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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第四章 「おさんぽ」という名の迷宮探索

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第43話 ほんとスコ

「ドレン、ダイキは初心者。ダンジョン攻略に協力して」




「無理だな。オレ様にはやってやる義理がねえ」


 ドレンは、力を貸してくれそうにない。




「どうしてもってんなら、オレ様を認めさせな」




 こんな強いドラゴンを認めさせろだなんて。


 あまりの難題に、ボクは萎縮してしまう。




「分かりました。失礼します」


 ボクは振り返ろうとした。




「待ちな」とドレンがボクを呼び止める。


「てめえ、黒龍拳を使えるのか?」




 ボクの背中にあるタトゥーに、ドレンは反応した。


 いささか驚いているかのよう。




「この間、スキルを取りまして」


 同じ龍だから、気になるのかな?




「マジかよ? 黒龍パイセンは、このヤロウを認めたってコトかよ。なんだって人間なんかに加担してやがるんだ、チクショウが!」




「ごめんなさい」




「いいんだ。ちょっと待ってろ、人間」


 ほんの一瞬だけ、ドレンがぼんやりと輝く。




 何が起きるのかと立ち尽くしていたら、ボクの周りに革製の鎧やら鉄製の手甲やらが集まってきた。勝手にボクの身体に装着されていく。ドレンが念力で、ボクに渡してくれたようだ。




「あの、コレは?」






 どう見ても、武装したクマの着ぐるみなんだけど。






「アイテムをしつらえてやった。コーディネートは適当だが。あとは、ゴマトマ鉱山のドワーフ共に強化してもらいな」




「失礼」と、セイさんがボクに寄ってきた。




「しばし拝見させていただきます」


 まるで目利きするように、ボクの装着具をチェックする。




「見た目はただの革鎧ですが、使われているのは魔獣【紫熊シグマ】の革ですね。暑さ寒さに強くなります。魔法も跳ね返すでしょう。鉄の手甲や具足は、単なる魔法金属の寄せ集めです。素材は素晴らしいので、ちゃんとした職人に作り直してもらえば、素晴らしい防具となります」




 誰も、見た目が【デフォルメされたクマの着ぐるみ】であることはツッコまない。


 性能はいいらしいから、別に構わないけど。


 あと、着ぐるみなのに蒸れないとか、地味に高性能だ。




「へん、さすがのオレ様でも、装備の鍛錬はできねえからな」




 すごいなドレンは。


 即席でこんなアイテムを作ってくれるなんて。




「ラストはコレな。よっと」




 最後に、手作りの偃月刀(えんげつとう)がボクの手に。


 


 偃月刀とは、一言で言えば薙刀の中国版である。




 装飾はシンプルながら、素材がいい。素人のボクにも分かる。


 でも、刃がない。どちらかというと、土を掘るのに最適な形をしている。




「あのー、これどう見てもスコ」




「偃月刀だ」




 有無を言わさぬ言葉を返された。

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