再び、先が読めない第39話 タツヤの反応? タツヤとジェシカの結果は? 水晶玉と爆弾発言? ジェシカの罪~幸運と不幸~? フランシス海~深海五千メートル~? 海底ポセイドン神殿? じょ、冗談だよね?
時間は現在に戻る。
『占いの館』での、『恋愛相性占い』の続きへと。
部屋は、薄暗く、天井に、ピンクの照明がついている。
中央には、巨大な『黒い壺』が置かれている。
その『黒い壺』の中に、光り輝く水が入っている。
その横には、丸い黒色のテーブルがある。
そのテーブルの上に、光り輝く『水晶玉』が、置かれている。
そして、その『黒い壺』と『水晶玉』を、囲むようにして、複数の紫のソファーが置かれており、タツヤとジェシカが、そこに座っている。
ジェシカは、
「ーと、いうことで」
と、言って、
「話は、終わりなんだけど」
と、話を締めくくる。
タツヤは、腕を組んで、険しい表情をしながら、考え込んでいる。
ジェシカは、タツヤの顔を、覗き込みながら、
「私のこと、嫌いになった?」
と、不安そうに聞く。
タツヤは、腕を組んで、険しい表情をしながら、
「……ジェシカ」
と、口を開く。
ジェシカは、緊張した様子で、
「なに?」
と、聞く。
タツヤは、
「……長い」
と、言った。
ジェシカは、
「えっ!?」
と、戸惑う。
タツヤは、
「長いよ……!! 長い!! もっと、短くできたろ?」
と、言った。
ジェシカは、キョトンとする。
タツヤは、
「まぁ、大体のことは、わかったけどさ」
と、言って、続けて、
「それにしても、長かったな~!!」
と、言って、苦笑する。
ジェシカは、吹き出して、「アハハハッ」と、笑った!!
タツヤは、不思議そうに、
「なんだ? どうした?」
と、聞く。
ジェシカは、笑みを浮かべながら、
「……まさか、そんな反応が返ってくるとは、思わなくて」
と、答えて、続けて、
「だって、タツヤ、険しい表情してたし」
と、言った。
タツヤは、
「どんな反応を、予想してた?」
と、聞く。
ジェシカは、
「きつい反応」
と、答えて、続けて、
「もっと、反省しろ、とか? とにかく、一方的に、私を責める反応」
と、言った。
タツヤは、
「そんなこと、言う気はないよ」
と、言って、続けて、
「自分だったら、どうするかって、考えてみると、ジェシカのやったことを、責めることは、できないんじゃないかな」
と、言った。
ジェシカは、
「タツヤだったら、どうするの?」
と、聞く。
タツヤは、
「う~ん……そうだなぁ……」
と、言って、考える素振りをしながら、
「やっぱり、ジェシカと、同じような行動を、とるかなぁー」
と、言って、苦笑する。
ジェシカは、不思議そうに、
「そうなの?」
と、言って、続けて、
「タツヤは、私とは、違う行動を、とるんじゃない?」
と、言った。
タツヤは、
「例えば?」
と、聞く。
ジェシカは、
「お兄ちゃんの言うことに、従わずに、戦って、倒そうとする、とか」
と、答える。
タツヤは、
「かっこいいけど、無理だな」
と、言って、続けて、
「実の兄貴とわかっていて、戦うんだろ? そんなこと、できない。ジェシカと一緒だよ」
と、言った。
ジェシカは、
「タツヤは、兄弟とか、いるの?」
と、聞く。
タツヤは、
「妹がいる」
と、答えて、続けて、
「だから、ジェシカの兄の、デルタの気持ちが、なんとなく、わかる」
と、言って、続けて、ジェシカの右耳についてる、紫色のイヤリングを見ながら、
「そういえば、デルタから、連絡はあった?」
と、聞く。
ジェシカは、
「うん」
と、答えて、続けて、
「禁固刑の後に、会って、一緒に住む予定」
と、言って、続けて、強調するように、
「家族としてね」
と、言った。
タツヤは、思い出したように、
「あっ、そうだった……!! ジェシカ、これから、禁固刑が待ってるんだよな? 一週間だっけ?」
と、聞く。
ジェシカは、
「そうよ」
と、頷いて、
「今でも、死刑じゃないのが、信じられないわ」
と、言って、続けて、心配そうに、
「待っててくれる?」
と、聞く。
タツヤは、
「当たり前だろ」
と、答えて、続けて、
「前は、マルコの家の、寝床だったけど、今度は、刑務所の前で、待ってるよ」
と、言って、苦笑しながら、
「刑務所って、何処にある? まさか、『フランシス城』の地下の牢屋?」
と、聞く。
タツヤは、『レッドブラッド教団』のメンバーとして、デルタと共に、王の暗殺のために通った、城の地下の牢屋を、思い出す。
ジェシカは、
「そこじゃないわ」
と、否定して、
「『フランシス国立刑務所』よ」
と、言って、続けて、
