先が読めない第24話 あなた、一体何なんですか? 愛嬌の差に嘆く? マリアレーヌ? 五人目? カロリーネとクリス、反省する? 占いの館で、予想外の提案? 幸せになれるとしたら、誰?
タツヤは、謎の女に、
「本当に、あなたの部屋?」
と、確認する。
謎の女は、きっぱりと、
「はい。私の部屋です」
と、答える。
タツヤは、
「じゃあ、俺が部屋を間違えた?」
と、もう一度、確認する。
謎の女は、淡々とした様子で、
「それしか考えられないと、思いますが」
と、答える。
タツヤは、強い口調で、
「いや、やっぱり、間違えたとは、思えない……!!」
と、言った。
謎の女は、きっぱりと、
「いえ、あなたは、間違えてます」
と、言った。
タツヤは、一歩も引かない様子で、
「いや、間違えてない……!!」
と、言った。
謎の女は、淡々とした様子で、
「そうですか。強情な人ですね。私、そういう人、嫌いです。ここは、私の部屋なので、さっさと出て行ってください」
と、言った。
タツヤは、納得がいかない様子で、
「えっ? 俺が、出て行くの? なんで?」
と、聞く。
謎の女は、タツヤの質問を無視して、
「そうやって、ここに、居座るんですか? 不法侵入者として、通報しますよ」
と、言った。
タツヤは、あきれた様子で、
「はぁ!? 俺が不法侵入者? 何だよ、それ」
と、言った。
謎の女は、淡々とした様子で、
「不法侵入者ではないとしたら、何ですか? あなたが、今、やっているのは、不法侵入ですけど?」
と、言った。
タツヤは、あきれながら、
「不法侵入者とか、一方的に、決めつけるなよ」
と、言った。
謎の女は、聞いてない様子で、
「下着は盗んだんですか?」
と、聞く。
タツヤは、
「はぁ!? 何、言ってるんだ?」
と、呆気にとられる。
謎の女は、淡々とした様子で、
「最近、噂になっている、下着泥棒ではないんですか?」
と、聞く。
タツヤは、呆気にとられながら、
「違うにきまってるだろ。失礼にも程があるぜ、あんた」
と、言った。
謎の女は、淡々とした様子で、
「では、何が目的なんですか?」
と、聞く。
タツヤは、
「目的? 何、言ってるんだ?」
と、再び、呆気にとられる。
謎の女は、あきれた様子で、
「間違えたわけでもなく、不法侵入でもなく、下着泥棒でもなく、目的もない……あなた、一体何なんですか?」
と、聞く。
タツヤは、困惑した様子で、
「何って言われても……別に、部屋で、休んでいただけだし。そっちこそ、何者?」
と、聞く。
謎の女は、淡々とした様子で、
「あなたには、名乗りたくありません。ここで、話をしていても、埒が明かない。とりあえず、今日のところは、私が出て行きます。裁判で、決着をつけましょう」
と、言って、その場から立ち去った。
タツヤは、困惑しながら、
「裁判? マジかよっ? めんどくせーな、もう!!」
と、言って、ふて寝しようとする。
ー何なんだよ、あの女!!
タツヤは、イライラして、天井を見上げる。
「……でも、美人だったな」
タツヤは、呟く。
トントンと、部屋の扉を、ノックする音が聞こえる。
ーまた、あの女か?
タツヤは、ベットから起き上がって、扉を開ける。
カロリーネとクリスだった!!
