇が優しい声で呼んでくれた。
「うん?大丈夫。卒業までいっぱい思い出作ろうね。あ、二人の事。新聞に書いていい?トップニュース だ!写真も 早く 早く・・・」
ポロ ポロ ポロ・・・
寂しい・・・。なんか急に二人が一度に遠くにいなくなっちゃうんだ。
応援しなくちゃいけないのに・・・。
ごめん。今だけ。今だけ。泣かせて・・・・
後一話か二話で社会人になった三人
夢が叶うのか 叶ったのか 近づいたのか・・・
お楽しみに