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先が読めない第28話 数字に例えるなら? 百パーセント? 幸せの判断? ホワイトレミ―、開き直る? それぞれの反応? なんで、心を開いてる? マリアレーヌの拒絶? 予想外の答え? ええっ!? なんで?

 ホワイトレミ―は、再び、椅子に座って、占い魔女に、

「どうして、私はとても幸せになれて、アホのタツヤは、幸せになれないの?」

 と、聞く。


 タツヤは、横に座っている、ホワイトレミ―に、

「だから、アホって言うな」

 と、言って、占い魔女に、

「カロリーネやクリスの時と同じで、俺の気持ちが、向いてないからだろ?」

 と、確認するように聞く。


 ホワイトレミ―は、

「えっ!?」

 と、言って、動揺(どうよう)する。


 占い魔女は、

「そうだね」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、動揺しながら、占い魔女に、

「タツヤの気持ちが、私の方へ向いてないの……? 本当に、そうなの……?」

 と、確認するように聞く。


 ー動揺して、アホ呼ばわりすることを、忘れてるな。


 タツヤは、ホワイトレミ―の様子を観察する。


 占い魔女は、

「そうだね」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、テンションが急激に落ちた様子で、

「少しも? 少しも向いてないの?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「少しもではなく、それなりに、気持ちが向いているよ。そうだねぇー、数字で例えるなら、六十パーセントぐらいかねぇー」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、

「六十パーセント!? これって、百パーセントじゃないと、幸せになれないの?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「それは、断言できないね。ただ、気持ちが、六十パーセント向くのと、百パーセント向くのとでは、だいぶ差があると思うけどねぇー」

 と、答える。


 タツヤは、占い魔女に、

「ホワイトレミ―は、どのくらい、俺に、気持ちが向いているんだ?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「百パーセントだね。ここまで、ストレートに、気持ちが向くのは、(めずら)しいわね」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、顔が赤くなり、下を向いて、恥ずかしそうに、

「大げさね……百パーセントなんて……」

 と、(つぶや)く。


 タツヤは、占い魔女に、

「最高の相性で、気持ちが、百パーセント向いているから、とても幸せになれるってことか?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「そうね。あたしは、そう考えるけど、他の占い師だと、違った解釈(かいしゃく)をするかもね」

 と、答える。


 タツヤは、

「えっ? どういうこと?」

 と、説明を求める。


 占い魔女は、

「タロットカードは、出たカードを見ながら、インスピレーション(直感的に浮かんだ考え)を働かせて、答えを出す占いだから、正解なんてないのよ。だから、占い師によって、答えは変わってくるわ」

 と、説明する。


 タツヤは、

「へぇー。そうか。ちなみに、カロリーネやクリスは、どのくらい、俺に、気持ちが向いていたんだ?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「カロリーネは、八十五パーセントぐらい。クリスは、九十パーセントぐらいだね」

 と、答える。


 タツヤは、嬉しそうに、

「おぉ!!高いな……!!」

 と、言って、続けて、

「どのくらい、気持ちが向けば、幸せになれると判断できる?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「八十パーセントぐらいだね」

