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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第五章 回転寿司屋さん完成!

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思わぬ客人

一方その頃、エィハスは……。

というパート。

 エィハスは、ザリガニモンスターと互角の勝負をしていた。

 まさか、三体もいるとは。



「これは、オルエーの森より厳しいな」

 危機的状況にいながら、エィハスは思わず苦笑した。


「うわっとっととお!」

 浮遊地雷を連れて、オンコが乱入してくる。


 だが、ザリガニが二体、地雷の巻き添えになった。


「まったく、もう少しおとなしくできないのかである」

 オンコの傍らには、ゼーゼマンが。


「そっちこそ、チンタラやってるからオイラが助けてあげたじゃん!」

「焼け石に水である!」



 ゼーゼマンは、別の危機に瀕していた。ホタテ砲台の数が多すぎる。氷の矢で壊しても、数はどんどん増えていったらしい。


 オンコも、地雷対策でこちらに逃げてきたという。


「一難去って、また一難か」

 同時多発的に、ピンチを迎える。


 ザリガニが、浮遊地雷をキャッチした。

 エィハスたちに投げつける。

 ホタテ砲台に向けて放り投げ、火柱で誘爆した。


「うわ!」


 三人とも分断されてしまう。


「学習しおったである!」

「ここまで手強くなるとは!」


 どうする? 状況は更に悪化した。


 こうしている間にも、地雷は数を増し、ホタテ砲台も集まってきている。


「もうナイフが底を突きそう」

「大魔法で蹴散らすしかないのである。ただ、それをやると神殿が崩壊するのである」


 二人の会話に、エィハスは首を振った。

「ひょっとすると、可能かも知れない」


 あれだけの爆発でも、壁が壊れていない。

 もしかすると、と思ったのだ。



「確かに、エィハスの言う通りかもね。もう試しにやってみたら? 爆発しても壁にダメージないんだからさ。やっちゃえゼーゼマン!」




「うむ!」

 ゼーゼマンが高速詠唱により、竜巻を起こす。

 竜巻は渦を作り、地雷や炎をザリガニごと巻き込む。


「よし、一丁上がり!」

「まだだ。後ろに!」


 背後から、さらに大多数の集団が。



 これまでか。






 直後、四つ足の物体が、モンスターの集団に突っ込んでいった。


 あっという間に、モンスターの大群は消し飛ぶ。エィハスたちが束になっても潰しきれなかった数を、ほんの一瞬で。



「トレーニングにもならないわ!」

「まったくです」


 四つん這い状態で、玉座がブレーキをかける。


「む、新手か?」

「いやいや。なんか、助けてもらったっぽい」


 オンコがそう言ったので、エィハスは剣を納めた。


「どなたかは知らないが、感謝する」

 相手に礼をいう。


「礼には及ばないわ! チサのお友だちがピンチとあってはね!」


 彼女の口調には聞き覚えがある。


「あなたは、マミー・ニフェルラトゥム殿!」

 ゼーゼマンが、驚きの声を上げた。


 大群を蹴散らしたのは、ダイキたちが「マミ・ニム」と呼んでいる魔王、マミー・ニフェルラトゥムだった。

 エィハスがパーティを組んでいる魔王【チサ・ス・ギル】と同等の力を持つとされる。


「マミッちの本名って、そんな名前だったんだ!」


「そうよ! アタシはマミー・ニフェルラトゥム、亜神【アクメト】の娘よ!」

 腕を組みながら、魔王マミはオンコの問いに答えた。


「誰? 亜神ってもう一体いるの?」


「魔王チサ殿の父【亜神ラブクラホテップ】、通称【ラブホ】と双璧をなす、亜神の一柱である」

 資料を頼りに、ゼーゼマンが解説する。


 そんな彼女が、どうしてヨソの世界なんかを。


「魔王マミ・ニム。あなたはなぜ、こちらの世界に?」

「緊急事態なのよ! 当然でしょ? 他に理由なんてないわ!」


 そうは言うが、今回はイレギュラーだ。介入していいのか?


「お気になさらず。我々が手を出して収まるような事態でもございません」


 マミ・ニムに仕える玉座、たしか、【セイケリッド・スフィンクス】、ダイキは【ケイス】と呼んでいたか。【セッ……】とも呼ぶらしいが、直接的すぎて言うのは憚られる。




「そのために、この人を呼んだんだから!」

 マミ・ニムが、連れている女性を紹介した。




『まったく世話が焼けるぜ。あのヤロウはよぉ』


「少々、イタズラが過ぎましたね」

 彼女は、持ち運んでいる相棒に対し、ため息交じりに返答した。

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