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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第六章 命がけの遠足!?

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第79話 L・O【ドピュ】(ドン・パピルサグ・フューリー)

 騒がしく、リビングのドアが開く。


「久しぶりね、チサ。それとダイキ!」

「ごきげんうるわしゅう。魔王チサ様にダイキ様」


 翌朝、マミちゃんとケイスさんがリビングに。


「待ってたよ、マミちゃん、ケイスさん」


 


「てっきり勝負かと思ったじゃない。新商品ですって?」

 マミちゃんたちが、ボクたちの対面に座った。


「両親から、自由研究の課題が出た」


 チサちゃんの言葉を受けて、「ああ」と、マミちゃんが手を叩く。

「あたしの所にも、使いが来たわ!」


 マミちゃんは、砂漠で梨のかき氷を出して、大もうけしたそうだ。

 アイテムボックスに手を突っ込んで試作品を出す。

 この世界に来て、初めて見るかき氷だ。

 アイテムボックスって、ちゃんと温度も管理させるのか。


「味わってみなさい!」


 さっそく、食べさせてもらう。

 もう、香りだけで美味しいと分かった。


「甘さがスッキリしておいしい!」


 見た目はみぞれである。しかし、みぞれより自然な甘さだ。

 この味を出すのは苦労しただろう。

 かき氷というより、氷で冷やしたカット梨を食べる感覚である。

 最高においしい。


「これは、ウチもマネしたい!」

「オレンジ味の甘酸っぱいかき氷か、いけそうだね」


 チサちゃんの提案に、ボクも賛成した。 


「ケイスが考えついたのよ! すごいでしょ、ウチの玉座は!」


 ないがしろにされているイメージがあったが、なんだかんだで仲が良さそうである。


「突然、我が領土に梨が手に入りましたので」

「いいですね。きっとおいしいでしょう」

「はい。そこで、砂地と言えば梨、という記憶が浮かんだにすぎません」


 このスフィンクスは、鳥取県出身なのかな?


「それで、こっちも賞品を出そうかと。いやはや、気まぐれで獲得した【農業知識】が役に立ちましたよ」


 マミちゃんが戦闘特化なので、内政はケイスさんが仕切っているのだとか。


「でも、以前攻略した湖のダンジョンに、新しいボスモンスターが出てね。やっつけるのに時間が掛かったわ! 湖の水がないと、梨が育たないの!」


 やっぱり、マミちゃんのところにも、亜神の使いが来たんだ。


「そいつね、【パピルサグ】っていうサソリのシッポをもった女だったの。L・Oって名乗っていたわ」

「そっちにもL・Oが!」


 L・Oって、色んな世界のボスを担っているのか。





「えっとね、【ドピュ】だとか、そんな名前だったわ」





「うぼわーっ!」

 ボクは吹き出す。



「な、何を言い出すの、マミちゃん!」


「なによ、【ドピュ】はヤツの正式名称よ!」


 マミちゃんが言うと、ケイスさんが即座に訂正をした。

「恐縮ですが、マミ様。【ドン・パピルサグ・フューリー】でございます」


「どうでもいいわ、ケイス! あんなの【ドピュ】で十分なのよ!」


「ぬふぅ❤」

 訂正を足蹴にされながらも、ケイスさんは恍惚の表情を浮かべた。


 ドピュとの戦いは死闘だったそうだ。

 毒攻撃を常に警戒せねばならず、苦戦したらしい。

 ケイスさんのカウンターが見事にヒットしたという。


「でね、そいつのシッポから、毒消しの成分を摘出できたの。それを梨かき氷に混ぜたら、甘さが二倍になったの!」


 オアシスの水を毒まみれにしようとしたパピルサグに、マミちゃんは鉄拳制裁したらしい。


「こっちも味見を」

 チサちゃんは、試作品のポージュースを、マミちゃんとケイスさんに飲んでもらった。


「濃いわね!」

 あっさり、マミちゃんが問題点を洗い出す。


 味だけではなく、マミちゃんには成分分析までしてもらう。

 そういった能力も、魔王には備わっている。

 伊達に一〇〇年もチュートリアルをしていない。


「これは、アレね。ダイキの力が強すぎたのよ」


「そうだったのか」


 他の人に、マナを与えてもらった方が良かったのかな?

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