第12話 カロリーネとクリスの熱い戦いだぜ!! 激闘で、目が離せないぜ!! マルコの家へと戻って、ジェシカを待つぜ!! ~この世界、予測不可能だぜ!!~
デルタは、
「死ね」
と、言って、最上級即死魔法『デス』を唱えようとする!!
カロリーネは、素早い動きで、懐から、五本の小さい矢を取り出す。
サイズは、ダーツの矢と同じぐらい。
カロリーネは、その五本のダーツの矢を、
「弓矢流殺法・山嵐」
と、呟いて、同時に勢いよく、デルタの頭、首、胸、腕、足、目掛けて投げた!!
デルタは、
「ちっ」
と、舌打ちして、最上級即死魔法『デス』を唱えるのを止めて、飛んでくる五本の矢をかわした。
クリスは、
「聖なる神よ、我に光の剣を与えよ!! ライトソード!!」
と、詠唱する!!
クリスの右手の手の平から、光り輝く剣が出てくる!!
クリスは、その光り輝く剣を両手で握りながら、
「カロリーネ、援護して!!」
と、言って、素早くデルタとの間合いを詰める!!
デルタは、クリス目掛けて、最上級即死魔法『デス』を唱えようとする。
カロリーネは、それを阻止するかのように、再び、懐から、三本のダーツの矢を取り出し、
「弓矢流殺法・狙撃」
と、呟いて、同時に、デルタの頭目掛けて、一直線に投げる!!
デルタは、再び、呪文を唱えるのを止めて、ギリギリのところで、それをかわした。
ー今だ!!
クリスは、その隙を逃さぬように、光り輝く剣を、素早く、デルタの頭目掛けて、振り下ろす!!
デルタは、それも、ギリギリのところで、かわす。
ーよけるのが、本当、うまいわね。
クリスは感心した。
クリスは、
「これなら、どう?」
と、言って、瞬時に攻撃の構えを、下段構えへと変えて、下から上へと、光輝く剣を振り上げる!!
デルタは、それも、ギリギリのところで、かわす。
ーこれも、かわすのね。
クリスは、瞬時に攻撃の構えを、中段構えへと変えて、横から水平に、光り輝く剣を一直線に振る!!
デルタは、それも、ギリギリのところで、かわす。
デルタは、
「ちっ、クソがっ」
と、舌打ちして、かわすことに専念して、攻撃できないことにイラ立つ。
デルタの後ろから、
「弓矢流殺法」
と、呟く声が聞こえ、デルタは後ろに目をやる。
カロリーネが、左手と右手に、それぞれ一本ずつ、ダーツの矢を握っており、二刀流の構えをとっていた!!
カロリーネは、
「蜂の突き刺し二匹」
と、呟いて、軽快な動きで、デルタの背中に、二本のダーツの矢を、サクサク五回ほど突き刺していく!!
デルタは、
「ぐぁっ!!」
と、苦痛な声を出して、カロリーネの方へ振り向き、
「この小娘がっ!!」
と、両手で、カロリーネの首を絞めて、動きを止める!!
カロリーネは、
「うぐっ」
と、苦しそうな声を出して、悶える。
そのまま、デルタは、最上級即死魔法『デス』を唱えようとする!!
クリスは、
「カロリーネ!!」
と、声を上げて、急いで、光り輝く剣を消して、両手をデルタの前に出し、
「精霊よ、我に風を与えたまえ!! ウインドスプラッシュ!!」
と、詠唱する!!
クリスの両手から、突風が吹き出し、デルタは教会の壁まで吹き飛んだ!!
そのまま、デルタは、壁に背中を強打して、倒れる!!
クリスは、
「カロリーネ、大丈夫?」
と、心配そうにカロリーネを見る。
カロリーネは、地面に両手をついて、苦しそうに、呼吸を
整えながら、
「…大丈夫。すごい力だったわ」
と、言った。
デルタは、ゆっくりと、よろけながら、立ち上がって、
「このビッチどもがっ!! 許さんっ!!」
と、キレる。
カロリーネは、呼吸を整えながら、立ち上がって、呆れた様子で、
「だから、ビッチ呼ばわり止めてよ」
と、言った。
デルタは、両手を前に出して、最上級究極即死魔法『スーパーデス』を、唱えようとする!!
クリスは、カロリーネに、
「相手がキレて、本気モードになってるわ。カロリーネ、ひとまず、逃げましょ」
と、提案する。
カロリーネは、
「わかったわ」
と、承諾する。
デルタが、最上級究極即死魔法『スーパーデス』を、唱えて放つ瞬間、カロリーネは、懐から手榴弾を取り出し、地面に叩きつける!!
目を眩ますほどの強力な光が、地面から放たれて、辺り一面を包み込む!!
デルタは、目が眩み、視界が遮られる!!
しばらくして、視界が戻るが、カロリーネとクリスは、消えて、いなくなっていた。
「閃光弾を使うとはな。殺し損ねたのは、初めてか。おもしろい。次こそは、確実に殺してやる」
デルタは、「クククッ」と不気味な笑みを浮かべる。
一方その頃。
タツヤは、マルコの家へと戻る。
闇に包まれた、暗すぎる不気味な夜の中世の街とは、打って変わり、眩しいほどに、太陽の光に照らされた、朝の中世の街は、明るく活気に満ちていた。
ージェシカは、本当に無事だろうか?
タツヤは、マルコの家の中へと入る。
寝床の部屋へ行くと、部屋を出る前と変わらない様子で、苦しそうに、目を見開いて死んでいる、マルコ夫妻の死体があった。
タツヤは、その死体の気持ち悪さに、嘔吐しそうになる。
ージェシカは、パトロールから帰っているのか? 帰っていないのか? どっちなんだ?
タツヤは、戸惑う。
「あぁー、もう!! こんな所で、待つしかないのかよ」
タツヤは、寝床の部屋を出て、キッチンで、ジェシカを待つことにした。
朝から昼へと時間が流れていく。
ーまだか。
タツヤは、じっと待つ。
昼から夕方へと時間が流れていく。
ーまだかよ。殺されてないはずなのに。
タツヤは、イライラする。
夕方から夜へと時間が流れていく。
ーおいおい、勘弁してくれよ。どうなってるんだよ?
タツヤは、お腹が空き、調理台に置いてある、食材を適当に食べる。
ージェシカ、どうしたんだよ? 何で、戻って来ないんだ?
結局、その日、ジェシカが、戻って来ることはなかった……!!




