表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/40

先が読めない第22話 胸がときめく? 二十ゴールド? ジェシカの心の変化? スライムレース? 好きな色 VS 勘? タツヤ+ジェシカ VS スロット+ポーカー+ルーレット? 夕方、占いの館の前で?

 タツヤは、ホワイトレミーが言っていた通り、『食堂』から出て、奥の階段を(のぼ)って、『カジノ』へ行く。

 

 この城で勤務している、さまざまな職種の人達が、止まることなく、『カジノ』から、出たり入ったりして、中が賑わってる様子が伝わってくる。


 ーここか。


 タツヤは、『カジノ』へと入る。


 中央に受付カウンターがあり、それを囲むように、さまざまなゲーム器具が置かれている。


 スロットマシン。


 ポーカー。


 スライムレース。


 ビンゴゲーム。


 ラッキーパネル。


 ルーレット。

 

 ーおぉ!! おもしろそう!!


 タツヤは、胸をときめかせる!!


 日本で、日々、勉強もせずに、テレビゲームを一日中やっていた、ゲーム大好き人間のタツヤにとって、このカジノゲームは、とても魅力的だった!!


 タツヤは、周囲を見回(みまわ)す。


 ジェシカは、いなかった……!!


 タツヤは、気にせず、受付へ。


 頭の中は、カジノゲームのことで一杯で、早く、カジノゲームをプレイしたかった!!


 タツヤは、受付カウンターに行き、受付嬢に、

「えっと、こういうのは、初めてなんですけど、カジノゲームをプレイするには、どうすればいいんですか?」

 と、聞く。


 受付嬢は、タツヤに、

「コインはありますか? カジノゲームをプレイするには、コインが必要です。どのゲームも、コインを賭けてもらいます」

 と、説明する。


 タツヤは、

「コイン? 持ってないや。どこで、手に入る?」

 と、聞く。


 受付嬢は、

「ここで、手に入りますよ。一枚、二十ゴールドです」

 と、説明する。


 タツヤは、悔しそうに、

「あぁ、まいったなー。お金持ってないんだよなー」

 と、言った。


 後ろから、トントンと優しく肩を叩かれる。


 タツヤは振り向く。


 ジェシカとホワイトレミ―がいた!!


 ジェシカも、カロリーネやクリスやホワイトレミ―と同じで、中世ヨーロッパの剣士が着るような、赤の剣士服と緑のマント姿であった。


 タツヤは、

「ジェシカ、いたのか!? 何処にいたんだ?」

 と、聞く。


 ジェシカは、

「レミ―と休憩の交代をするから、スタッフ室で、ちょっと、引き継ぎの確認をしてたの」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、めんどくさそうに、

「ジェシカって、真面目だから、そういうの、きっちりやるのよねー」

 と、言った。


 ジェシカは、心配そうに、

「レミ―、カジノ警備(けいび)、しっかりやりなさいよ。くれぐれも、ゲームをプレイしないようにね」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、

「大丈夫よ。ちゃんとやるから」

 と、言った。


 ジェシカは、タツヤに、

「タツヤ、ここで、何してるの?」

 と、聞く。


 タツヤは、落ち着かない様子で、

「あっ、えっと、ジェシカに会いにきたんだけど……今は、カジノゲームが、やりたくてたまらないんだ!! ジェシカ、お金ある?」

 と、聞く。


 ジェシカとホワイトレミ―は、「アハハッ」と、笑った。


 ジェシカは、笑みを浮かべながら、

「いいわ。貸してあげる。ちゃんと、返してよ。何ゴールド?」

 と、聞く。


 タツヤは、

「そうだなー。とりあえず、二十ゴールド」

 と、お願いする。


 ジェシカは、ポケットから、小さな巾着袋(きんちゃくぶくろ)を取り出して、

「はい、どうぞ」

 と、言って、タツヤに、二十ゴールドを渡す。


 タツヤは、嬉しそうに、

「ありがとう、ジェシカ!!」

 と、言って、受付嬢に、

「これで頼む」

 と、二十ゴールドを差し出す。


 受付嬢は、タツヤに、コインを渡して、

「どうぞ、好きなゲームをプレイしてください」

 と、言った。


 タツヤは、興奮しながら、

「どのゲームをプレイしようかなー」

 と、周囲を見回す。


 ジェシカは、そんなタツヤを見ながら、

「……私もやろうかな」

 と、(つぶや)く。


 ホワイトレミ―は、

「えっ? やるの? カジノゲーム、全然興味なさそうだったのに?」

 と、驚く!!


