表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第二章 新しいお友達ができました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/301

第22話 玉座の特性

「どうなさいました?」




「なんで、薬草採りの依頼でレベルが四〇も上がってるの? 不正をしてませんか?」


 ヘナヘナと、受付嬢がへたり込む。




「これが『ジョブ:玉座』の怖さだ」


「あっという間に、レベルが一気に上がるのか」


「魔王サマの手伝いをしただけだってのに」


「でも、どのステータスが上がるかは謎だからな」


「オレもチサ様を抱っこしたい」


 事情を知る冒険者たちが、口々にボクをウワサした。


 一人、欲望丸出しの奴がいるが。




「彼は玉座。彼のマナを使って、土地を一部だけ開発した」


「そういう事情でしたか。承知しました。では正当な理由ですね」




 ボクの把握が追いつかないところで、話がドンドンと進んでいく。 




 依頼料を得て、チサちゃんは「用事があるから」と、服飾店へ向かった。


 自分へのご褒美に、服を買うのかな。




「おまたせ。今日はこれで終わり」





 村へ帰ろうとしたとき、一人の農民がギルド詰め所に転がり込んだ。





 今度はなんだろう?





「イノシシが出た! カボチャを食おうとしている!」




 また、チサちゃんが飛び出す。




 今度は、ボクも慌てない。


 追いつけるようにチサちゃんの背を追う。





 村に戻ると、大きなイノシシがカボチャ畑に突っ込もうとしていた。




「離れて、ダイキ!」


 ボクの身を案じてか、チサちゃんが自分でなんとかしようとしている。




 いくらなんでも、こんな小さな子にイノシシと戦わせられない。





 ボクに力があれば。





「いや、チサちゃんはみんなを安全な所へ」


 武器を取りに行っている暇もない。


 ボクは丸腰で、イノシシに立ち向かう。





「来い!」





 イノシシ相手に、ボクの柔道がどこまで通用するか。





 けど、ボクは負ける気がしなかった。




 イノシシのステータスが見えたからだ。


 レベルは二、分類は野生動物である。




 対して、ボクのレベルは四〇だ。




「ってええええ!」




 結果、ボクは低空タックルからの裸締めで、イノシシを倒してしまった。




「はあ、はあ!」




 疲労感はない。興奮で、息が上がっている。


 イノシシから身体を離されるまで、自分が勝ったと分からなかった。




 村人たちの歓声によって、我に返る。




「何度も助けていただいて、ありがとうございます」




「い、いえ」


 息を整えることで精一杯で、村人の感謝にうまく反応できない。




「すぐに解体します! 持って帰ってください」




「ありがとうございます。でも、村のみんなで分けてください」


 頭を下げて、ボクはその場を離れた。




 チサちゃんが、手を差し伸べてくれる。




「ありがとうチサちゃん、帰ろう」


「うん、ありがと」




 ボクはチサちゃんの手を引き、家路に向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