先が読めない第25話 おもしろければ、いいのよ? 全員、呼んでくる? 私も? 上機嫌? 私達の相性? 占い魔女? 相性は常に変化する? タロットカード? カロリーネは幸せ?
タツヤは、
「俺と、一番相性がいいのは、誰か? 俺が、誰と結ばれたら、幸せになれるのか? 本当に、そんなこと、聞くの?」
と、確認する。
カロリーネは、
「何? 嫌なの?」
と、聞く。
タツヤは、
「いや、俺はいいんだけど……。せっかくの占いを、俺なんかのために、いいのかなって……」
と、申し訳なさそうに、答える。
クリスは、ニヤニヤしながら、
「いいんじゃない? おもしろそうだし」
と、言った。
カロリーネは、
「そうよ。おもしろければ、いいのよ!! 堅苦しく考えないで、楽しみましょ」
と、言って、笑みを浮かべる。
タツヤは、
「まぁ、二人が、それでいいんだったら……」
と、観念したように言った。
カロリーネは、笑みを浮かべながら、
「よし、決まりね!!」
と、言った。
クリスは、ワクワクした様子で、
「ホワイトレミ―と、マリアレーヌと、エリザオーレも、呼んでくるわね。ジェシカは、もうすぐ、来るでしょ」
と、言って、城へと戻る。
ーエリザオーレ? 六人目の『フランシス王国騎士団』のメンバーか!? きっと、美人だろうな。っていうか、やっぱり、全員、女かよっ……!?
タツヤは、ニヤニヤする。
カロリーネは、不思議そうに、
「どうしたの?」
と、聞く。
タツヤは、
「いや、『フランシス王国騎士団』って、全員、女なんだなって、思って。男は、いないの?」
と、言った。
カロリーネは、
「前は、男の方が多かったんだけど、『レッドブラッド教団』に、やられちゃったの。残ったメンバーが、女だけなのは、偶然よ」
と、答える。
タツヤは、
「全員、美人なのも、偶然?」
と、聞く。
カロリーネは、
「美人だなんて……そんなこと、ないわよ。『フランシス王国騎士団』として、美容にも磨きをいれてるけど、大したものじゃないし」
と、謙遜する。
タツヤは、
「そうか? みんな、美人だと思うけど」
と、言った。
カロリーネは、恥ずかしそうに、
「……私も?」
と、聞く。
タツヤは、
「うん」
と、頷く。
カロリーネは、嬉しそうに、
「もうっ!! タツヤったら、お世辞がうまいのねっ!! アハハッ」
と、言って、上機嫌になる!!
タツヤは、
「いや、お世辞じゃないけど」
と、言った。
カロリーネは、上機嫌で、楽しそうに、
「ウフフッ、さぁ、行きましょ!! 姉さんが戻って来る前に、先に見てもらいましょ!! 私達の相性を……!!」
と、言って、タツヤの手を引っ張る!!
タツヤは、
「待たなくて、いいのかよ?」
と、聞く。
カロリーネは、上機嫌で、楽しそうに、タツヤの手を引っ張りながら、
「いいのっ!!」
と、答える。
タツヤとカロリーネは、そのまま、『占いの館』へと入った。
『占いの館』の中は、薄暗く、天井のピンクの照明が、館の内部を、ぼんやりと照らしていた。
中央に、巨大な『黒い壺』が置かれており、その中に入ってる水が、光り輝いている。
その横には、丸い黒色のテーブルが置かれており、そのテーブルの上に、『水晶玉』が置かれ、光り輝いている。
その巨大な『黒い壺』と『水晶玉』を、囲むように、複数の紫のソファーが、置かれている。
タツヤは、
「これが、『占いの館』か」
と、言って、周囲を見回す。
カロリーネは、
「タツヤは、こういう所、初めてなの?」
と、聞く。
タツヤは、
「初めてだよ」
と、答えて、続けて、
「それで、受付は?」
と、聞く。
カロリーネは、
「ないわ」
と、答える。
タツヤは、
「ない? 受付とか、ないの?」
と、不思議そうに聞く。
カロリーネは、
「そうよ。だから、こうするの」
と、言って、『黒い壺』の光り輝く水の中に、手を突っ込み、
「フォーチュン・テリング(占い)」
と、言った。
部屋全体が、真っ白な空間へと変わった!!