 ジェシカは、タツヤを見ながら、

「うん。なんか、私もやりたくなってきた」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、

「とうとうジェシカも、カジノゲームに、はまるのね。嬉しいわ」

 と、感慨深(かんがいぶか)そうに言った。


 ジェシカは、

「レミー、警備お願いね」

 と、言って、どのカジノゲームをプレイしようか、迷っている、タツヤの元へ。


 ホワイトレミーは、

「任せて」

 と、返事する。


 ーいつも、休憩時間は、『食堂』に行って、城の『図書館』で本を読んでる、真面目なジェシカが、カジノゲームをするなんて……タツヤのこと、意識してるのね。


 ホワイトレミ―は、そんなことを考えながら、警備につく。


 タツヤは、スライムレースの台の前で、立ち止まる。


 ジェシカは、タツヤに、

「それにするの?」

 と、聞く。


 タツヤは、

「ああ。これにする」

 と、答えて、席に座り、男のカジノディーラーに、

「これ、どういうゲーム?」

 と、説明を求める。


 ジェシカは、

「私もやるわ」

 と、言って、タツヤの横に座り、同じように、説明を聞こうとする。


 カジノディーラーは、

「六匹のスライムによる、一周レースで、一着と二着を当てるゲームです」

 と、説明する。


 タツヤは、レース前のパドックで、ピョンピョンと飛び跳ねて準備している、スライム六匹を見る。


 ジェシカが、

「ワァ!! かわいい!!」

 と、少女みたいに、はしゃぐ!!


 ゼッケン番号一番、赤スライム。

 

 ゼッケン番号二番、青スライム。

 

 ゼッケン番号三番、緑スライム。

 

 ゼッケン番号四番、紫スライム。

 

 ゼッケン番号五番、黄色スライム。

 

 ゼッケン番号六番、茶色スライム。


 この中で、一着と二着を当てなければならない!!


 ーさて、どれに賭けるか?


 タツヤは、考えを(めぐ)らせる。


 ジェシカは、受付カウンターに行き、二十ゴールドを払って、コインをもらってくる。


 ジェシカは、そのまま、特に考える様子もなく、

「この赤スライムと、紫スライムに、賭けます」

 と、言って、カジノディーラーに、コインを渡す。


 タツヤは、横にいるジェシカを見ながら、

「ジェシカ、どうして、それに賭けた?」

 と、不思議そうに聞く。


 ジェシカは、

「赤と紫って、好きな色なの。だから、それに賭けるわ」

 と、自信ありげに答える。


 タツヤは、

「好きな色か……俺もそうしようかなー」

 と、言って、考え込む。


 ジェシカは、

「タツヤって、何色が好きなの?」

 と、聞く。


 タツヤは、

「白と黒かな。その色のスライムは、いないけど」

 と、言って、笑みを浮かべる。


 ジェシカも、

「そうね。いないわね」

 と、言って、笑みを浮かべる。


 カジノディーラーが、タツヤに、

「お決まりですか? そろそろ、レースが開始されます」

 と、伝える。


 タツヤは、決心したように、

「勘で決める!! 青スライムと緑スライムだ!!」

 と、言って、カジノディーラーにコインを渡す。


 レースのファンファーレが鳴る!!


 スライム達が、ゲートにつく。


 ゲートが開いた!!


 スライム達が、ピョンピョンと飛び跳ねて、ゴールへと向かって行く!!


