表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第七章 ついに勇者登場! ダイキ、フルパワー!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

183/301

ダイキ、最大パワー

 今までボクは、敵を侮っていた。所詮は小さい子どもだと。

 でも、違うんだ。こういう強い相手もいる。



 勇者は、容赦して勝てる相手じゃない。油断してはいけない、危険な相手なんだ。少しでも気を抜いたら、魔王が束になっても全滅してしまうほどに。


 ハンパな気持ちじゃ、誰も守れないんだ、と。


「勇者に乱入される筋合いなんてない! 部外者の制裁を許すなんて、ボクは納得できない!」


「本当は、ダイキには戦って欲しくない。危ない目には遭って欲しくなかった」


「ありがとう、チサちゃん。でも、そうは言っていられないんだ。ボクだけ平和にぬくもってる訳にはいかないよ」


 ボクが決意を表明すると、チサちゃんがうなずいた。また、ボクに座る。


「分かった、ダイキ、リミッターを解除する」

「え、そんなのあったの?」


 ボクって、パワーをセーブされていたんだね。



「マミのケイスも、トシコも全力。でもダイキは、わたしがリミットを設けていた」


 たしかに、レベルMAXにしては弱いなと、自分でも思っていた。


 臆病なボクのせいだと思っていたけど。


「お願いダイキ、みんなを助けて。勇者を倒せるのは、ダイキだけ」


 真剣な眼差しを、チサちゃんがボクに向けてくる。


「うん。ボクの全力を見て」


 必ず、勇者を倒してみせるよ。



「ダイキ、フルパワーッ!」


 チサちゃんが両手を広げると、ボクの身体が光に包まれた。

 光の中で、ボクは一人立ち尽くす。



 ここは、どこなんだろう。


 視線の向こうに、両手を広げてボクの方へ向かってくる少女の姿が。


「あれ、チサちゃん?」



 一糸まとわぬ姿で、チサちゃんがボクに飛び込んできた。全身が光に包まれているので、身体の輪郭しか分からない。

 ボクも同様の姿である。


「ここは?」

「ダイキの心の中。わたしたちは、ひとつになる」

「ひとつに」


 どういうことだろうと思っていると、なんとチサちゃんが僕の胸に溶け込んだ。


「え、チサちゃん? 大丈夫なの、これ?」

「心配いらない。すべてわたしに任せて」


 そこで、ボクの意識は途切れた。




 光が収まると、なぜかチサちゃんがいなくなっている。けれど、どこよりも近くチサちゃんを感じられた。


「えっ、チサちゃん!?」


 あろうことか、チサちゃんがボクの身体に取り込まれている。ボクは、チサちゃんと一体化してしまったというのか?



「大丈夫、チサちゃん?」


『心配ない』


 頭の中に、チサちゃんの声がした。


 チサちゃんに見守られているというより、何もかも一体化した気分である。ボクとチサちゃんが溶け合って、一人の存在になったような。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