↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第三章 ボクの知っている砂遊びと違う!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/301

第30話 リアルすぎるジオラマ

 開始早々、勝手にコマが動く。




 戦況を、マミちゃんがニシシと笑いながら見守る。




「あのコマ一個につき、本物の兵隊一〇〇〇人分の戦力だと思っていてください」




 妙に、動きが生々しい。本当に動いているみたいだ。




 ジリジリと、お互いが陣営に近づいていく。 




 チサちゃんチームの弓兵が、いきなり飛び上がった。


 ジャンプした状態のまま弓を構え、マミちゃん陣営に向けて矢を放つ。


 しかも、一度に三本も。




「グワー!」


 マミちゃんチームの兵隊が、数名吹っ飛ぶ。




「飛距離プラス二のスキル、やるわね!」


 弓矢攻撃をすり抜けた兵隊が、弓兵を槍で突き刺す。




 だが、その槍兵も、控えていたチサちゃん側の歩兵に剣攻撃で斬られた。




「無念!」


 自軍の弓兵と、相手陣営の槍兵士が、光粒となって消える。




 ボクの知ってる砂遊びと違う!




 これが、この世界で言う戦争なのか。


 なんか、将棋だかボードゲームだかみたいだな。




「本当に、どこかで誰かが死んだりしてませんよね?」


「私も、初めて見たときに、同じような感想に至ったものです」




 ケイスさんは慣れた様子で、ストローを使ってジュースを飲む。




「あの兵隊たちは、ただのイメージをコマに吹き込んでいるだけ。魔王の魔力が具現化したにすぎません。誰も傷つかないのです」




 魔王は、魔力をおおっぴらに発動できない。


 すれば世界に影響が出てしまう。


 実にストレスがたまる環境なのだ。




 よって、このようなルールが考案された。


 これなら、好戦的な魔王も満足する。




「実際に人が死んでいないので、実に平和な戦いです」


 先輩玉座であるケイスさんの意見に、ボクもうなずく。




 見た感じは、ちっとも平和的ではないけど。




 兵力はマミちゃんの方が二割ほど上だ。


 しかし、戦略的にはチサちゃんが上回っている。


 滝の水をせき止めて相手に水攻めをしたり、森を利用したゲリラ戦法で、マミちゃん陣営を蹴散らす。




 一方、マミちゃんは玉砕覚悟の攻撃だ。


 戦略も何もない。


 兵を失いつつも、着実にチサちゃんの戦力を削いでいった。




 だが、智恵を使ったチサちゃん側が、徐々にマミちゃん側を追い詰めていく。




「押せ押せよ!」


 自軍のスフィンクスを、マミちゃんは前進させる。




「マミ様、スフィンクスは自陣営の本丸ですぞ。最強のコマでありながら、絶対に壊されてはいけない拠点です」




 動く拠点というのもあるのか。




「あなたは口を挟まないで! ようは勝てばいいのよ」




 マミちゃんがケイスさんを罵倒する。




 あそこまで言わなくても。




「ひぎいい❤」


 うれしそうだからいいか。




 何が問題なのかと言わんばかりに、スフィンクスは襲いかかってきた。




 チサちゃん陣営に控えていたドラゴンが、重い腰を上げる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。