 タツヤは、

「いけぇーーー!! 青スライム!! 緑スライム!!」

 と、叫びながら、応援する!!


 ジェシカも、

「がんばれーーー!! 赤スライム!! 紫スライム!!」

 と、叫びながら、応援する!!


 半周して、青スライムと緑スライムが、一歩リードする!!


 タツヤは、

「よし!! いいぞ!! いけ!! いけ!!」

 と、叫びながら、両手を握りしめて、熱心に応援する!!


 ジェシカも、

「がんばれ!! がんばれ!! 赤スライム!! 紫スライム!!」

 と、叫びながら、熱心に応援する!!


 最後の直線コースになり、青スライムと緑スライムが、まだ、一歩リード!!


 タツヤは、

「よし!! そのまま!! いけ!! いけ!!」

 と、叫びながら、両手を握りしめて、熱心に応援する!!


 ジェシカも、

「もっと、がんばれ!! がんばれ!! 赤スライム!! 紫スライム!!」

 と、叫びながら、熱心に応援する!!


 このまま、青スライムと緑スライムで、決まりだと思われたが、赤スライムと紫スライムが、一気に伸びてきて、ゴール寸前に、青スライムと緑スライムをかわして、ゴール!!


 見事に、ジェシカの賭けが的中する!!


 ジェシカは、大喜びで、

「やったぁー!! 勝った!!」

 と、はしゃぐ!!


 タツヤは、どんよりと暗く(しず)む……!!


 まるで、競馬場で、全財産を賭けて、負けて、ショックで、足腰が立たなくなった人みたいに……!!


 ジェシカは、心配そうに、タツヤを見ながら、

「タツヤ、大丈夫? 立てる?」

 と、聞く。


 タツヤは、

「普通、あそこで抜かれるか……? 信じられない……」

 と、呟く。


 ジェシカは、

「私、勝ったから、コインが倍もらえるの。タツヤに分けてあげるから、他のゲームに行きましょ。元気だして」

 と、言って、タツヤを(なぐさ)める。


 タツヤは、

「そうだな。次だ、次!! 次のゲームで勝つ!!」

 と、言って、席を立つ。


 タツヤは、ジェシカにコインを分けてもらって、スロットマシンをプレイする。


 結果は、絵柄が(そろ)わず、負けて、コインを失う。


 ジェシカは、絵柄が揃い、役が完成して、またコインを倍にする。


 タツヤは、再び、ジェシカにコインを分けてもらって、ポーカーをプレイする。


 結果は、配られたカードの役が揃わず、また負けて、コインを失う。


 ジェシカは、配られたカードの役が揃い、役が完成して、またコインを倍にする。


 タツヤは、再び、ジェシカにコインを分けてもらって、ルーレットをプレイする。


 結果は、予想の数字が当たらず、また負けて、コインを失う。


 ジェシカは、予想の数字が当たり、またコインを倍にする。


 タツヤは、どんよりと暗く沈んだまま、

「何故だ……何故なんだ……」

 と、呟く。


 ジェシカは、満足した様子で、

「そろそろ、休憩終了だわ。あー楽しかった。はまりそう」

 と、言って、笑みを浮かべる。


 タツヤは、不満たっぷりな様子で、

「なんで、俺は負け続けて、ジェシカが勝ち続けるんだよ」

 と、言って、下を向く。


 ジェシカは、「アハハッ」と笑いながら、

「私、休憩終了だから、もう行くね。楽しかったわ」

 と、言って、『カジノ』の出入り口へと向かう。


 タツヤは、ハッと思い出し、

「そうだ……!! ジェシカに聞きたいことがあるんだ。どうして、『魔法制御道具』の場所を教えたの? それと、どうして、パトロールから戻ってこなかったの?」

 と、言って、ジェシカを引き()める。


 ジェシカは、振り返って、

「私、夕方には勤務が終了するの。『フランシス王宮広場』の『占いの館』の前で、待っててくれる?」

 と、言った。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