カロリーネは、笑顔で、
「仕事が終わったから、来たよ~」
と、言った。
クリスも、笑顔で、
「どう? 調子は?」
と、聞く。
カロリーネもクリスも、『フランシス王国騎士団』の格好ではなく、プライベートの格好をしていた。
カロリーネは、中世ヨーロッパの庶民が着るような、オレンジ色のワンピースドレス姿。
クリスは、中世ヨーロッパの庶民が着るような、黄緑色のワンピースドレス姿。
タツヤは、謎の女と、カロリーネやクリスとの、愛嬌の差に驚きながら、
「同じ女なのに、こんなにも、違うものなのか……!!」
と、嘆く。
カロリーネは、
「どうしたの? 何か、あったの?」
と、聞く。
タツヤは、謎の女のことを話した。
カロリーネとクリスは、驚いた様子で、顔を見合わせる。
タツヤは、
「ここって、あの女の部屋なのか?」
と、聞く。
カロリーネは、
「あの女って……マリアレーヌのことね? そうよ。あの時は、他に空いてる部屋がなくて、ここしかなかったの。ジェシカが、とても心配して、倒れているタツヤを見ていたから、これは、一刻も早く、タツヤを手当てしなきゃって、思って、急いで、ここに運んだの」
と、答えた。
クリスは、カロリーネに、
「マリアレーヌには、悪いことをしたわね。後で、謝っておかなきゃね」
と、言った。
カロリーネは、
「そうね」
と、言って、頷く。
タツヤは、
「マジかよっ!?」
と、驚きながら、
「そのマリアレーヌっていう人、何者?」
と、聞く。
カロリーネは、
「私や姉さんと同じ、『フランシス王国騎士団』のメンバーの一人よ」
と、答える。
タツヤは、
「ええっ!? マジかよっ!!」
と、再び、驚く!!
ージェシカ、カロリーネ、クリス、ホワイトレミ―に続いて、マリアレーヌで五人目か。性格はともかく、本当、『フランシス王国騎士団』って、美人ばかりだな。と、いうか、女ばかりじゃん!! 女しか、いないのかよ!?
タツヤは、思わず笑ってしまった。
カロリーネが、不思議そうに、
「どうかしたの?」
と、聞く。
タツヤは、
「いや、なんでもない」
と、答える。
窓から、夕日の光が差し込み始める。
カロリーネは、
「マリアレーヌには、私と姉さんで、謝っておくわ。さぁ、行きましょ。ジェシカと、夕方に、『占いの館』で、待ち合わせをしているんでしょ?」
と、言った。
タツヤは、不思議そうに、
「どうして、それを?」
と、聞く。
クリスが、
「ジェシカが言ってたのよ。今日、タツヤに真実を話すって」
と、答える。
タツヤは、カロリーネとクリスを交互に見ながら、
「二人とも、どうして、ジェシカが、『魔法制御道具』の場所を教えたのか、知ってるんだよな?」
と、確認する。
カロリーネとクリスは、
「うん、知ってるわ」
「知ってる」
と、答える。
タツヤは、
「知らないのは、俺だけか……?」
と、呟く。
カロリーネは、
「そんなこと、気にしなくてもいいんじゃない? さぁ、行きましょ」
と、急かすように言った。
タツヤは、マリアレーヌの部屋から出て、カロリーネとクリスと共に、『フランシス城』からも出る。
そして、『フランシス王宮広場』の『占いの館』の前へ。
ジェシカは、いなかった……!!
タツヤは、
「俺は、ここで、ジェシカを待つよ。二人はどうする?」
と、聞く。
カロリーネとクリスは、顔を見合わせる。
タツヤは、不思議そうに、
「どうしたの?」
と、聞く。
カロリーネは、
「ねぇ、タツヤ。せっかくだから、占ってもらわない?」
と、提案する。
タツヤは、
「いいけど、何を占ってもらうの?」
と、聞く。
クリスが、ニヤニヤしながら、
「それは、もちろん、恋愛よ。占いといったら、恋愛でしょ?」
と、答える。
タツヤは、
「恋愛占いか……それで、どんなことを占ってもらうんだ?」
と、聞く。
カロリーネが、笑みを浮かべながら、
「こんなのは、どう? 『フランシス王国騎士団』の中で、タツヤは、誰と一番、相性がいいのか? そして、誰と結ばれたら、幸せになれるのか? 私なのか? クリスなのか? ジェシカなのか? ホワイトレミ―なのか? マリアレーヌなのか? それとも……」
と、答えた。




