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先が読めない第21話 アホのタツヤ? ワインは水? ジェシカのこと、好きなの? 私だったら、どうするの? カルロスの心の変化? ホワイトレミ―の心の変化? 特殊スキル? アルバート・ローラ博士?

 タツヤは、不快な様子で、

「何がアホのタツヤだよ。いいわけねぇだろ」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、

「アハハッ」

 と、笑いながら、

「じゃあ、決まりね。アホのタツヤで」

 と、言った。


 タツヤは、あきれながら、

「おいおい、勝手に決めるなよ。タツヤでいいから」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、そのまま、クリスが座っていた席から動かず、店員を呼んで、料理を注文する。


 店員は、ついでに、クリスが飲み食いした、皿やコップなどを片付けて、引き下がる。


 タツヤは、ホワイトレミ―の両腕に目をやる。


 ホワイトレミ―の両腕には、包帯が巻かれていた。


 ーデルタの言っていた通りか。


 タツヤは、

「腕の具合(ぐあい)はどう?」

 と、聞く。


 ホワイトレミ―は、

「だいぶいいわ。剣も振れるし」

 と、答えて、

「あなたこそ、首、大丈夫なの?」

 と、心配そうに聞く。


 タツヤは、

「少し痛むけど、大丈夫」

 と、答える。


 料理が運ばれてくる。


 クリスと同じで、肉料理中心、飲み物はワイン。


 タツヤは、不思議そうに、

「まだ勤務が終わってないのに、ワインとかいいの? クリスも飲んでたし」

 と、聞く。


 ホワイトレミ―は、ワインに口をつけて、

「いいに決まってるじゃない。ワインは、水みたいなものなの。アホのタツヤこそ、ワインとか飲まないの? もしかして、飲めない?」

 と、からかうように聞く。

 

 タツヤは、不快な様子で、

「だから、その呼び方やめろ。俺は、未成年だから、飲まないの。水で充分(じゅうぶん)だ」

 と、答えた。


 ホワイトレミ―は、食べながら、

「未成年? そんなの、気にしてるの? 初めて見たわ、そんな人」

 と、驚く。


 ーここは、異世界で、中世ヨーロッパだもんな。これが普通なんだろうな。


 タツヤは、納得する。


 ホワイトレミ―は、食べながら、

「タツヤって、ジェシカのこと、好きなの?」

 と、聞く。


 タツヤは、慌てた様子で、

「えっ!? いや、別に……なんで?」

 と、逆に聞く。


 ホワイトレミ―は、ワインを飲みながら、

「だって、ジェシカのために、『レッドブラッド教団』のメンバーになったんでしょ? そこまでする理由なんて、もう、『愛』しかないと思うけど」

 と、答える。


 タツヤは、考える素振(そぶ)りをしながら、

「『愛』かぁー……正直、『愛』とか、よくわかんねぇー。その時は、余裕(よゆう)もなくて、それしか手がなかったんだよ。ジェシカを、見殺しにするわけには、いかないだろ?」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、食べながら、