「面会に来てくれたら、嬉しいけど、そこまで、求めたら、バチが当たりそう。待っててくれるだけで、充分よ」
と、言って、笑みを浮かべる。
タツヤは、
「必ず、面会に行くから」
と、言って、続けて、
「場所は? 城から近いの?」
と、聞く。
ジェシカは、
「ちょっと、離れてるかな……? 『フランシス国立刑務所』は、海に囲まれた、島にあるの。もし、脱獄しても、本土に行くことが、できないように」
と、言って、続けて、
「だから、無理しなくて、いいわよ。タツヤが、待っててくれるだけで、私は、充分だから」
と、言って、笑みを浮かべる。
タツヤは、
「そうか……? まぁ、そう言うなら……。じゃあ、待ってるよ。何処で、待ってれば、いい?」
と、聞く。
ジェシカは、
「何処でもいいわ。待っててくれれば、私が、会いに訪ねるから」
と、答える。
タツヤは、
「何処でもいいかぁー……でも、一応、決めておいた方が、いいな」
と、言って、考える素振りをしながら、
「……そうだ!! どうせ、これから、『恋愛相性占い』をするんだから、ついでに、何処で、待ってればいいのかを、占ってもらおうぜ!!」
と、提案する!!
ジェシカは、興味深そうに、
「いいわね。おもしろそう」
と、賛成する。
タツヤは、
「そうと決まれば、さっさと行こう!! ジェシカの過去話で、ずいぶん、時間を、使ってしまったから、みんな、待ちくたびれてるかも」
と、言って、苦笑する。
ジェシカは、
「そうね。確かに、喋りすぎたわ」
と、言って、苦笑しながら、『黒い壺』の所へと急ぐ。
そして、そのまま、前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―、マリアレーヌ、エリザオーレ)の時と同じように、『黒い壺』の光り輝く水の中に、手を突っ込んで、
「フォーチュン・テリング(占い)」
と、言った。
部屋全体が、真っ白な空間へと変わって、占い魔女が現れる!!
占い魔女は、ジェシカに、
「最後は、ジェシカかい。あれ以来だねぇ」
と、言った。
ジェシカは、
「そうですね。あれ以来ですね、占い魔女さん」
と、言った。
占い魔女は、ジェシカに、
「タツヤなのかい? あの時、話をしていた、予感している相手、というのは?」
と、聞く。
ジェシカは、恥ずかしそうに、
「……はい。そうだと思います」
と、答えた。
占い魔女は、驚いた様子で、
「へぇー。まさか、タツヤとはねぇー」
と、言って、続けて、ジェシカに、
「ちょうどいいわ。前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―、マリアレーヌ、エリザオーレ)と同じように、あなたが、予感している相手の、タツヤとの相性や、幸せになれるかを、見るわね」
と、言った。
ジェシカは、恥ずかしそうに、
「……はい。お願いします」
と、言って、続けて、
「……あの、もう一つ、いいですか?」
と、聞く。
占い魔女は、
「なんだい?」
と、聞き返す。
タツヤが、代弁するかのように、
「いろいろあって、ジェシカが、一週間、刑務所に行くことに、なったんだけど、俺は、何処で、待ってればいいかを、占ってもらいたい」
と、お願いする。
占い魔女は、再び、驚いた様子で、
「刑務所!? こりゃ、驚いたねぇ。ジェシカは、昔から、優等生だったから、そういうのとは、縁がないと、思っていたんだけどねぇ。人生、わからないもんだねぇ」
と、言って、続けて、
「いいわよ。特別に、タダで見てあげる。タロットカードでは、難しいから、それは、『水晶玉』で見るわね」
と、言った。
タツヤとジェシカは、「ありがとう」と、感謝する。
占い魔女は、両手を叩く!!
子供のレッドドラゴンが現れて、前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―、マリアレーヌ、エリザオーレ)の時と同じように、白いテーブル、白い椅子、お菓子を、セットする。
占い魔女は、
「座りなさい」
と、言った。
タツヤとジェシカは、椅子に座る。
占い魔女は、
「前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―、マリアレーヌ、エリザオーレ)と同じ、タロットカードだね?」
と、確認する。
タツヤは、横に座っている、ジェシカを見る。
ジェシカは、
「はい。お願いします」
と、答える。
占い魔女は、前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミー、マリアレーヌ、エリザオーレ)の時と同じように、呪文を唱えて、手から、タロットカードを出す!!
