先が読めない第27話 カロリーネに、気を使いすぎ? 占いをなめていたわ? 本来のクリスの姿? 両方、幸せになるには? それぞれの反応と、途中経過? どうした、ホワイトレミ―? 本当の私? とても幸せ?
タツヤは、占い魔女に、
「それで、俺が幸せになれない理由は、カロリーネの時と、一緒なのか? 俺の気持ちが、クリスへ向いてないから?」
と、聞く。
占い魔女は、
「そうだけど、ちょっと、複雑ね」
と、答える。
タツヤは、
「ちょっと、複雑?」
と、聞く。
占い魔女は、
「タツヤの気持ちが、クリスへ向いたとしても、クリスと同じように、タツヤも、カロリーネに気を使ってしまうのよ。お互い、妹のカロリーネに、気を使いすぎね」
と、答える。
タツヤは、
「それでも、クリスは、幸せになれるんだろ?」
と、言って、横にいるクリスを見る。
クリスは、顔が赤く、恥ずかしそうに、下を向き、黙り込んだままであった。
タツヤは、不思議そうに、
「クリス? どうした?」
と、言って、クリスの様子を観察する。
クリスは、顔を上げて、
「こんなに、恥ずかしい思いをするなんて……!! ちょっと、占いを、なめていたわ……!!」
と、言って、笑みを浮かべる。
占い魔女は、クリスに、
「あなたは、妹のカロリーネに、気を使わなければ、幸せになれるんだから、もっと、自分の気持ちを、ぶつけていきなさい……!!」
と、アドバイスをする。
クリスは、反省するかのように、
「……そうね。今まで、カロリーネに、気を使いすぎてたかも。これからは、もっと、自分の気持ちを、積極的に前に出すわ」
と、言った。
ー『占いの館』に入ってからは、かなり積極的だったと思うけどな……。カロリーネが、いなかったから? じゃあ、あれが、本来のクリスの姿か?
タツヤは、クリスをじっと観察する。
クリスは、不思議そうに、
「何? どうしたの?」
と、聞く。
タツヤは、
「いや、カロリーネと一緒にいる時と、なんか違うなって。『占いの館』に入ってから、急に積極的になったし。今、この場にいるクリスこそ、本来のクリスなのかなって」
と、答える。
クリスは、「アハハッ」と笑って、
「そうかもね」
と、同調するかのように、言った。
占い魔女は、まとめるように、
「あなた達も相性はいいんだから、クリスは、妹のカロリーネに、気を使わずに、もっと、自分の気持ちを前に出して、本来の姿を見せなさい。そして、タツヤの気持ちが、クリスへと向くようになって、タツヤも同じように、カロリーネに、気を使わなければ、両方、幸せになれるわよ」
と、言った。
クリスは、タツヤをじっと見る。
ーまいったな。カロリーネの時と同じように、どう、反応していいのか、わからない。
タツヤは、困惑する。
占い魔女は、
「これで、いいかい?」
と、聞く。
クリスは、
「はい。ありがとうございました」
と、言って、席を立つ。
タツヤも、席を立つ。
占い魔女は、両手を叩く!!
子供のレッドドラゴンが現れて、カロリーネの時と同じように、出口へと案内する。
タツヤとクリスは、真っ白な空間の部屋から、出る。
そのまま、『占いの館』の、外の出入り口の扉の前へ。
カロリーネが、
「どうだった?」
と、声をかける。
ジェシカ、ホワイトレミ―、マリアレーヌから、結果を早く聞かせろ、という雰囲気が伝わってきた。
クリスは、カロリーネの時と同じように、占ってもらった結果を、この場にいる全員に、報告した。
カロリーネは、驚きながら、
「えっ? 姉さん、私に、そんなに気を使ってたの!? っていうか、二人にとって、私って、邪魔な存在?」
と、言って、困惑する。
ジェシカは、腕を組みながら、
「へぇー。なるほど。確かに、クリスって、カロリーネに、気を使いすぎてるかも」
と、言って、考える素振りをする。
ホワイトレミ―は、笑みを浮かべて、
「これからは、本当のクリスが見れるってこと? 楽しみね」
と、言って、続けて、
「今のところ、予想通りだわ。アホのタツヤは、誰とも、幸せになれないのよ。だって、アホだから。アハハッ」
と、言って、笑う。
マリアレーヌは、不思議そうに、
「タロットカードだけで、そこまで、わかるものなの? 不思議ね。私も、やってみたくなってきた」
と、言って、興味を示す。
クリスは、カロリーネに、
「邪魔ではないわよ。そんなふうに、考えないで。大事に想ってるからこそ、気を使いすぎてしまうのよ」
と、誤解を解くように、言った。
カロリーネは、
「姉さんが、私のこと、大事に想ってくれてるのは、よくわかる。でも、これからは、そこまで、気を使わなくていいからね」
と、言って、笑みを浮かべる。
クリスは、
「そうするわ」
と、言って、確認するように、
「今のところ、タツヤとの相性は、私とカロリーネが、同じぐらいで、差がないわね。どちらと結ばれても、タツヤは、幸せになれないみたい」
と、言った。
タツヤは、それを否定するかのように、
「違うぜ。気持ちが向いてないから、幸せになれないだけで、気持ちが、結ばれた相手に、しっかりと向けることができれば、俺は、幸せになれる」
と、言って、この場にいる全員に、
「クリスの次は、誰?」
と、聞く。
ジェシカ、ホワイトレミ―、マリアレーヌは、顔を見合わせる。
ホワイトレミーが、手を挙げて、
「次は、私が行くわ」
と、意思表示をして、ジェシカとマリアレーヌに、
「いいかな?」
と、確認する。
ジェシカとマリアレーヌは、反対せずに、頷く。
ホワイトレミ―は、タツヤに、
「行くわよ」
と、誘う。
タツヤは、頷く。
タツヤとホワイトレミ―は、『占いの館』の扉を開けて、中へと入る。
中の様子は、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と、同じであった。
薄暗く、天井にピンクの照明。
中央に、巨大な『黒い壺』。
その『黒い壺』の中に、光り輝く水。
その横に、丸い黒色のテーブル。
テーブルの上に、光り輝く『水晶玉』。
そして、『黒い壺』と『水晶玉』を、囲むように、複数の紫のソファー。
ホワイトレミ―は、妙におとなしい様子で、『黒い壺』の方へと歩く。
ーあれ? どうしたんだろ?
