知られざる「なろう」式テンプレ、その利点
物語のよくある展開で「村焼き」があります。
大雑把には「主人公の故郷である村が焼かれ、旅立たざるを得なくなること」です。
中には初っ端、自分で自宅に火をつけるキャラクターもいますが、それはさておき。
このテンプレ、お決まりの設定には明確にメリットがあります。
それは何か?
・本来は旅に出ない性格のキャラクターでも旅に出せる
です。より正確に言えば、
・ある程度まで本来のキャラクターを保持したまま、旅に出すことが出来る
・戻る場所がないため、旅を続けるしかない
となります。
そしてこれは、別のテンプレと酷似しています。
もうお気づきでしょう、
・異世界に転移/転生するところから始まる物語
という、「なろう」の最大手テンプレがそれです。
あなたがこれから、「なろう」小説を読み始めるならば。
ひょっとしたら、今までいないタイプの主人公に出会えるかも知れません。
と同時に、これから書き始める人は以下を意識してみてはどうでしょう。
・テンプレを上手く使うことで、主役の性格バリエーションが増える
主役にしづらいタイプがいるのは事実。
でもそれは、「なろう」のテンプレで克服可能かも知れない。
その主人公が今後、新たな潮流になることもあり得る。
少なくとも、私はそう信じています。