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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第四章 「おさんぽ」という名の迷宮探索

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第44話 ドレンと、黒龍ルチャ

「コイツの戦闘スタイルを考慮して、モンクタイプの武器防具でまとめてみたぜ」




 モンク、つまりボクは武闘家タイプか。たしかに、イノシシも武器を持たずに組み伏せたからね。




「さすがの作りです。ショップ品の数倍は売値がつくでしょう」


 スコップ、もとい偃月刀の出来に、セイさんが舌を巻く。




「考えましたね、ドレン。初心者は長い柄の武器を扱う方が、ケンカに強くなるとか」




「それはコイツ次第だ。チサ公に死なれたら、オレも目覚めが悪いからな」




 これが俗に言う、ツンデレというヤツなんじゃないかな?




「どの武装も、この宝物庫でトップレベルの装備品です。他の冒険者から怪しまれないように、見た目を売り物レベルに変化させています。よほどの熟達者でない限り、察知されません」


 セイさんの観察眼が光った。


 うらやましがっているようにも見える。




「ありがとうございます。ドレン」




 ドレンは「へっ」とこぼす。




「でも、どうして。協力してくれる気配なんてなかったのに」


「オレ様のパイセン、黒龍ルチャのお導きよ」




 黒龍の名は、ルチャという名前らしい。


 プロレスラーみたいだな。




「【黒龍拳】ってのはな、黒龍パイセンに認められたヤツにしか伝承されないんだ。ヘタに習得して、黒龍の毒に魅入られちまったヤツらを、オレは随分と見てきた。みんな血を求めて殺しまくりだ。どいつもこいつも、ロクな死に方をしなかったぜ」




 それだけ、危ない武術なんだとか。




「だが、お前さんは違うようだ。黒龍のアニキが認めたんだからな」


「黒龍さんとは、ご兄弟なので?」




「オレ様は、パイセンの舎弟だった。両親が勇者の手で殺されて、やさぐれていたオレを拾ってくれたんだ」




 ドレンを一人前のドラゴンに鍛えたのが、黒龍ルチャだという。




 黒龍ルチャも、勇者の手で死んでしまったが。




「てめえダイキとか言ったな。チサ公を守りたいなら、本気でいきなよ。お前さんのマナは分かるぜ。だが、その優しさは敵に向けるときは気をつけるんだ。つけあがらせるなよ」




 敵に情けをかけるな、と言っているのかな。




「ボクは、チサちゃんを守るために来ています。ケガをさせないように努めます」




「なんも分かってなさそうだな」とドレンに呆れられた。


「オレ様はお前さんの方が大ケガしないか、気になるけどな」




「それはわたしも、同意見」




 そんなー。




「あと、コイツも忘れるなよ」




 さらに念力を使って、ドレンがブレスレットをボクの手首に結んだ。


 ブレスレットには、中央に青い宝石が埋め込まれている。




「これは?」




 変身ツールかな? ボクはそんな歳ではないのだが。




「アイテムボックスだ。金はギルドカードを見せれば支払いできるが、アイテムはそれがないと不便だぜ」




 中央の宝石にアイテムを当てると、収納が可能らしい。




「重ねてありがとうございます、ドレン」


「へっ。とっとと行きやがれ」




 ドレンとは、まだ打ち解けられそうになかった。


 けど、悪いヤツじゃないのは確かである。

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