そして、目の前に、黒いフードをかぶり、全身を黒いマントで包んだ、老婆が現れた!!
その姿は、魔女を彷彿とさせる!!
カロリーネは、
「お久し振りです、占い魔女さん」
と、言った。
タツヤは、
「占い魔女?」
と、聞く。
カロリーネは、
「昔は、悪い魔女だったんだけど、今は、心を入れ替えて、占い師として、やっているから、珍しがって、みんな、そう呼んでるのよ」
と、答える。
占い魔女は、
「カロリーネか。大きくなったねぇー。で、何を占うんだい?」
と、聞く。
カロリーネは、タツヤを指差して、
「この人、タツヤっていうんですけど、タツヤは、『フランシス王国騎士団』の中で、誰と一番、相性がいいのか? 誰と結ばれたら、幸せになれるのかを、占ってもらいたいんです」
と、お願いをする。
占い魔女は、両手を叩く!!
子供のレッドドラゴンが現れて、白いテーブルと、白い椅子と、お菓子のタルトやビスケットを、セットする。
占い魔女は、
「座りなさい」
と、言った。
タツヤとカロリーネは、椅子に座る。
占い魔女は、
「恋愛占いね? 『フランシス王国騎士団』っていうと、確か、今は、六人だったかねぇー?」
と、確認する。
カロリーネは、
「そうです」
と、答える。
占い魔女は、
「料金は、六人分で、六十ゴールドだけど、いいかい?」
と、確認する。
カロリーネは、
「はい。それでいいです」
と、言って、六十ゴールドを差し出す。
占い魔女は、
「一気にまとめて占うのは、難しいから、一組ずつ占うけど、いいかい?」
と、確認する。
カロリーネは、
「はい。いいです」
と、答える。
占い魔女は、
「相性は常に変化するから、はっきりと、誰が一番いいとか、断言は、できないよ。今の段階ということで、曖昧な表現になってしまうけど、いいかい?」
と、確認する。
カロリーネは、
「はい。構いません」
と、答える。
占い魔女は、
「では、まず、タツヤとカロリーネだね。何で占う?」
と、聞く。
タツヤは、
「何があるんですか?」
と、逆に聞く。
占い魔女は、
「タロットカード、星占い、トランプ、夢占い、水晶玉占い、などかねぇー」
と、答える。
タツヤは、横に座っているカロリーネに、
「どうする?」
と、聞く。
カロリーネは、
「とりあえず、タロットカードかな」
と、答える。
占い魔女は、呪文を唱えて、手から、タロットカードを出した!!
占い魔女は、そのまま、タロットカードを、テーブルにばらまいて、シャッフルしながら、タツヤに、
「いいと思ったところで、ストップといいなさい」
と、言った。
タツヤは、タロットカードのシャッフルを見ながら、言われた通りに、「ストップ」と言う。
占い魔女は、タツヤに、
「左手だけを使って、三つの山みたいになるように、分けなさい」
と、言った。
タツヤは、言われた通りに、左手だけで、三つの山みたいになるように、分ける。
占い魔女は、タツヤに、
「そのまま、左手だけで、三つの山を、一つの山みたいになるようにしなさい」
と、言った。
タツヤは、言われた通りに、左手だけで、三つの山を、一つの山にする。
占い魔女は、タツヤに、
「そのまま、両手で、カードを三回カットしなさい」
と、言った。
タツヤは、言われた通りに、両手で、カードを三回カットする。
占い魔女は、タツヤに、
「カードを三枚引いて、めくらずに、テーブルの上に並べて」
と、言った。
タツヤは、言われた通りに、カードを三枚引いて、めくらずに、テーブルに並べる。
占い魔女は、タツヤが並べた、三枚のカードをめくる。
占い魔女は、カロリーネにも、同じような手順で、タロットカードを、シャッフルから始めて、テーブルに、三枚並べさせるところまで、やらせた。
占い魔女は、カロリーネが並べた、三枚のカードをめくる。
占い魔女は、しばらく、考える素振りをして、
「もう一度言うけど、相性は常に変化するからね。断言はできないわよ。ただ、今の段階では、あなた達の相性は、いいわよ。結ばれたら、カロリーネは、幸せになれるわね」
と、言った。
タツヤは、
「俺は?」
と、聞く。
占い魔女は、
「あなたは、幸せになれないわ」
と、答えた。