占い魔女は、
「タツヤは、カードをめくって、読んでいくところまで、やり終えてるから、ジェシカだけね? いいかい?」
と、確認する。
ジェシカは、
「はい」
と、承諾する。
占い魔女は、前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―、マリアレーヌ、エリザオーレ)の時と同じように、ジェシカに、タロットカードを、シャッフルさせて、テーブルに、三枚並べさせるところまで、やらせた。
占い魔女は、ジェシカが並べた、三枚のカードをめくる。
占い魔女は、しばらく、考える素振りをして、
「前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―、マリアレーヌ、エリザオーレ)にも言ったけど、相性は常に変化するからね。断言はできないわよ。いいね?」
と、前置きをして、
「今の段階では、あなた達の相性は、最高ね」
と、伝えて、続けて、
「結ばれたら、両方とも、幸せになれるわよ」
と、伝えて、笑みを浮かべる。
タツヤとジェシカは、顔を見合わせる。
ジェシカは、嬉しそうに、
「やったー!! やっぱり、タツヤだったんだわ!!」
と、言って、続けて、感慨深そうに、
「私の予感は、間違ってなかった……!!」
と、言った。
タツヤは、ホッとしながら、
「とにかく、良かった……!!」
と、言って、続けて、
「相性最悪とか、幸せになれないとか、……そんな結果だったら、マジで、へこんでたよ」
と、言って、笑みを浮かべる。
占い魔女は、
「あと、ジェシカが、出所した時に、タツヤが、何処で、待ってればいいのか、だったわね?」
と、確認して、懐から、『水晶玉』を取り出す!!
占い魔女は、
「二人とも、『水晶玉』の上に、手を置いて」
と、言って、続けて、
「タツヤは左手、ジェシカは右手ね」
と、言った。
タツヤとジェシカは、言われた通りに、『水晶玉』の上に、手を置く。
占い魔女は、
「いいわ。手を離して」
と、言った。
タツヤとジェシカは、『水晶玉』から、手を離す。
占い魔女は、ブツブツと呪文を唱えるように、『水晶玉』に語りかける。
そして、占い魔女は、『水晶玉』を、じっと見つめた。
占い魔女は、しばらくの間、考える素振りをして、
「深海ね」
と、口を開いて、続けて、
「『フランシス海』の深海五千メートルにある、伝説の『海底ポセイドン神殿』。そこが、一番いいわよ」
と、言った。
タツヤとジェシカは、
「は?」
「え?」
と、同じ反応をして、キョトンとする。
占い魔女は、
「もう一度、言うわ。『フランシス海』の、深海五千メートルにある、『海底ポセイドン神殿』で、ジェシカを待ちなさい……!!」
と、言って、続けて、
「そこで、ジェシカと会えば、海の神である、『ポセイドン』が、ジェシカの罪を、深海へと沈めて、最高の幸運を、授けてくれるわよ……!!」
と、言って、続けて、
「そこ以外で待つと、まずいわね。ジェシカの罪が、許されず、とんでもない不幸、災いが、ジェシカにありそうね……!!」
と、言った。
ジェシカは、
「ええっ!? そんなっ……!!」
と、ショックを受ける!!
占い魔女は、疲れた様子で、
「もう、終わりでいいかしら? 六人連続で占って、久し振りに、『水晶』の占いもして、さすがに、疲れたわ」
と、言った。
ジェシカは、
「あっ、はい」
と、言って、席を立つ。
ジェシカは、切り替えができずに、まだ、ショックを、引きずっている様子だった……!!
タツヤも、席を立つ。
占い魔女は、両手を叩く!!
子供のレッドドラゴンが現れて、前の五人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミー、マリアレーヌ、エリザオーレ)の時と同じように、出口へと案内する。
タツヤとジェシカは、真っ白な空間の部屋から、出る。
タツヤは、
「しかし、最後は、爆弾発言だよなー。聞かなきゃ、良かったかな……? せっかく、相性も最高で、両方、幸せになれるって、結果が出て、嬉しかったのに」
と、後悔した様子で、ジェシカに、
「まだ、気にしてるの?」
と、聞く。
ジェシカは、
「大丈夫。気にしてないわ」
と、言ったが、言葉とは正反対で、かなり、気にしている様子であった。
タツヤは、溜め息をついて、
「しょうがない。待ってるよ、ジェシカ」
と、言った。
ジェシカは、不思議そうに、
「待ってるって、何処で?」
と、聞いて、続けて、
「えっ!? まさか……!?」
と、驚いた様子で、再び、聞く。
タツヤは、決心した様子で、
「深海五千メートルの、『海底ポセイドン神殿』だ!! そこで、俺は、ジェシカを待つ!!」
と、言った!!
ジェシカは、「アハハッ」と、笑いながら、
「じょ、冗談だよね? さすがに、本気じゃ、ないよね?」
と、苦笑するしかなかった……!!