「行くわよ、アホのタツヤ!!」みたいな感じを、想像していただけに、このホワイトレミ―は、意外であった……!!
積極的になったクリスとは、逆の展開で、ホワイトレミ―は、消極的になっている……!!
タツヤは、からかうように、
「おいおい、急に、おとなしくなって、どうした? レミー様。そんなキャラじゃないだろ?」
と、言った。
ホワイトレミ―は、まだ、おとなしいままで、特に何も言わなかった。
タツヤは、からかうように、
「何だ? 本当にどうした? 俺の知ってる、ホワイトレミ―じゃないな。ほら、アホのタツヤが、喋ってるぞ」
と、言った。
ホワイトレミ―は、よそよそしい態度になり、ボソボソとした声で、
「……これが……私なの……本当の私」
と、言った。
タツヤは、
「はぁ? よく、わかんねーよ。っていうか、ギャップ、ありすぎだろ?」
と、言って、呆気にとられる。
ホワイトレミ―は、ボソボソとした声で、
「……私、みんなの前では、あんな感じで、いられるんだけど、本当は……その……好意がある人と……二人きりだと……恥ずかしくて……その……」
と、言った。
タツヤは、
「何言ってるか、聞き取りづらいよ。もっと、大きな声で、喋って」
と、要求する。
ホワイトレミーは、顔が赤くなり、恥ずかしそうに、下を向きながら、ボソボソとした声で、
「えっと……だから、その……好意がある人と……二人きりだと……恥ずかしくて……その……」
と、同じ言葉を繰り返す。
タツヤは、あきれた様子で、
「もう、いいよ。さっさと、占い魔女の所へ、行こうぜ」
と、言った。
ホワイトレミ―は、顔を上げて、
「うん……」
と、頷く。
ホワイトレミーは、そのまま、『黒い壺』がある場所へと行く。
そして、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と同じように、『黒い壺』の光り輝く水の中に、手を突っ込んで、
「フォーチュン・テリング(占い)」
と、言った。
部屋全体が、真っ白な空間へと変わって、占い魔女が現れる!!
占い魔女は、
「次は、ホワイトレミーかい。久し振りだねぇ」
と、言った。
ホワイトレミ―は、元に戻った様子で、
「そうね。久し振りね。占い魔女」
と、言った。
タツヤは、ホワイトレミ―を見ながら、
「元に戻ったか。さっきのあれは、何だったんだよ? 二人きりになると、あんな感じになるのか?」
と、聞く。
ホワイトレミ―は、恥ずかしそうに、
「なんでもないわよ、バカッ」
と、言った。
占い魔女は、両手を叩く!!
子供のレッドドラゴンが現れて、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と同じように、白いテーブル、白い椅子、お菓子を、セットする。
占い魔女は、
「座りなさい」
と、言った。
タツヤとホワイトレミ―は、椅子に座る。
占い魔女は、
「何で占うんだい?」
と、聞く。
タツヤは、横に座っている、ホワイトレミ―を見る。
ホワイトレミ―は、
「タロットカード」
と、答える。
占い魔女は、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と同じように、呪文を唱えて、手から、タロットカードを出す!!
占い魔女は、
「タツヤは、カードをめくって、読んでいくところまで、やり終えてるから、ホワイトレミ―だけね? いいかい?」
と、確認する。
ホワイトレミ―は、
「いいわよ」
と、承諾する。
占い魔女は、前の二人(カロリーネ、クリス)の時と同じように、ホワイトレミ―に、タロットカードを、シャッフルさせて、テーブルに、三枚並べさせるところまで、やらせた。
占い魔女は、ホワイトレミ―が並べた、三枚のカードをめくる。
占い魔女は、しばらく、考える素振りをして、
「カロリーネやクリスにも言ったけど、相性は常に変化するからね。断言はできないわよ。いいね?」
と、前置きをして、
「今の段階では、あなた達の相性は、最高よ。結ばれたら、ホワイトレミ―は、とても幸せになれるわね」
と、言った。
ホワイトレミ―は、立ち上がって、嬉しそうに、
「本当!? 本当なのね!? 嘘じゃないわね!?」
と、聞く。
タツヤは、
「待て!! ホワイトレミーは、とても幸せになれる? じゃあ、俺は?」
と、聞く。
占い魔女は、タツヤに、
「あなたは、幸せになれないわ」
と、伝えた。
タツヤは、
「やっぱり、そうなるんかい!! ちくしょう!!」
と、再び、ツッコミを入れた。