「まぁね。今も、ジェシカが生きてるのは、半分は、アホのタツヤのおかげね。ねぇ、もし、これがジェシカじゃなくて、私だったら、どうする?」

 と、興味本位(きょうみほんい)な様子で、聞く。


 タツヤは、不快な様子で、

「だから、アホをつけるな。タツヤでいいだろ?」

 と、言って、考える素振りをしながら、

「う~ん、そうだなー……アホのタツヤとか言ってくるし、助けないで、(ほう)っておくかな」

 と、答える。


 ホワイトレミ―は、飲み食いを止めて、不快な様子で、

「何よっ!! それっ!! 最低!! バカッ!!」

 と、言った。


 タツヤは「アハハッ」と笑う。


 (すみ)の席で、看護(かんご)の女性と一緒に、肉料理を食べていた、カルロスが、

「今日は(にぎ)やかだな」

 と、(つぶや)く。


 タツヤは、カルロスの方へ視線を向けて、

「どうですか? カルロスさんも一緒に?」

 と、誘う。


 カルロスは、

「いや、ここでいい。私のことは、(かま)わず、楽しんでくれ、少年よ」

 と、言った。


 タツヤは、カルロスに、

「あっ、俺、タツヤっていいます」

 と、自己紹介をする。


 カルロスは、

「タツヤか。覚えておこう。私は、カルロスだ」

 と、自己紹介をして、店員を呼び、

「酒を頼む。ビールで。あと、今日の(はと)の肉料理、うまかったと、料理人に伝えておいてくれ」

 と、言った。


 ホワイトレミ―は、ワインを飲みながら、カルロスに、

「めずらしいわね。カルロスが酒を頼むなんて。酒は嫌いじゃなかったの?」

 と、聞く。


 カルロスは、

「飲みたい気分になった。たまには、いいだろう」

 と、答えて、ホワイトレミ―に、

「今日は楽しそうだな、ホワイトレミ―。いつもは、さっさと食べて、すぐに『カジノ』に行くのにな」

 と、言って、ニヤニヤする。


 ホワイトレミ―は、

「べ、別に、楽しくなんかないわよ……!!」

 と、言って、ワインを一気飲みする。


 タツヤは、ホワイトレミ―に、

「『カジノ』? そういえば、ジェシカも、今、そこにいるんだよな?」

 と、確認する。


 ホワイトレミ―は、

「いるわよ」

 と、答えて、

「そろそろ、休憩終了だわ。アホのタツヤのおかげで、『カジノ』に行けなかったじゃないの!! まったく、もう!!」

 と、言った。


 タツヤは、不快な様子で、

「だから、その呼び方、止めろよ。俺のせいじゃないだろ? アホのレミー様」

 と、言って、

「『カジノ』って、この城にあるんだよな? 何処にあるんだ?」

 と、聞く。


 ホワイトレミ―は、不快な様子で、

「アホのレミー様って、何よっ!! あんたと一緒にしないでよっ!! バカッ!!」

 と、言って、

「カジノは、ここから出て、奥の階段を(のぼ)った所にあるわ。(あやま)れば、連れて行ってあげる」

 と、答える。


 タツヤは、やれやれという感じで、

「すみませんでした、レミー様。どうか、俺を、そこへ連れて行ってください」

 と、謝る。


 ホワイトレミ―は、強い口調で、

「もっと、心を込めて!! 土下座しながらよ!! その後、服従(ふくじゅう)(あかし)として、私の靴の裏を()めなさい!!」

 と、要求する。


 タツヤは、席を立ち、

「……俺、やっぱり、自力(じりき)で『カジノ』に行くよ。じゃあな、アホのレミー様」

 と、言って、『食堂』から出て行く。


 ホワイトレミーは、慌てた様子で、席を立ち、

「ちょ、ちょっと……!! 待ちなさいよ……!!」

 と、言って、タツヤの後をついて行く。


 カルロスは、ビールを飲みながら、

「ハハハッ!! あの二人、いいカップルになりそうだな」

 と、笑った。


 カルロスの看護をしている女性は、そんなカルロスの姿を、驚きながら見ている!!


 ー王様が亡くなって以来、心を閉ざして、一切笑うことがなかった、カルロスさんが、楽しそうに笑っている……!! ホワイトレミ―さんも、楽しそうに(しゃべ)っていた……!! いつもは、他の人と関わろうとせずに、さっさと食べて、『カジノ』に行ってしまうのに……!! タツヤとかいう人の影響ね!! 『人間心理』を変える、『特殊スキル』の持ち主だわ!! きっと!!


 看護の女性は、興奮しながら、カルロスに、

「あのタツヤっていう人、一体何者なんですか?」

 と、聞く。

 

 カルロスは、不思議そうに、

「さぁ? よく知らん。何故、そんなことを聞く?」

 と、聞く。


 看護の女性は、興奮しながら、

「彼が、アルバート・ローラ博士が探し求めていた、『人間心理』を変えることができる、選ばれた『特殊スキル』の持ち主かも」

 と、言った。


 カルロスは、

「そうなのか? 目が見えれば、そういうのは、直感で、なんとなく、わかりそうだが、見えないから、何とも言えん」

 と、言った。


 看護の女性は、興奮しながら、

「彼を、ローラ博士の所へ、連れて行ってあげましょうよ」

 と、言った。

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