 と、答える。


 タツヤは、

「八十パーセントかぁー。じゃあ、あと二十パーセント、ホワイトレミ―に、気持ちが向けば、俺も、幸せになれるってことか?」

 と、聞く。


 占い魔女は、

「そうね」

 と、答えて、続けて、

「今の段階では、あなた達、相性は最高だし、結ばれたら、いいカップルになると思うわ」

 と、言った。


 タツヤは、ホワイトレミ―を見ながら、

「だってよ。やったな」

 と、言って、笑みを浮かべる。


 ホワイトレミ―は、顔を上げて、深呼吸をして、否定(ひてい)するかのように、

「……別に、嬉しくなんかないわよ。私と、アホのタツヤが、結ばれることなんて、ないわよ。私の気持ちが、百パーセント向いてるなんて、大げさよ」

 と、言った。


 タツヤは、ホワイトレミ―に、

「じゃあ、何パーセント?」

 と、聞く。


 ホワイトレミ―は、

「は?」

 と、聞き返す。


 タツヤは、

「だから、何パーセント、俺に気持ちが向いてるんだよ?」

 と、聞く。


 ホワイトレミ―は、

「五十パーセントぐらいよ。アホのタツヤのくせに、調子に乗るんじゃないわよ」

 と、答える。


 タツヤは、

「五十パーセント? それだけしか、向いてないのかよ?」

 と、言って、がっかりする。


 占い魔女は、ホワイトレミ―に、

「ホワイトレミ―、あなた、もう少し素直になってみたら? 本当の自分を、さらけ出しても、タツヤなら、受け止めてくれるわよ」

 と、アドバイスをする。


 ホワイトレミーは、アドバイスを聞こうとはせずに、

「何、言ってるの? これが、本当の私よ」

 と、言った。


 占い魔女は、笑みを浮かべて、

「タツヤの気持ちが、自分に向いてないから、開き直ったのね。大丈夫よ。相性が常に変化するのと同じで、今後、タツヤの気持ちが、あなたへと向く可能性は、充分(じゅうぶん)あるから」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、表情がやわらいで、口元を(ゆる)める。-が、すぐに元の表情に戻り、

「もういいわ。これで、終わりね」

 と、言って、席を立つ。


 タツヤは、

「本当にいいのか?」

 と、確認する。


 ホワイトレミ―は、

「いいわよ。さぁ、戻るわよ。アホのタツヤも、立ちなさい」

 と、指示(しじ)する。


 タツヤは、

「また、アホ呼ばわりかよ」

 と、言って、席を立つ。


 占い魔女は、両手を叩く!!


 子供のレッドドラゴンが現れて、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と同じように、出口へと案内する。


 タツヤとホワイトレミ―は、真っ白な空間の部屋から、出る。


 そのまま、『占いの館』の、外の出入り口の扉の前へ。



 カロリーネが、

「どうだった?」

 と、声をかける。


 クリス、ジェシカ、マリアレーヌから、結果を早く聞かせろ、という雰囲気(ふんいき)が伝わってきた。


 ホワイトレミ―は、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と同じように、占ってもらった結果を、この場にいる全員に、報告した。


 カロリーネは、ニヤニヤしながら、

「最高の相性!? すごいじゃん!! 今のところ、レミ―が、一番幸せになれるわね.」

 と、言った。


 クリスは、カロリーネに、

「最高の相性でも、私やあなたの時と同じで、タツヤが、幸せになれてないわ」

 と、言って、興味津々(きょうみしんしん)な様子で、

「タツヤ、あなたって、一体、誰に、百パーセント、気持ちが向いてるの? それと、レミ―、あなた、本当に、百パーセント、タツヤに気持ちが向いてるの?」

 と、聞く。


 ジェシカは、腕を組みながら、

「最高の相性でも、両方、幸せになれないなんて……。複雑ね」

 と、言って、考える素振(そぶ)りをしながら、

「百パーセントって言ってたけど、レミ―、あなた、本当に、タツヤのこと、好きなの? 恋愛とか、興味なさそうだったのに?」

 と、聞く。

 

 マリアレーヌは、ジェシカに同調するかのように、

「そうよ。レミー、本当に、百パーセント、タツヤに気持ちが向いてるの!? 信じられないわ」

 と、言って、続けて、

胡散臭(うさんくさ)いわね。それとも、そんなに、いい男なの? タツヤって……?」

 と、聞く。


 タツヤは、クリスの質問に対して、

「誰に、百パーセント、気持ちが向いているかは、わからない。自分でも、よくわからないんだ。俺、こういう恋愛ごとが、苦手で」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、クリス、ジェシカ、マリアレーヌの質問に対して、

「百パーセントなわけないじゃん。占い魔女が、大げさに言ってるだけ。五十パーセントぐらいよ。アホのタツヤは、アホなだけの、ただの男よ。いい男じゃないわ」

 と、答えて、「アハハッ」と、笑う。


 カロリーネが、確認するように、

「今のところ、タツヤとの相性は、私と姉さんが、同じぐらいで、差がなく、ホワイトレミ―が、最高で、一番いいってことね。タツヤが誰と結ばれたら、幸せになれるかは、決められないわ」

