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転移の瞬間

貯めてたお金があるから数日間はなんとかなる。いや、なるはずだったのに…。

追い出される時にお金の隠し場所に行ったら全ての荷物が燃やされてた。その一つに隠し場所の絡繰箱もあった。特定の手順を踏まないと解錠できないパズルみたいなやつだ。もう中身が溶けていた。三滝家分家だったうちは刀を作っていたけど、その炉に突っ込んだらそりゃ中身も溶けるわな…。まさかそこまで誇りがなかったとは。流石にこれは予知できないわ。予知とは言っても確実性はなく、天才的な頭脳領域に未来のシュミレーションの演算を無意識中に行わせる技術だから、想定外中の想定外には対応できないこともある。

そして…

「おう、ボロボロだなぁ。ありゃ?何か持ってるぜぃ。おぅお前らぁ。こいつの身包み剥がすゼェ?」

「ヒャッハー」

「いいっすねぇ親分」

「言っとくが、身包み剥がす以上はすんなよ。俺らの存在がバレたら國中から追っ手がかけられる。」

絶望に絶望が重なっている。未来予知もできない。もう使いすぎて頭が痛い。

その時だった。

彼女の周りに立体型幾何学魔法陣が展開された。

「ヒャッハー?」

「くっ、離れろ!お前ら。死にたいのか?」

「ヒ、ヒャッハー!」

お前はヒャッハーしか言えないのかハゲェ

「な、なにこれ…。」

そしてこの変なのは一際強く光る。

そう、その瞬間…あたしはこの地球…後から知ったけど第三兆五千六十七億三千六十二万九千六百十二世界から消え失せた。

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