 と、言った。


 タツヤは、この場にいる全員に、

「ホワイトレミ―の次は、誰?」

 と、聞く。


 ジェシカとマリアレーヌは、顔を見合わせる。


 マリアレーヌが、手を挙げて、

「次は、私が行く」

 と、意思表示(いしひょうじ)をして、ジェシカに、

「いい?」

 と、確認する。


 ジェシカは、反対せずに、(うなず)く。


 マリアレーヌは、タツヤに、

「行きましょう」

 と、誘う。


 タツヤは、頷く。


 タツヤとマリアレーヌは、『占いの館』の扉を開けて、中へと入る。


 中の様子は、前の三人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―)の時と、同じであった。


 薄暗く、天井にピンクの照明。


 中央に、巨大な『黒い(つぼ)』。


 その『黒い壺』の中に、光り輝く水。


 その横に、丸い黒色のテーブル。


 テーブルの上に、光り輝く『水晶玉(すいしょうだま)』。


 そして、『黒い壺』と『水晶玉』を、囲むように、複数の紫のソファー。



 マリアレーヌは、

「……やっぱり、理解できないわ」

 と、口を開く。


 タツヤは、

「何が?」

 と、聞く。


 マリアレーヌは、

「なんで、カロリーネも、クリスも、ホワイトレミ―も、ジェシカも、あなたに心を開くのか? 理解できないの」

 と、答える。


 タツヤは、不思議そうに、

「本当に、心を開いてるのか? そんな感じは、しないけどなー」

 と、言った。


 マリアレーヌは、

「本当よ。カロリーネも、クリスも、ホワイトレミ―も、ジェシカも、あなたと話をしている時は、心を開いて、リラックスして、楽しそうなの。これは、初めて見る光景よ」

 と、言った。


 タツヤは、感慨深(かんがいぶか)そうに、

「そっか。心を開いてくれてたんだな……!! 嬉しいなぁ……!!」

 と、言った。


 マリアレーヌは、

「でも、私は、心を開くつもりは、ないから。あなたは、ただの他人よ。興味もない。どちらかと言えば、嫌いなタイプだし」

 と、言った。


 タツヤは、

「そこまで、言うのかよっ!! ひでーな!! まぁ、いいや。無理に()かれようとも、思ってないし」

 と、言った。


 マリアレーヌは、タツヤの言葉に反応せず、『黒い壺』の所へと行く。


 そして、そのまま、マリアレーヌは、前の三人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―)の時と同じように、『黒い壺』の光り輝く水の中に、手を突っ込んで、

「フォーチュン・テリング(占い)」

 と、言った。 


 部屋全体が、真っ白な空間へと変わって、占い魔女が現れる!!


 占い魔女は、

「次は、マリアレーヌかい。久し振りだねぇ」

 と、言った。


 マリアレーヌは、

「お久し振りです。占い魔女さん」

 と、言った。


 占い魔女は、両手を叩く!!


 子供のレッドドラゴンが現れて、前の三人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―)の時と同じように、白いテーブル、白い椅子、お菓子を、セットする。


 占い魔女は、

「座りなさい」

 と、言った。


 タツヤとマリアレーヌは、椅子に座る。


 占い魔女は、

「何で占うんだい?」

 と、聞く。


 タツヤは、横に座っている、マリアレーヌを見る。


 マリアレーヌは、

「タロットカードで、お願いします」

 と、答える。


 占い魔女は、前の三人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミー)の時と同じように、呪文を唱えて、手から、タロットカードを出す!!


 占い魔女は、

「タツヤは、カードをめくって、読んでいくところまで、やり終えてるから、マリアレーヌだけね? いいかい?」

 と、確認する。


 マリアレーヌは、

「はい」

 と、承諾(しょうだく)する。


 占い魔女は、前の三人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―)の時と同じように、マリアレーヌに、タロットカードを、シャッフルさせて、テーブルに、三枚並べさせるところまで、やらせた。


 占い魔女は、マリアレーヌが並べた、三枚のカードをめくる。


 占い魔女は、しばらく、考える素振(そぶ)りをして、

「カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―にも言ったけど、相性は常に変化するからね。断言はできないわよ。いいね?」

 と、前置きをして、

「今の段階では、あなた達の相性は、最悪ね」

 と、伝える。


 タツヤは、特に驚きもせず、 

「やっぱり、そうなるか。ってことは、前の三人(カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―)みたいに、片方だけが、幸せになるなんてことも、ないよな?」

 と、確認する。


 占い魔女は、

「最後まで聞きなさい。結ばれたら、タツヤ、あなたは、幸せになれるわよ……!! 逆に、マリアレーヌが、幸せになれないわ……!!」

 と、伝えた。

 

 予想外の答えに、タツヤは、

「ええっ!? なんで?」

 と、驚く!!

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